【初めての方向け】ドローンの基本操作方法と上達のための練習方法(練習場所の紹介あり)

更新日: 2022.06.01 公開日: 2022.01.06
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ドローンの普及が進み続けている近年、「自分も操縦に挑戦してみたい!」と思う方も多いのではないでしょうか。

しかしドローンは空を飛ぶ機器なだけに、安全に飛行させることのできる技術がなければ、墜落による事故を発生させてしまうリスクもあります。

そのため、基本操作をしっかりと身につけることが大切です。

そこで今回は、コントローラーの扱い方をはじめ、ドローンの基本操作と練習方法をお伝えいたします。

この記事でわかること
  • ドローンを操作する前に確認すべき事項
  • ドローンの基本的な操作方法
  • ドローン操作の練習方法
  • 操作方法上達のコツ

を知ることができます。

初心者の方は是非参考にしてみてください。

目次

ドローンを操作するのに特別な資格は必要?

2021年10月現在、ドローンの操縦に特別な資格や免許の取得は義務付けられていません。

ドローンに関する法規制を守って運用すれば、無資格・無免許であろうと誰でも操作することができます。

ただし、民間団体が独自に設けている認定資格は存在します。

団体または団体の認定スクールにて必須科目を修了した上で検定試験に合格すると、資格を取得した証明書となる認定証が発行されます。

国土交通省認定団体から発行された証明書があれば、飛行許可申請を簡略化できるなどのメリットもあるため資格の取得を目指して損はありません。

ドローンの操作技能や知識、法規制などに関する理解を深めることもできるので、本格的にパイロットとして活動したい方は特におすすめです。

ドローン操作方法の前に確認すべきこと

安全にドローンを飛行させるため、事前に機体の情報について確認しておく必要があります。

確認事項は以下の4つです。

  • 通信状態の確認
  • 電圧の確認
  • スイッチ・モードの確認
  • ドローンの操作可能な距離

通信状態の確認

ドローンはプロポ(コントローラー)からの指示を受信して作動しています。

そのため、通信状態が良好でなければ正常に飛行させることができません。

通信状態の悪い環境での飛行は接続に不具合が出ることもあるため、通信状態の良い場所であるか確認しましょう。

携帯電話の基地局や鉄製・金属製の建造ある場所は電波障害が起こりやすいため注意が必要です。

電圧の確認

ドローンの動力源とも言える「リポバッテリー」の電圧値を送電機から確認します。

リポバッテリーは過充電や過放電に弱いため、適切に電圧を管理しなければドローンが上手く作動せず墜落する恐れもあるため注意が必要です。

バッテリーは「セル」と呼ばれる単位で容量が複数に分けられており、機種によって3セルであったり4セルであったりと数が異なります。

1セルあたり「3.7V」が最も安定した状態の電圧値とされています。飛行前に電圧値をチェックして3.7V以上の数値であるかを確認しましょう。

バッテリーが消費されるにつれて値が下がっていき、3.5V以下になると出力が急激に出力が低下するのでバッテリー交換が必要です。

スイッチ・モードの確認

ドローンのプロポ(コントローラー)における操作方法は、「モード1」「モード2」と呼ばれる2種類のパターンが存在します。

ご自身の機体はどちらの操作モードに対応しているのかを確認しておきましょう。

機種によってはモードの切り替えが可能なプロポもあるため、自分が操作を行いたいモードになっているかの確認も大切です。

それぞれの違いについては、後程詳しく解説していきます。

また、プロポにはGPSを使用した飛行モードのオンとオフの切り替え、緊急着陸スイッチなど機能に応じたスイッチもあります。

飛行前に、必要なスイッチが入っているか、不要なスイッチがオンになっていないか入念に確認しましょう。

ドローンの操作可能距離

ドローンに電波が届く距離の上限も確認しておきましょう。

機種により距離は異なりますが、おおよそ300~1,700mが目安と言われています。

機体から離れすぎると制御できなくなる恐れもあるので、適切な距離を保って操作することが大切です。

ドローンのプロポ(コントローラー)には2つのモードがある

先ほども述べた通り、ドローンのプロポには「モード1」「モード2」と呼ばれる2種類の操作モードが存在します。

それぞれ、以下のように操作方法が異なるのです。

●モード1

  • 右スティック:上昇/下降/左右移動
  • 左スティック:前後移動/左右旋回

●モード2

  • 右スティック:前後移動/左右移動
  • 左スティック:上昇/下降/左右旋回

モード1と2では、上昇・下降と前後移動に対応したスティックが逆になります。

日本におけるドローンはモード1が主流ですが、海外ではモード2が標準的な操作モードです。

モードの選び方

モード1と2の違いは些細なように見えますが、実際に操作をしてどちらかに慣れると別のモードへの切り替えはとても難しいです。

そのため、一度選んだ操作モードで操縦を続けていくことをおすすめします。

自分がどちらのモードを選ぶべきか悩む方も多いかと思いますので、それぞれのモードにおける特徴とおすすめな人を以下の通りまとめました。

モード1の特徴・おすすめな人

  • 右スティックで上昇下降を調整できるため、利き手が右の人はホバリング状態を維持しやすい
  • ラジコンヘリにおいても主流とされる操作モード
  • 海外製品は対応していない機種もある
  • ホバリング機能がないドローン、日本製のドローン、ラジコンヘリを操縦したい方におすすめ

モード2の特徴・おすすめな人

  • 海外製のドローンで主流とされる操作モード
  • 右スティックのみで前後左右に移動するので、直感的な操作ができる
  • 上昇下降は左手で行うので、利き手が右の人はホバリングが難しくなる
  • 海外製品を購入する方におすすめ

ドローンの基本的なプロポ(コントローラー)操作方法

ドローンの基本的なスティック操作についてご紹介します。

1.始動方法

機体を上昇させる前に、左右のスティックを「ハの字」または「逆ハの字」に倒してモーターを始動させます。

なお、飛行中にこの操作を行うとモーターがオフになり機体が緊急落下してしまうため注意が必要です。

または

2.上昇方法

  • モード1:右スティック
  • モード2:左スティック

スティックをゆっくりと上に倒して上昇させ、離陸します。

※モード1

※モード2

3.前後左右移動方法

●前後移動

  • モード1:左スティック
  • モード2:右スティック

●左右移動

  • モード1:右スティック
  • モード2:右スティック

前後に水平移動したい時はスティックを上下に、左右に水平移動させたい時はスティックを左右に倒します。

※モード1

※モード2

4.左右回転方法

  • モード1:左スティック
  • モード2:左スティック

スティックを右へ倒すと機体は右を向き、左へ倒すと左を向きます。

方向転換したい時に機体を回転させましょう。

※モード1

※モード2

5.着陸方法

  • モード1:右スティック
  • モード2:左スティック

スティックをゆっくりとした方向へ倒し、機体を地面まで下降させます。

着陸するとモーターはオフになります。

※モード1

※モード2

ドローン操作(操縦)の具体的な練習方法

基本的な操作を理解できたら、実際に機体を動かして練習してみましょう。

練習1:離陸・着陸

STEP
電源がOFFになっているか確認
STEP
プロポのスロットルが下がっているかを確認
STEP
ドローンが水平になるように設置する
STEP
送信機→ドローンの順で電源を入れる
STEP
左右のスティックを「ハの字」または「逆ハの字」に倒してモーターを始動
STEP
右のスティックを中立地点より上にあげて離陸させる
STEP
右のスティックを中立地点よりゆっくりと下に下げて着陸させる
STEP
ドローンが地面についたらプロペラを停止させる

離陸の際は思い切り上昇させ、着陸の際はゆっくりと下降させることがポイントです。

練習2:ホバリング

STEP
ドローンを目線の高さまで上昇させる
STEP
上昇させた高さでキープする

下降しそうになったら上昇(右スティックを上に倒す)、上昇しそうになったら下降(右スティックを下に倒す)、左右へブレそうになったら逆の方向へ移動(左へブレたら左スティックを右へ、右へブレたら左スティックを左へ)などして調整します。

STEP
左右のどちらかに回転し続け、1分間離陸地点上空にキープさせる
STEP
ゆっくりと着陸させる

一見簡単そうにも思えますが、上下・左右移動を同時に行わなければならないため、上手くホバリングできるまで少し時間がかかるかもしれません。しっかりと練習することが大切です。

練習3:左右移動(エルロン)・着陸

STEP
正面に向いたドローンを目の高さまでホバリングさせる
STEP
左へ移動→ホバリング、右へ移動→ホバリングの動作を繰り返す

左へ移動する場合は右スティックを左へ、右へ移動する場合は右スティックを右へ倒します。

※移動地点まで目印を置くと分かりやすいでしょう。

STEP
離陸地点まで移動し、着陸

急激にスティックを動かすとスピードが出て危険なので、ゆっくりと倒し一定の角度に留めることがポイントです。

練習4:前後移動・着陸

STEP
正面に向いたドローンを目の高さまでホバリングさせる
STEP
前へ移動して3秒間ホバリングさせる

前へ移動する場合は左スティックを上へ倒します。

STEP
機体の向きを180度回転させる

右へ旋回させる場合は左スティックを右へ倒し、左へ旋回させたい場合は左スティックを左へ倒します。

STEP
対面(ドローンの正面が自分に向いている状態)の状態で前進させ、3秒間ホバリングさせる
STEP
そのまま後進させて離陸地点

左スティックを下(手前)に倒すことで後進させることができます。

前進させるだけでも機体がずれてしまうことがあるので、調整しながらゆっくり操作します。

練習5:帰還

ドローンを離陸地点まで帰還させる動作の練習です。

STEP
ドローンがいる位置から前後左右移動により離陸地点へ向かわせる
STEP
ゆっくりと下降させて着陸

下降は右スティックを下(手前)に倒すことで下降させることができます。

中には自動で帰還する「リターントゥホーム」機能が搭載されたドローンもありますが、手動による操作でも帰還させることができるようになりましょう。

練習6:ドローンの向きを変える(回転:ラダー)

STEP
正面に向いたドローンを目の高さまでホバリングさせる
STEP
約2秒間かけて90度回転し、5秒間ホバリングさせる

左に向きを変えたい場合は、左スティックを左へ。右に向きを変えたい場合は、左スティックを右へ倒します。

前に向きを変える場合は左スティックを上に倒し、後ろに向きを変える場合は左スティックを下(手前)に倒します。

STEP
前後左右の4方向すべてで②の動きを繰り返す
STEP
ゆっくりと着陸させる

練習7:四角形移動

STEP
離陸地点を中心として四角形になるよう目印を設置する

この時、自分の位置は手前のテープの真ん中あたりに立ちます。

STEP
正面に向いたドローンを目の高さまでホバリングさせる
STEP
左手前の目印まで移動し、3秒間ホバリングさせる

右スティックを左に倒し、目印上までドローンを移動させます。

STEP
左奥の目印まで移動し、3秒間ホバリングさせる

左スティックを上へ倒し、左奥の目印上まで移動させます。

STEP
右奥の目印まで移動し、3秒間ホバリングさせる

右スティックを右に倒し、右奥の目印上まで移動させます。

STEP
右手前の目印まで移動し、3秒間ホバリングさせる

左スティックを下(手前)へ倒し、右手前の目印上まで移動させます

STEP
離陸地点まで移動し、3秒間ホバリングさせる

右スティックを左へ倒し、自分の目の前までドローンを移動させキープします。

STEP
ゆっくりと着陸させる

時計回りだけでなく、反時計回りも練習してより上下左右移動を安定させることができるようにしましょう。

上達してきたらドローンの正面を移動させる方向に向けた状態で四角移動ができるように練習しましょう。

練習8:円形移動

STEP
離陸地点を中心として四角形になるよう目印を設置する
STEP
正面に向いたドローンを目の高さまでホバリングさせる
STEP
目印まで移動し、機体を離陸地点に向ける

左旋回する場合は左スティックを左へ、右旋回する場合は右スティックを右へ倒しつつ、右スティックで移動したい方向(右もしくは左)へ移動させます。

この時、左スティックは軽く倒し、右スティックは徐々に倒すことがポイントです。

STEP
1周したら3秒間ホバリングさせる
STEP
離陸地点に戻り、3秒間ホバリングさせる
STEP
ゆっくりと着陸させる

慣れてきたら、常に機体を離陸地点に向けながら縁を描くように移動させてみましょう。

空撮の際、被写体を中心として360度撮影することができるテクニックなので是非習得してみてください。

練習9:8の字移動

STEP
正面に向いたドローンを目の高さまでホバリングさせる

慣れるまでは8の字にコーンやテープを置いて、移動の目安にすると良いでしょう。

STEP
機体を進行方向に向けて8の字状に移動する
STEP
離陸地点に戻り、3秒間ホバリングさせる
STEP
ゆっくりと着陸させる

上下・左右・前後移動、旋回という4種類の操作を駆使する難易度の高い動作です。

中心点をずらさないように意識しながら、一定の大きさの円を描けるようになるまで練習しましょう。

FPVドローンに挑戦したい方向けの操作練習

FPVドローンに挑戦したいという方は、FPVドローンの練習方法も確認しておきましょう。

練習前に知っておくべき3つのモード

FPVドローンには「アングル」「アクロ」「ホライゾン」という3つの飛行モードがあります。

それぞれの違いについて理解しないまま操作すると、最悪の場合機体を故障させる恐れもあるため注意が必要です。

アングルモード

補助機能が付いているモードで、スティックを話した際にジャイロが働き自動的に水平姿勢を維持してくれます。

安定した操作性で、通常の飛行に適したモードです。

設定した角度以上に機体を傾けることはできないため、アクロバティックな動きやスピード感のある操作には向いていません。

初心者の方はまずアングルモードでの操作に慣れることから始めましょう。

アクロモード

アングルモードのような水平姿勢制御が無効になるため、フリップや急速旋回など自由度の高い飛行を楽しむことができます。

ただしスピードコントロールや姿勢制御といった操作はすべてマニュアルとなるため、高度な飛行テクニックが必要です。

初心者の内は上手く制御できず墜落・故障させてしまう危険性もあるので、慣れるまでアクロモードによる操縦は避けておきましょう。

ホライゾンモード

アングルモードとアクロモードの中間的なモードで、水平姿勢制御サポートは付いていますが角度の制限がありません。

スティックを倒している間は自由な機体を自由な角度に傾けて飛行できるので、アクロバティックな飛行を楽しむことができます。

スティックを中央に戻すと機体は自動的に水平姿勢へ戻ってくれるため、自由度の高い飛行と姿勢の安定性を兼ね備えたモードとなっています。

練習1:ホバリング

まずはFPV視点ではなく、上記でご紹介した方法をもとに目視でホバリングを練習しましょう。

目視で安定してホバリングできるようになったら、FPV機能を使います。

FPV視点では操作感も異なるので、安定してコントロールできるように練習しましょう。

練習2:ゴーグルなしで直進・Uターン

ホバリング同様、まずは目視で直進・Uターンを安定的に行うための操作感が身に付くまで練習しましょう。

目視での直進・Uターンが安定して操作できるようになったら、ドローンを正面に向けてからの練習を行います。慣れてきたら自分と対面する形で直進やUターンを練習します。

正面と対面ではプロポの操作が真逆になるので、使い分けに慣れるまで何度も練習することが大切です。

練習3:右旋回・左旋回

ホバリング・直進・Uターンができるようになったら、旋回の練習です。

これまで室内で練習していた場合はそろそろ屋外での練習を始めるタイミングとも言えます。

目印などを設置したうえで右旋回→ホバリング、左旋回→ホバリングという動作を繰り返しましょう。

正面向きの操作に慣れてきたら、対面でも同じ練習を行います。

練習4:障害物回避

障害物を設置し、回避したり外周を回るなどの操作を練習します。

機体と物との距離感も目視での飛行と異なるので、繰り返し練習して距離感を体に覚え込ませることから目指しましょう。

FPVドローンは高度なテクニックを要するため、通常のドローンに慣れた後に練習を開始するのがおすすめです。

ドローン操作(操縦)の上達のコツ

ただ操作練習を繰り返すよりも、コツを押さえながら練習をすることでより上達へと近づきます。

ドローン操作におけるコツは、以下の通りです。

プロポ(コントローラー)の操作はゆっくりと

基本的に、緊急時を除いてプロポの操作はゆっくりと行うことが大切です。

急激にスティックを倒すと想像以上のスピードでドローンが動いてしまい、上手く制御できなくなってしまいます。

また、離着陸の際もドローンに勢いが付きすぎると機体に衝撃が加わり、繰り返す内に負担が蓄積されていきます。

ドローンを長持ちさせるためにも、ゆっくりと操作することは常に心がけましょう。

スティックをじんわりと動かし、「人が歩く速度の半分以下」のスピード感で動かすことが理想的です。

繰り返しの練習が鉄則

ドローンの操作方法を理解するだけでは技術の上達は難しいので、実際に飛ばして何度も練習することが大切です。

地上を走るラジコンカーとは違い、ドローンは空を飛ぶ機器であることから高さや奥行きといった空間把握力が求められます。

自分が想定した距離ピッタリまでの移動ができるようになることを目標に、何度もドローンを飛ばしてみましょう。

また、ドローンの機首が進行方向の正面を向いている状態、自分と対面している状態では操作方法が真逆になります。

どちらの向きでも迷わず操作できるよう、均等に練習することをおすすめします。

ドローンの操作(操縦)練習はアプリ・シミュレーターの活用もおすすめ

操作方法やコツが分かっても、初めてドローンを飛ばす際は誤って墜落させてしまうことの不安感が付き物かと思います。

そこでおすすめしたいものが、ドローンのフライトシミュレーターです。

PCやスマホからバーチャルの世界でドローンの操作練習が可能で、自宅で簡単にドローンの操作感を体験することができます。

初心者はもちろん、ブランクがあり操作の感覚を取り戻したい経験者にもおすすめです。

フライトシミュレーターにも様々な種類がありますが、無料トライアル版を配信しているアプリやソフトもあるので、自分が使いやすいものを選びましょう。

こちらの記事ではおすすめのフライトシミュレーターソフトやアプリをご紹介しているので、選ぶ際の参考にしてみてください。

操作方法がいまいち掴めない際はyoutube動画を参考にするのもおすすめ

ドローンの操作は体感的に覚え込むことが大切なので、文章だけではなかなか掴み切れない方もいるかと思います。

YouTubeでは非常に多くのチャンネルにてドローンの基礎的な練習方法を紹介した動画が公開されているので、合わせて参考にすることをおすすめします。

「10時間の飛行経験を積む間に身に付けるべき技術」「空撮テクニック」など様々なテーマに沿った動画がアップされているので、ご自身に合ったものを選んで学びましょう。

また、実際にドローンを動かしてみる前にフライトシミュレーターから操作感を掴んでみても良いでしょう。

PCやスマホからバーチャルの世界でドローンの操作を体感することができるので、実践練習もよりスムーズに始めることができます。

上達したらやってみたい!飛行技術別ドローンの操作方法・テクニック

基礎的な動作をマスターしたら、以下のような応用テクニックを身に付けることにも挑戦してみましょう。

1.8の字操作

フィールド上空を8の字状に飛行するテクニックです。

慣れない間は円の大きさが安定しないため、如何に均等なバランスで8の字を描けるか意識しながら操作しましょう。

モード1は左スティックの操作のみで8の字を描けるので比較的簡単ですが、モード2は左右のスティックで方向転換や回転具合をバランスよく調整する必要があるため難しいです。

左スティックで方向転換をする前に、少しだけ右スティックを入れるとスムーズに旋回しやすくなります。

2.ノーズインサークル操作

設定した中心点に機首を向けたまま外周を回って飛行する方法で、空撮において求められることが多いテクニックです。

操縦者を中心として一定の距離を保ち、綺麗な正円を描けるようになるまで練習しましょう。

旋回の角度が強くなってしまう場合、軽く上昇させるようにスティックを入れると角度を抑えることができます。

ただし空撮中は上昇の入力が強すぎると機体が前傾姿勢となり、プロペラガードなどが映像に映り込んでしまうため注意しましょう。

3.アクロバット操作

「フリースタイル」というドローンの競技にて活用できるテクニックです。

急上昇や急旋回などを駆使して如何にスピード感のある美しいパフォーマンスを行えるかが重要となります。

マイクロドローンなど姿勢制御機能がない機体に向いている操作ですが、上昇・下降や方向転換などの基礎的な動作に加え自分で姿勢を調整する必要があります。

まずは姿勢制御機能なしでの飛行に慣れるところから始めましょう。

4.フリップ操作

ドローンを縦に360度宙返りさせる、上記のアクロバット操作にも含まれるテクニックです。

ある程度上昇し、思い切り前進しながら一気に下降するようにスティックを倒しすぐに指を離すと綺麗に宙返りします。

反復練習しながらスティックの加減を体で覚えることが大切です。

【おまけ】操作練習におすすめの場所や練習に適したドローンは?

ドローンの操作練習はどこでできる?

先述の通り、屋外は様々な法律によりドローンの飛行が制限されていることから無許可で自由に飛ばせる場所は非常に少ないです。

とはいえ、練習のためにいきなり許可申請を行うのはハードルが高い…。

初めてドローンを飛行させる、操作に慣れるために安全な場所で練習したいという方は、屋内のドローン飛行練習場がおすすめです。

屋内は法規制の適用範囲外とされているので許可を行わなくても飛ばせるだけでなく、ドローンの練習に適した環境が整っているというメリットもあります。

練習場の中にはトレーナーから指導を受けることもできるプランが用意されているので、初心者の方にはぴったりです。

こちらの記事にて全国のおすすめドローン練習場をご紹介していますので、是非ご覧ください。

練習用に適したドローンとは?

ドローンの練習を行うには、当たり前ですが「ドローン」が必要になります。

ドローンは高価な機体ほど性能も良く、安定して飛行させやすいため初心者でも安心して操縦することができますが、その分墜落や衝突により故障した場合の損失も大きくなってしまいます。

まずは小型でコストを抑えた練習用のドローンから用意しましょう。

200g未満の軽量かつプロペラ4基タイプの機体であれば、数千円~1万円台で購入可能です。

また、航空法の規制対象外となるため、200g未満のドローンは空港周辺などの特別なエリアや一定の高度を超えていなければ比較的自由に飛ばすことができます。

なお、ドローン飛行練習場によっては、ドローンの貸し出しを行なっているところもあります。まだ購入していない、購入前に一度実機を触って購入したいという方は、レンタルを活用するのもおすすめです。

まとめ

ドローンの練習を始める前に、機体の確認事項や操作モードについて理解しておきましょう。

飛行練習を実践する場合は上昇・下降、前後左右移動、回転など基礎的な動作に慣れることが大切です。

ある程度慣れて滞りなく基礎的な操作を行えるようになったら、8の字飛行やノーズインサークル飛行などのテクニックにも挑戦すると飛行の楽しみがより広がります。

ドローンは何度も練習しながら飛行の感覚を身に付けることが上達につながります。

実際に機体を飛ばせないときでも、フライトシミュレーターを活用して感覚を忘れないようにしましょう。

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