ドローン操縦者向けのGoogleマップ活用術!飛行場所の探し方やロケハンの仕方を紹介!

更新日: 2025.01.15 公開日: 2025.01.16
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屋外でドローンを操縦するなら、現地のロケハンは欠かせません。

ロケハンでは、ドローンを安全に操縦できる環境かどうか、現地の景観は空撮した場合にどのように画面に収まるのかなどを確認する必要があります。

そこで役に立つツールが、Googleマップです。

今回はドローンの撮影における、Googleマップの活用方法を詳しく解説いたします。

目次

ドローン操縦者におすすめの googleマップ活用術

Googleマップは、Google社が提供している地図サービスです。

無料でありながら機能が充実しており、ドローンの飛行場所の調査にも役立ちます。

ドローンの飛行においてGoogleマップは、以下3つの過程で活用できます。

①ドローンを飛ばせる場所を探す

ドローンを屋外で飛ばす場合、まずはどんな場所で飛ばしたいのかを決めたうえで、その場所の周囲には高圧電線や鉄道、高層建築物などの危険な要素がないかを確認する必要があります。

Googleマップの「ストリートビュー」機能では、マップ上で場所を指定すると、その場に立っているかのような一人称視点の画像を閲覧できます。

これにより、現地へ足を運ばなくてもドローンを安全に飛ばせる環境が揃った場所を探すことが可能です。

②空撮のロケハンを行う

Googleマップには「イマーシブビュー」という機能があり、指定した場所のモデル映像を上空からの視点で確認することができます。

実際にその場所で空撮をしたらどのような映像になるのかというイメージが固まるため、ロケハンのツールとしても活用が可能です。

③施設の情報を登録する

Googleマップのストリートビューは、自分で撮影した360°のパノラマ写真を登録することも可能です。

ただし、ストリートビューに登録できる写真には、画質や写真の分かりやすさなどに関する様々な条件が設けられています。

登録した写真の著作権は撮影者にあるため、WEBサイトなどでも使用が可能です。

登録は必ずしも行うべきステップではありませんが、できるようになれば様々なメリットを得られます。

googleマップでドローンを飛ばせる場所を探す方法

Googleマップを活用して、ドローンの飛行場所を探す方法を詳しく解説いたします。

ストリートビューで飛行場所の周辺情報を調べる

ドローンの飛行場所探しにおいて、Googleマップは飛行したい場所の周辺情報を確認する際に役立ちます。

例えば近所の開けた場所でドローンを飛ばしたい場合は、Googleマップにて自分の住所周辺を検索し、ヒットした場所をストリートビューで閲覧します。

ストリートビューでは全方位のパノラマ写真が表示されるため、一人称視点で移動しながら周囲の風景を確認し、ドローンを安全に飛ばせそうな場所を見つけましょう。

100g未満の機体ならGoogleマップのチェックでOK

ストリートビューで確認できるのは、指定した場所から見える風景の写真です。

あくまで画像を通して風景を見ることしかできないため、航空法の規制対象かどうかは別途調べる必要があります。

航空法の規制対象外である重量100g未満の機体なら、その確認作業は基本的に不要です。

ただし、公園・河川敷・その他施設の敷地内や周囲でドローンを飛ばす場合は、当該施設の管理者などから許可を得ましょう。

googleマップで空撮のロケハンを行う方法

撮影場所の平面的な風景を見ただけでは、実際に空撮したときにどのような映像になるのかまでをイメージすることは難しいです。

そのため、ロケハンで撮影場所の立体的な風景も確認し、映像のイメージをさらに固める必要があります。

その過程では、Googleマップの「イマーシブビュー」という機能を使いましょう。

Googleイマーシブビューとは?

イマーシブビューとは、Googleマップに登録された数多くの風景画像と航空写真を活用し、AIで処理された街の3Dイメージを閲覧できる機能です。

上空からの視点で高精度な3D映像が表示されるため、「その場所で空撮された映像」のような感覚で風景の映り方を確認することが可能です。

3Dイメージでは施設やお店の外観から内観まで再現されており、観光の下見に使われるケースも多いです。

Googleイマーシブビューの基本的な使い方

マップ上で経路を検索したり施設をタップしたりすると、画面左下に3Dイメージのサムネイルが表示されます。

サムネイルをタップすると「イマーシブビューに切り替える」と表示され、3Dイメージに切り替わります。

経路を検索している場合は、3Dイメージの視点が経路に沿って動くため、実際に歩いている感覚で経路を確認することが可能です。

飛行前に空撮のロケハンを行う手順

Googleマップの機能は、「撮影場所の決定」を効率化できるというメリットがあります。

とはいえ、ドローンを飛ばすとなれば景観だけでなく、電波状況や日照条件といった条件も確認しなければなりません。

あくまでGoogleマップはロケハンの補助ツールという考え方で活用し、最終的には現地へ足を運んでロケーションを確認したり、関係機関などに許可を得たりする必要があります。

ロケハンを含むドローン空撮準備の手順は、以下の通りです。

STEP
大まかに飛行場所を選定する
STEP
Googleマップの機能を参考に撮影場所を決定する
STEP
撮影場所の管理者や地方自治体などから許可を得る
STEP
必要に応じて関係機関へ許可申請の手続きを行う
STEP
現地で人通り・気象条件・電波障害の有無などを確認する
STEP
当日に現場で撮影開始

googleマップで施設の情報を登録する方法

ドローンで撮影した写真は、Googleマップのストリートビューに登録することが可能です。

ビジネス目的で写真を撮影した場合は、ストリートビューへの登録もおすすめします。

登録手順

Googleマップのストリートビューに写真を登録する基本的な手順は、以下の通りです。

STEP
360°のパノラマ写真を撮影する
STEP
STEP
撮影した写真をドラッグ&ドロップする
STEP
「OK」をクリックしてアップロードする
STEP
Googleにより承認されるとストリートビューに登録される

なお、アップロードする写真には、以下の要件が定められています。

  • サイズは7.5メガピクセル(3,840×1,920ピクセル)以上
  • アスペクト比は2:1
  • サイズがは75MB以下
  • 画像の周囲に隙間がない
  • 著しい合成エラーがない
  • 明度の高い領域と低い領域で細部が十分に表示されている
  • 鮮明かつブレやピントのずれがない
  • まぎらわしい効果やフィルタが使われていない  など

施設の情報を登録するメリット

撮影したパノラマ写真をストリートビューに登録することのメリットは、以下の通りです。

  • 撮影した施設の利用者の情報収集に活用してもらえる
  • 施設の工事事例の説明の際に資料として使える
  • 「認定フォトグラファー」として活動できる

ストリートビューは、店舗や公園などの施設を利用したいと考えている人がGoogleマップで検索したときに、その場を歩いているかのような疑似体験ができます。

これにより施設の魅力をダイレクトに伝えられるため、集客に役立ちます。

また、施設や工事の事例を説明する際に、ストリートビューで登録した画像を共有して分かりやすくプレゼンすることも可能です。

また、要件を満たした写真をストリートビューに合計50枚アップロードすれば、「認定フォトグラファー」の認定を受けられます。

認定フォトグラファーは、他のユーザーからストリートビューに登録するための写真の依頼を受けることが可能です。

フリーランスのカメラマン活動をする場合、認定フォトグラファーになれば受注できる仕事の幅がより広がることでしょう。

ドローン操縦者向けのGoogleマップ活用術に関するよくある質問

ドローン操縦におけるGoogleマップの活用方法に関する、よくある質問について解説いたします。

Googleマップでドローンを飛ばせる場所は探せる?

Googleマップでは、撮影において理想的な景観の場所を探すことには役立ちます。

しかし、「航空法で規制されていない場所」という意味でのドローンを飛ばせる場所は、探すことができません。

そのため、重量100g以上のドローンを飛ばす場合は、後述するアプリで別途規制されていない場所を探す必要があります。

Googleイマーシブビューを使うには?

Googleマップにイマーシブビューが表示されない場合は、Googleマップアプリを最新バージョンに更新しましょう。

更新のうえ、アプリ内のオプションから「イマーシブビュー」を選択すると使用できます。

ドローンを飛ばさずに空撮動画は作れる?

Googleが提供しているAerial View APIでは、ドローンで撮影したかのような3Dモデルの空撮動画を作成することができます。

Aerial View APIで作成した動画は、他の動画と同じくWEBサイトやアプリなどへ簡単に埋め込むことが可能です。

ドローンを飛ばせる場所を探せるサービスを紹介

航空法では、人口集中地区・空港等の周辺・緊急用務空域など様々な場所でのドローンの飛行が規制されています。

規制されている場所で、許可申請をせずにドローンを飛ばすと航空法違反になるため注意が必要です。

ドローンを飛ばしたい場所が規制の条件に該当していないかどうかを確認するなら、アプリなどの活用がおすすめです。

ここでは、ドローンを飛ばせる場所を探せる(規制対象かどうかを確認できる)サービスを4つご紹介いたします。

sorapass(ソラパス)

sorapassは、ドローン保険とドローンの飛行支援地図がセットになったサービスです。

地図機能では、法令で定められた各種飛行禁止エリアの他、エリアごとの天気情報や3D情報も確認できます。

また、飛行開始時に自機ドローンの飛行エリアを発信し、他者と飛行情報を共有できる機能も備わっています。

他機の飛行エリアも確認できるため、接触事故のリスクを抑えて安全に飛行できます。

なお、保険に関しては業務利用向けの施設賠償責任保険とホビー利用向けの個人賠償責任保険が用意されておいます。

DJIフライトマップ

大手ドローンメーカー「DJI」が提供している、ドローンマップアプリです。

GoogleMapをベースとしており、ドローンの飛行が規制されているエリアを可視化しています。

DJI製ドローンとの連携が可能で、ドローンが規制エリアに進入しようとすると自動的にアラートが鳴って機体が停止します。

なお、アラートが鳴ってもロック解除の操作で対処できるため、すでに許可を得ていれば飛行の継続が可能です。

国土地理院地図

空港周辺に該当する空域や、人口集中地区を確認したい場合は、国土地理院が作成した地図サービスがおすすめです。

国土地理院地図はブラウザ上でも閲覧でき、エリア表示も正確なため使いやすいというメリットがあります。

画面左側の「他期間の情報」から、「人口集中地区」や「空港等の周辺空域」の最新年度をクリックすると、最新の該当エリアが地図上に表示されます。

該当エリアでドローンを飛ばしたい場合は、許可申請を行うか屋内・四方が柵などで囲われた場所を選んで飛ばしましょう。

ドローンフライトナビ

ドローンフライトナビは、ドローンの飛行禁止エリアを簡単に確認できる無料のスマートフォン用アプリです。

リリース以降は最新の法令に対応しながらアップデートを繰り返しており、航空法だけでなく小型無人機等飛行禁止法で禁止されているエリアも確認できます。

また、ドローンは場所だけでなく日没の時間帯にも注意して飛行する必要があります。

ドローンフライトナビなら、日の出・日没の時間もエリアごとに確認できるため、航空法における夜間飛行の規制に抵触せずドローンを飛ばせます。

アプリ上では日時・経路・場所・目的などを設定のうえ、フライト計画を作成することも可能です。

まとめ

屋外でのドローン空撮を成功させるなら、撮影場所の情報収集が重要です。

自分の理想的な空撮が可能なロケーションを選ぶ場合は、Googleマップのストリートビューやイマーシブビューといった機能の活用をおすすめします。

ただし、Googleマップだけではエリアごとの法規制を確認できないため、重量100g以上のドローンを飛ばす場合は注意が必要です。

撮影したい場所は規制対象かどうかを確認するなら、本記事でご紹介したアプリやサービスも併せて活用しましょう。

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