飛行禁止エリアが一目でわかるドローンマップアプリ6選

更新日: 2021.11.04 公開日: 2021.09.27
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マサト

ドローンの飛行禁止エリアを簡単に確認できる方法があれば良いのに…

ドローン講師

飛行禁止エリアはアプリで簡単に確認できますよ!
おすすめアプリをご紹介します。

ドローンの飛行には様々な法律や規制が関わってきます。

色々と勉強はしてみたけど、本当にこの場所は飛行可能なの?と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は飛行禁止エリアが一目でわかるドローンマップアプリをご紹介いたします。

おすすめ6つをご紹介していますので、用途ごとに使い分けてみてください。

この記事でわかること
  • ドローンの飛行禁止エリアがよくわからない
  • ドローンの飛行禁止エリアを簡単に確認したい
  • ドローンマップアプリの特徴と使い方を知りたい
MEMO

飛行禁止該当エリアから飛行禁止エリアの確認方法まで

ドローンの飛行禁止区域とは?該当エリアの調べ方も解説

にて紹介していますので、合わせてご覧ください。

目次

ドローンの飛行が禁止されているエリアとは

「航空法」により定められた以下の「飛行禁止区域」に該当するエリアの場合、無許可でドローンを飛ばすことができません。

  • 地上または水面から150メートル以上の高さの空域
  • 空区等の周辺(進入表面等)の上空の空域
  • 人口集中地区の上空

航空法は機体の重さが200g以上のドローン全てに適用されます。

また、航空法以外にも、重量に関わらず全てのドローン適用される法律が「小型無人機等飛行禁止法」です。

この法律では、国会議事堂や内閣総理大臣官邸といった国の重要施設や、原子力事業所の上空などが飛行禁止とされています。

このようにドローンの飛行を行う際は、飛行禁止エリアを避けながら飛行を行う必要があるのです。

以下の記事ではドローンの飛行禁止エリアについて詳しく解説していますので、ご覧ください。

飛行禁止エリアが一目瞭然!おすすめドローンマップアプリ6選

ドローンの飛行禁止エリアを一目で確認できる、ドローンマップアプリを6つピックアップしてご紹介いたします。

自分に合ったアプリを見つけて、ドローンを飛ばす際に役立てましょう。

ドローンマップアプリ①:DJI 安全飛行フライトマップ

ドローン及びその関連機器メーカー「DJI」が提供が提供しているマップです。

DJI公式サイトから閲覧できるので、アプリをインストールする必要はなくWeb上からiPhoneやAndroidなどで利用できます。

法律により飛行が制限されているエリアの確認だけでなく、DJI製品の機種に合わせた検索も可能という点が特徴です。

DJI製品は空港付近など飛行に注意が必要として設定された区域にドローンが侵入すると、GPS機能により飛行が自動的に制御されるシステムを搭載しているものもあります。

飛行が制御される区域はマップ上灰色やオレンジ色の円などで表示されるため、お使いの機種は区域によって制御がかかるのかどうかを確認するという点でも役に立つでしょう。

また、飛行におすすめな空域も表示してくれるので、飛行練習場所を探す際にも活用できます。

飛行禁止区域の確認方法

STEP
DJI公式サイトを開く
STEP
英語表記となっている場合は、サイト右下の言語表示をクリックして日本語に設定する
STEP
「安全飛行」をクリック
STEP
「フライトマップ」をクリックする
STEP
大陸・国名・機種を選択すると、その国や機種に合わせた飛行制限区域を確認できる

ドローンマップアプリ②:国土交通省の特別機関・国土地理院 地理院地図

国土交通省の特別機関である、国土地理院が作成している地図です。

ユーザー登録といった面倒な工程を踏まず、人口集中地区や空港周辺の制限空域を確認することができます。

なお、空港周辺の制限空域に関しては作図上の関係で多少の誤差が生じている場合もあります。

(例)東京国際空港敷地の領域

↓ズームアップすると微妙に線がずれています。

地図上に示された線は寸分たがわず制限空域を囲っているわけではないので、大まかなエリア分けを参考にする程度の認識に留めましょう。

空港周辺の制限空域における境界付近など、微妙な位置で飛行可否の判断が難しい場合は空港管理者に確認を取ることをおすすめします。

飛行禁止区域の確認方法

STEP
左上の検索欄から、確認したいエリアの地名や住所などを入力して検索する
STEP
「地図」からタブを開き、「その他」をクリック
STEP
「他機関の情報」をクリック
STEP
平成27年または平成22年実施の国勢調査に基づいた人口集中地区が選択可能(令和3年10月時点)
STEP
どちらかを選択すると、マップ上に人口集中地区が赤く表示される
STEP
画面左側から「空港等の周辺空域」を選択すると、同時に空港周辺に該当するエリアが緑色の円で表示される

ドローンマップアプリ③:ドローンフライトナビ – 飛行制限確認地図

「人口集中地区」「空港・ヘリポート・自衛隊基地(進入表面等も対応)」「小型無人機飛行禁止法」などあらゆる飛行禁止区域に対応したiPhoneまたはiPad専用アプリです。

アプリは無料でインストールでき、ログイン作業も不要なので誰でも簡単に飛行禁止区域を調べることができます。

マップ上に表示した地域の日の出・日没時刻も教えてくれる便利な機能付きです。

飛行禁止区域の確認方法

STEP
アプリを起動し、右上の矢印マークをタップする
STEP
現在地としてピンが表示されるので、現在地周辺の飛行制限区域を調べたい場合はそのまま色を参考に確認する

ピンク色:人口集中地区
緑色:空港等周辺地域
紫色:一部空港で飛行禁止とされている進入表面・転移表面の下
黄色:小型無人機等飛行禁止法に基づいた飛行禁止区域

STEP
他の地域を調べたい場合、画面下部の虫メガネマークをタップして住所を検索する

ドローンマップアプリ④:SORAPASS

人口集中地区や空港周辺エリア、国の重要施設、障害物、自衛隊基地、発電所などほとんどのドローン飛行禁止区域に対応している地図サイトです。

ただし、空港周辺エリアは一律9キロメートル範囲として表示していることから、国土地理院が提供している正式なエリアと異なる部分があるため注意しましょう。

利用にはユーザー登録が必要で、基本的に無料で利用できます。有料プランに加入すると上空の風速・風向きや日の出・日没時間といった情報の閲覧が可能になります。

飛行禁止区域の確認方法

STEP
「SORAPASS」へアクセス・ログインする
STEP
画面左側「検索」タブから確認したい地名や住所を検索
STEP
以下の色分けを参考に、飛行禁止区域を制限する
  • 赤(塗りつぶし):人口集中地区
  • 赤円:空港等周辺エリア
  • 黄:原子力施設・発電所・石油コンビナート・自衛隊基地
  • 青:JUIDA飛行試験場(飛行可能施設)
STEP
非表示にしたい飛行禁止区域がある場合、画面左側の「表示設定」から設定する

ドローンマップアプリ⑤:楽天AirMap

元々楽天AirMap株式会社が提供していましたが、現在はアメリカのAirMap, Inc.が提供元となっているアプリです。

世界中のあらゆる国における飛行禁止区域を調べることができますが、ほとんど英語で表記されています。

使用にはユーザー登録が必要ですが、iOSやAndroidだけでなくWeb上でも閲覧可能です。

飛行禁止区域の確認方法

※Web版での手順

STEP
画面左上検索欄から、確認したい場所の地名や住所を入力して検索
STEP
以下の色分けを参考に飛行禁止区域を確認する
  • ピンク色:人口集中地区
  • 黄色:空港等周辺区域
  • 青色:SUA(Special Use Airspace)

ドローンマップアプリ⑥:ドローン飛行チェック

ドローンの飛行禁止区域である「人口集中地区」「空港・ヘリポート・自衛隊基地」を確認できるアプリです。

他にも現在時刻と位置情報から日中または日没の時間を割り出し、現在は飛行が可能かどうかが分かる機能も備わっています。

ただし、国の重要施設など「小型無人機等飛行禁止法」に該当する飛行禁止区域には対応していないため注意しましょう。

飛行禁止区域の確認方法

STEP
アプリを起動し、画面上部の検索欄から確認したい場所の地名や住所を入力して検索
STEP
以下の色分けを参考に飛行禁止区域を確認する
  • ピンク色:人口集中地区
  • 青色:空港・ヘリポート・自衛隊基地周辺区域
  • 灰色:高度制限区域
  • 緑色(ピン):飛行練習場
STEP
画面下部「ピンの場所を確認」をタップすると、ドローン型のカーソルに合わさった場所の日没時間や飛行制限の有無も確認可能

【図解】ドローンマップアプリの使い方

実際に、ドローンマップアプリで特定の地域における飛行禁止・可能エリアを確認してみましょう。

今回は「DJI 安全飛行フライトマップ」を使用します。

STEP
まずはDJI公式サイトへアクセスしましょう。
STEP
画面を下までスクロールし、「安全飛行」をクリックします。
STEP
次に「フライトマップ」をクリックするとマップの画面に辿り着きます。
STEP
画面上部でアジアやヨーロッパなどのエリア、国名、DJI製品の機種を選択します。
これで日本国内における飛行禁止・可能エリアを調べる準備は完了です。

大阪付近の飛行禁止エリアをドローンマップでチェック

今回は大阪付近の飛行禁止エリアを調べてみます。

STEP
マップ右上に地名で検索できる検索欄がありますが、マップ内は日本語表記に対応していないため英語で入力しましょう。
STEP
地名を入力すると青いピンが表示されるので、これを目印にズームアップします。

飛行禁止エリアは、次の通り色や形に分けて表示されています。

  • 赤色:人口集中地区
  • 灰色:高度制限のある空域
  • 青い円:飛行に許可が必要な空域
  • 赤い円:飛行禁止区域
  • 水色:現地の規制や方針により、飛行が禁止されている区域

上記を踏まえてマップを確認してみると、大阪府内はほとんどのエリアでドローンを飛ばすことが難しいことがうかがえます。

大阪付近の飛行エリアをアプリで検索

次に、ドローンを飛ばすことができるエリアを見つけてみましょう。

DJIのフライトマップでは飛行禁止エリアだけでなく、ドローンの飛行におすすめなエリアを緑色のピンで表示してくれます。

大阪府内では見つけることができませんでしたが、隣接する京都府に2件、兵庫県に3件の飛行可能エリアが確認できました。

大阪府内でも飛行禁止エリアに該当しない場所であればドローンを飛ばせる可能性がありますが、自治体や施設の管理者などに確認を取る必要があります。

ドローンの飛行練習や手軽に飛ばせる場所を探したいという方は、上記マップに表示されている練習場を活用すると良いでしょう。

200g以下のドローンはGoogleマップでも飛行可能エリアが確認可能

200gに満たないドローンは小型無人機等飛行禁止法は適用されるものの、航空法の規制外となるため、200g以上のドローンよりも飛行可能な場所が比較的見つけやすいと言えます。

ただし、現地まで赴き飛行可能な場所を探すのは面倒…。

そんな時におすすめしたいのが、Googleマップの「ストリートビュー」機能です。

近隣の河川敷・山の中・海岸沿いなどを検索して画面右下の人形を該当エリアへ落とすことで、その場所を実際に歩いているかのような一人称視点の画像を閲覧することができます。

この機能を活用すれば、現地に赴かなくてもドローンを飛ばすことができそうな開けた場所が簡単に見つかります。

その地域が人口集中地区(DID地域)に該当しないエリアか自治体の条例により禁止されていないかを確認し、問題なければ飛行可能です。

まとめ

ここまで飛行禁止エリアが一目でわかる​​ドローンマップアプリをご紹介しました。

ドローンマップアプリごとに特徴や閲覧できる内容が異なります。

各ドローンマップアプリの特徴をおさらいしておきましょう。

スクロールできます
アプリ名特徴会員登録の有無
DJI 安全飛行フライトマップ・DJI社提供マップ
・DJI製品の機種に合わせた飛行制御区域の確認も可能
・飛行練習場も表示
×
地理院地図・国土地理院提供マップ
・人口集中地区と空港周辺の制限空域を確認できる
×
ドローンフライトナビ ・iPhoneまたはiPad専用アプリ
・指定した場所の日の出、日の入り時刻も表示
×
SORAPASS・ほとんどのドローン飛行禁止区域の種別に対応
・有料プラン加入で風速、風向き、日の出と日没時間も閲覧可能に
楽天AirMap(AirMap)・AirMap, Inc.提供のマップで、ほとんど英語表記
・マップの全機能を利用するにはユーザー登録が必要
〇(マップの閲覧、検索のみであれば登録しなくても可能)
ドローン飛行チェック・ピンポイントに指定した場所の日没時間や飛行制限の有無を確認できる
・小型無人機等飛行禁止法には非対応
×

自分の目的や使いやすさに合わせて、アプリを使い分けてみてはいかがでしょうか。

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