ドローンの飛行禁止エリアを簡単に確認できる方法があれば良いのに…
飛行禁止エリアはアプリで簡単に確認できますよ!
おすすめアプリをご紹介します。
ドローンを飛ばす際には、さまざまな法律や規制が関わります。
色々と勉強はしてみたけど「本当にこの場所は飛行可能なの?」と不安に感じる方も多いはずです。
そこで今回は飛行禁止エリアが一目でわかるドローンマップアプリをご紹介いたします。
おすすめ6つをご紹介していますので、用途ごとに使い分けてみてください。
- ドローンの飛行禁止エリアがよくわからない
- ドローンの飛行禁止エリアを簡単に確認したい
- ドローンマップアプリの特徴と使い方を知りたい
ドローンの飛行が禁止されているエリアとは
航空法では以下のエリアを「飛行禁止区域」として定めており、無許可でドローンを飛ばすことはできません。
- 地上または水面から150メートル以上の高さの空域
- 空区等の周辺(進入表面等)の上空の空域
- 人口集中地区の上空
航空法は機体重量100g以上の全てのドローンに適用されます。
小型無人機等飛行禁止法で定められた飛行禁止エリア
小型無人機等飛行禁止法は、機体重量にかかわらず全てのドローンに適用される法律です。
この法律では、国の重要施設の周辺や上空でのドローンの飛行を禁止しており、主に以下のような施設が当てはまります。
- 国会議事堂
- 内閣総理大臣官邸
- 外国公館
- 原子力事業所
以下の記事ではドローンの飛行禁止エリアについて詳しく解説していますので、ご覧ください。
飛行禁止エリアが一目瞭然!おすすめドローンマップアプリ6選
ここからはドローンの飛行禁止エリアを一目で確認できる、ドローンマップアプリ6選を紹介します。
自分に合ったアプリを見つけて、ドローンを飛ばす際に役立てましょう。
ドローンマップアプリ①:DJI FLYSAFE
DJI FLYSAFE | |
---|---|
対応デバイス | スマホ/パソコン |
会員登録 | 不要 |
航空法に関する表示 | ・空港周辺 |
小型無人機等飛行禁止法に関する表示 | 非対応 |
その他機能 | ・飛行場を探す |
ドローン及びその関連機器メーカー「DJI」が提供が提供しているマップです。
DJI公式サイトから閲覧できるので、アプリをインストールする必要はなくWeb上からiPhoneやAndroidなどで利用できます。
法律により飛行が制限されているエリアの確認だけでなく、DJI製品の機種に合わせた検索も可能という点が特徴です。
DJI製品は空港付近など飛行に注意が必要として設定された区域にドローンが侵入すると、GPS機能により飛行が自動的に制御されるシステムを搭載しているものもあります。
飛行が制御される区域はマップ上灰色やオレンジ色の円などで表示されるため、お使いの機種は区域によって制御がかかるのかどうかを確認するという点でも役に立つでしょう。
また、飛行におすすめな空域も表示してくれるので、飛行練習場所を探す際にも活用できます。
飛行禁止区域の確認方法
ドローンマップアプリ②:国土交通省の特別機関・国土地理院 地理院地図
地理院地図 | |
---|---|
対応デバイス | スマホ/パソコン |
会員登録 | 不要 |
航空法に関する表示 | ・人口集中地区 ・空港周辺 |
小型無人機等飛行禁止法に関する表示 | なし |
その他機能 | ー |
国土交通省の特別機関である、国土地理院が作成している地図です。
ユーザー登録といった面倒な工程を踏まず、人口集中地区や空港周辺の制限空域を確認することができます。
なお、空港周辺の制限空域に関しては作図上の関係で多少の誤差が生じている場合もあります。
(例)東京国際空港敷地の領域
↓ズームアップすると微妙に線がずれています。
地図上に示された線は寸分たがわず制限空域を囲っているわけではないので、大まかなエリア分けを参考にする程度の認識に留めましょう。
空港周辺の制限空域における境界付近など、微妙な位置で飛行可否の判断が難しい場合は空港管理者に確認を取ることをおすすめします。
飛行禁止区域の確認方法
ドローンマップアプリ③:ドローンフライトナビ – 飛行制限確認地図
ドローンフライトナビ – 飛行制限確認地図 | |
---|---|
対応デバイス | スマホ/パソコン |
会員登録 | 不要 |
航空法に関する表示 | ・人口集中地区 ・空港周辺 |
小型無人機等飛行禁止法に関する表示 | 対応 |
その他機能 | ・日の出/日没自国 |
「人口集中地区」「空港・ヘリポート・自衛隊基地(進入表面等も対応)」「小型無人機飛行禁止法」など、あらゆる飛行禁止区域に対応したフライトマップです。
アプリ版とWeb版の両方に対応しており、ログイン作業も不要なので、誰でも簡単に飛行禁止区域を調べることができます。
マップ上に表示した地域の日の出・日没時刻も教えてくれる便利な機能もあります。
飛行禁止区域の確認方法
ドローンマップアプリ④:SORAPASS
SORAPASS | |
---|---|
対応デバイス | スマホ/パソコン |
会員登録 | 必要 |
航空法に関する表示 | ・人口集中地区 ・空港周辺 |
小型無人機等飛行禁止法に関する表示 | 対応 |
その他機能 | ・風速/風向き ・日の出/日没自国 |
人口集中地区や空港周辺エリア、国の重要施設、障害物、自衛隊基地、発電所などほとんどのドローン飛行禁止区域に対応している地図サイトです。
ただし、空港周辺エリアは一律9キロメートル範囲として表示していることから、国土地理院が提供している正式なエリアと異なる部分があるため注意しましょう。
利用にはユーザー登録が必要で、基本的に無料で利用できます。
有料プランに加入すると上空の風速・風向きや日の出・日没時間といった情報の閲覧が可能になります。
飛行禁止区域の確認方法
- 赤(塗りつぶし):人口集中地区
- 赤円:空港等周辺エリア
- 黄:原子力施設・発電所・石油コンビナート・自衛隊基地
- 青:JUIDA飛行試験場(飛行可能施設)
ドローンマップアプリ⑤:楽天AirMap
元々楽天AirMap株式会社が提供していましたが、現在はアメリカのAirMap, Inc.が提供元となっているアプリです。
世界中のあらゆる国における飛行禁止区域を調べることができますが、ほとんど英語で表記されています。
使用にはユーザー登録が必要ですが、iOSやAndroidだけでなくWeb上でも閲覧可能です。
※2021年に解散済み
飛行禁止区域の確認方法
※Web版での手順
- ピンク色:人口集中地区
- 黄色:空港等周辺区域
- 青色:SUA(Special Use Airspace)
ドローンマップアプリ⑥:ドローン飛行チェック
ドローン飛行チェック | |
---|---|
対応デバイス | スマホ/パソコン |
会員登録 | 不要 |
航空法に関する表示 | ・人口集中地区 ・空港周辺 |
小型無人機等飛行禁止法に関する表示 | 非対応 |
その他機能 | ー |
ドローンの飛行禁止区域である「人口集中地区」「空港・ヘリポート・自衛隊基地」を確認できるアプリです。
他にも現在時刻と位置情報から日中または日没の時間を割り出し、現在は飛行が可能かどうかが分かる機能も備わっています。
ただし、国の重要施設など「小型無人機等飛行禁止法」に該当する飛行禁止区域には対応していないため注意しましょう。
飛行禁止区域の確認方法
- ピンク色:人口集中地区
- 青色:空港・ヘリポート・自衛隊基地周辺区域
- 灰色:高度制限区域
- 緑色(ピン):飛行練習場
【図解】ドローンマップアプリの使い方
実際に、ドローンマップアプリで特定の地域における飛行禁止・可能エリアを確認してみましょう。
今回は「DJI 安全飛行フライトマップ」を使用します。
これで日本国内における飛行禁止・可能エリアを調べる準備は完了です。
大阪付近の飛行禁止エリアをドローンマップでチェック
今回は大阪付近の飛行禁止エリアを調べてみます。
飛行禁止エリアは、次の通り色や形に分けて表示されています。
- 赤色:制限区域
- 灰色:高度制限区域
- 青色:承認区域(承認済みであればロックを解除できる)
- 黄色:警告区域
- 橙色:強化警告区域
- 緑色:推奨区域(飛行を推奨する区域)
上記を踏まえてマップを確認してみると、大阪府内はほとんどのエリアでドローンを飛ばすことが難しいことがうかがえます。
100g以下のドローンはGoogleマップでも飛行可能エリアが確認可能
100gに満たないドローンは小型無人機等飛行禁止法は適用されるものの、航空法の規制外となるため、飛行可能な場所が比較的見つけやすいです。
ただし、現地まで赴き飛行可能な場所を探すのは面倒ですよね。
そんな時におすすめなのが、Googleマップの「ストリートビュー」機能です。
ストリートビューを使うと、近隣の河川敷・山の中・海岸沿いなどを検索して、その場所を実際に歩いているかのような一人称視点の画像を閲覧できます。
この機能を活用すれば、現地に赴かなくてもドローンを飛ばすことができそうな開けた場所が簡単に見つかります。
その地域が人口集中地区(DID地域)に該当しないエリアか自治体の条例により禁止されていないかを確認し、問題なければ飛行可能です。
ドローンを飛ばす前にすべき手順
ドローンを飛ばす際には、マップアプリで飛行禁止エリアのチェックを行う他にも、さまざまなチェックをする必要があります。
ここでは、マップで調べた結果、飛行禁止エリアに該当する場合としない場合に分けて、ドローンを飛ばす前の準備を解説します。
飛行禁止エリアに該当する場合
飛行禁止エリアに該当する場合には、関係各所への許可申請を行います。
航空法で規制された場所であれば、国土交通省への許可申請が必要ですし、小型無人機等飛行禁止法で規制された場所であれば、都道府県公安委員会などへの通報が必要です。
その他にも、都道府県条例で規制されていないか、飛行場所を管理・運営している方への確認も忘れずに行ってください。
飛行禁止エリアに該当しない場合
飛行禁止エリアに該当しない場合は、都道府県条例と施設の管理者への確認を行いましょう。
また、マップアプリでは実際の法規制と必ずしも一致するわけではないため、改めて飛行場所が法律で規制されていないかをチェックしてください。
ドローンの飛行”方法”に関するルールも確認しよう
航空法では、飛行空域だけでなく「飛行方法」に関する規制も定めているので、こちらも併せて確認しましょう。
法律で規制されている飛行方法は以下の通りです。
- 夜間での飛行
- 目視外での飛行
- 人または物件との距離を確保できない飛行
- 催し場所上空での飛行
- 危険物の輸送
- 物件の投下
上記に該当する飛行をする場合は、事前に国土交通省への許可申請を行ってください。
ドローン練習場なら飛行禁止エリアを気にする必要がない
法規制を気にせずドローンを飛ばしたいなら「ドローン練習場」を利用するのがおすすめです。
ドローン練習場であれば、法規制を調べる必要もありませんし、安全な環境でドローンを飛ばせます。
屋内練習場であれば、初心者でも風の影響を受けずに集中して練習できるでしょう。
ドローンのマップアプリに関するよくある質問
ドローンのマップアプリに関するよくある質問をまとめました。
ここまでの内容で疑問が思い浮かんだ人は参考にしてみてください。
飛行マップを確認したらドローンを飛ばしても良い?
飛行マップを確認するだけでは不十分です。
実際の法規制と飛行マップでは、完全に一致しているわけではないので、飛行マップで飛行OKだったとしても法規制の確認は求められます。
その他にも、都道府県条例や飛行場所の利用ルールなども確認が必要です。
飛行禁止エリアでドローンを飛ばすには?
然るべき機関への許可申請を行う必要があります。
例えば、航空法で規制された場所であれば、国土交通省への許可申請が必要です。
小型無人機等飛行禁止法の場合は、都道府県公安委員会などへの通報をしてください。
ドローンを飛ばす前に確認すべき法律は?
ドローンを飛ばす前には、最低でも以下の法律を確認してください。
- 航空法
- 小型無人機等飛行禁止法
この他にも、民法や道路交通法など、ドローンに関連する項目を知っておく必要があります。
まとめ
ここまで飛行禁止エリアが一目でわかるドローンマップアプリをご紹介しました。
ドローンマップアプリごとに特徴や閲覧できる内容が異なります。
各ドローンマップアプリの特徴をおさらいしておきましょう。
アプリ名 | 特徴 | 会員登録の有無 |
---|---|---|
DJI FLYSAFE | ・DJI社提供マップ ・DJI製品の機種に合わせた飛行制御区域の確認も可能 ・飛行練習場も表示 | × |
地理院地図 | ・国土地理院提供マップ ・人口集中地区と空港周辺の制限空域を確認できる | × |
ドローンフライトナビ | ・iPhoneまたはiPad専用アプリ ・指定した場所の日の出、日の入り時刻も表示 | × |
SORAPASS | ・ほとんどのドローン飛行禁止区域の種別に対応 ・有料プラン加入で風速、風向き、日の出と日没時間も閲覧可能に | 〇 |
楽天AirMap(AirMap) | ・AirMap, Inc.提供のマップで、ほとんど英語表記 ・マップの全機能を利用するにはユーザー登録が必要 | 〇(マップの閲覧、検索のみであれば登録しなくても可能) |
ドローン飛行チェック | ・ピンポイントに指定した場所の日没時間や飛行制限の有無を確認できる ・小型無人機等飛行禁止法には非対応 | × |
自分の目的や使いやすさに合わせて、アプリを使い分けてみてはいかがでしょうか。
操作方法から法律まで全てが学べる
ドローンスクールではドローンの操作方法だけでなく、ドローンの飛行に必要な法律や規制などのルールも学べます。
これからドローンを始めてみたい、仕事として取り入れたいという方にオススメです。
あなたにあったドローンスクールを見つけて、レベルアップしてみてはいかがでしょうか。
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