ドローンを使った空撮は難しい?ドローン撮影を上手に行うコツやおすすめのメーカーをご紹介!

更新日: 2021.11.19 公開日: 2018.09.13
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ドローンの大きな魅力といえば空撮です。「世界中の綺麗な景色を空撮してみたい」「空撮の仕事に就きたい」「ドローン空撮でビジネスをしたい」そんな目標を持っている人も多いことと思います。この記事では、特に初心者の人が知っておきたい空撮の基礎知識からビジネスでの活かし方まで、ポイントを絞ってまとめています。ドローンの選び方や、押さえておくべき法律にも触れているので、ぜひ参考にして素敵なドローン空撮に役立ててください。

目次

ドローンにはどのような種類がある?空撮用をはじめ、さまざまなタイプをご紹介!

一口に「ドローン」と言っても、その種類はさまざまです。空撮を極めるには、まずどんなドローンがあるのかを知るところから始めましょう。ローターと機能によって分けられているドローンの種類をご紹介します。

 

ローター(回転翼)で分けられるドローンの種類

ドローンの中でもひときわ存在感があるのが、ローターと呼ばれる部分です。回転翼とも言います。ついプロペラと言いたくなってしまいますが、ドローンの世界ではローターというワードが頻繁に出てきます。ドローン空撮を目指すならローターで覚えておきましょう。

ローターは3箇所、4箇所、6箇所、8箇所などドローンごとに付いている数が違い、それによって細かく分類されています。

ローターが3箇所のドローンは一般に「トライコプター」と呼ばれます。ヘリに近いイメージです。もっともポピュラーなドローンはローターが4箇所の「クアッドコプター」、そのほか6箇所の「ヘキサコプター」、8箇所の「オクトコプター」などがあります。

ローターの数が多いほど風にあおられにくくなるため、安定感が増すと言われています。しかし、その分ドローンの重量が増える、持ち運びにくくなる、メンテナンスが大変になるといった欠点があります。とはいえ、安定した空撮をするにはクアッドコプター以上のものがおすすめです。

クアッドコプターは、ローターが付いている位置によって「クアッドエックス」「クアッドプラス」「オクトエックス」などに分けられることもあります。

クアッドエックスは、ドローン本体に対して「X」型にローターが取り付けられているタイプを指します。おそらく、ドローンと聞いて一般的に思い浮かぶのはこのクアッドエックスではないでしょうか。それに対してクアッドプラスは、ドローン本体に対してローターが「+」型に付けられているものをいいます。

オクトエックスは、クアッドエックスと同じ「X」型ですが、ローターが上下に付いているのが特徴です。2枚×4箇所で合計8枚のローターが付いていることになります。

 

機能で分けられるドローンの種類

ローターのように「〜タイプ」といった分け方はありませんが、ドローンにはさまざまな機能が搭載されており、それによって種類が分けられています。

GPS機能
今やスマホにも当たり前のように搭載されているGPSですが、ドローンにはGPS機能が搭載されているものと、そうでないものがあります。GPSが搭載されていることによってドローンが自分の位置を把握し、かつ高度維持機能が働くことで自動ホバリングが可能になります。GPSがないドローンは、その分、操作が難しくなりますが、スキルアップを目指したい、空撮をしたいという人はGPSなしのドローンで慣れておくことも大切です。

 

カメラ機能
最初からドローンに搭載されているもの、搭載されておらず後付けもできないもの、取り外しが可能で後から自分の好きなカメラに付け替えられるものなどがあります。もちろん、空撮を目指すならカメラ付き、または後付けが可能なタイプを選びましょう。カメラにも720p対応〜1080p対応など、解像度や画素数に違いがあります。カメラを取り付ける部分を一般に「ジンバル」と呼ぶことがありますので覚えておきましょう。

 

自動帰還
「オートリターン」「RTH(リターントゥーホーム)」など、メーカーやドローンによってさまざまな呼び方がありますが、例えば、バッテリー残量が少なくなったら自動で戻ってきてくれる、通信状態が悪くなったら自動で戻ってきてくれる、といった機能です。ボタンを押すことで戻ってくるものもあります。

 

自動追尾
ターゲット(被写体)を設定すると、ドローンが自動で追いかけて撮影してくれるというものです。自分をターゲットにして、斜め後ろ上空といった、普段自分では見ることができないアングルから、自分自身を空撮してもらうことも可能です。

 

FPV機能
FPVは「First Person View」の略で「一人称視点」と訳されます。まるでドローンのコックピットにいるかのような、大迫力の臨場感あふれる映像を体験することができます。空撮はもちろん、ドローンレースに出場したい人はぜひ練習しておきたい機能です。

 

操縦方法
大きく自律飛行(自動航行)タイプとラジコンタイプに分けられます。自律飛行タイプは、あらかじめルートを設定しておけば、ドローンが自動でそのルートを飛行してくれるもので、農薬散布などに役立ちます。ラジコンタイプは「プロポ」と呼ばれるコントローラー、あるいはスマホやタブレットに専用アプリをインストールしてデバイス操作するものもあります。

このほか、一見するとドローンと思えないような超小型軽量ドローンが発売されていたり、ローターではなく、航空機のような固定翼で飛行するドローンなども売られていたりします。

 

ドローンの魅力は何といっても空撮!どのような活用シーンがあるの?

ドローンの最大の魅力といっても過言ではない空撮ですが、具体的にどのような活用シーンがあるのでしょうか?この章では、ビジネスと趣味、それぞれのシーンにおけるドローン空撮の活用例をご紹介します。

 

ビジネスにおけるドローン空撮の活用シーンは?

現時点でドローン空撮が活用されているものといえば、ウェブサイトのトップページや企業PRなどに使われるムービー、アーティストのミュージックビデオやドラマ、映画、フェスやお祭りなどのイベント、スポーツにおける選手の動きの分析、さらには結婚式など、さまざまなビジネスシーンでドローン空撮が活用されています。

映画やテレビなどを観る際、この映像はどうやって撮影しているのかを意識するだけで「こんなところにもドローン空撮が活用されていたのか!」ということが分かります。ドローンの可能性は無限大です。これからも続々とドローン空撮を使ったアイデアが生まれることでしょう。

 

ドローン空撮を趣味で楽しむならどんな風に活用できる?

もちろん、空撮の活用はビジネスシーンのみではありません。個人が趣味として楽しむこともできます。例えば、ドローンで空撮した映像をそのままInstagramやTwitterなどのSNSにアップして共有することができます。YouTubeで専用チャンネルを作って配信している人も多くいます。セルフィー(自撮り)機能を使って行く先々で記念撮影を楽しんだり、結婚式を空撮して思い出を残したり、スポーツ中の自分を空撮して動きを確かめたりすることも可能です。FPV対応のドローンであれば、ドローンレースに個人で参加することもできます。

 

ドローンで空撮を楽しみたいなら、まずは‟空と陸のルール”を覚えておこう

ドローンで空撮を楽しむなら「必ず」押さえておかなければならないルールがあります。知らずに違反してしまって個人的に被害を受ける場合もありますし、もしも航空機の安全な航行に影響を与えた場合、大勢を巻き込む重大な被害を招きかねません。ここでは、自分と第三者を守るためにも、ぜひ覚えておきたい空と陸のルールを解説します。

 

まずは知っておきたい航空法

筆頭は航空法です。バッテリーを含めた機体総重量200gを超えるドローンに対して規制しています。

「空港周辺の上空の空域」「人口集中地区の上空」「150m以上の高さの空域」については、飛行禁止空域とされ、飛行させるには事前に空港事務所長または地方航空局長の許可を得る必要があります。

また「夜間飛行」「目視外飛行」「人や物から30m未満の距離での飛行」「人が集まる催しの上空での飛行」「危険物などの輸送」「物の投下」といったことはルールで禁止されており、どうしても行わなければならない場合は、事前に地方航空局長の承認が必要になります。

航空法について詳しくは、国土交通省のホームページに掲載されているので、必ず目を通して覚えておきましょう。

国土交通省 無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール
http://www.mlit.go.jp/koku/koku_tk10_000003.html

 

航空法以外のドローンにかかわる法律は?

小型無人機等飛行禁止法では、国の重要施設などの周辺でドローンを飛行させること自体、禁止しています。道路交通法では、交通に影響を与えるような行為を行う場合、事前に道路使用許可証を取得するように定めています。

民法では土地の所有権などについて、電波法では技適マークの有無やドローンの飛行にも使われている周波数帯について定めています。さらに、空撮中に第三者の個人情報が写り込んだ動画を共有サイトなどにアップした場合、個人情報保護法違反、プライバシーの侵害などの罪に問われる可能性もあります。

このように、ドローンには実に多くの法律がかかわってきます。法律以外に各都道府県や市区町村が定めている条例によって規制されているものもあります。なお、航空法以外のこうした規制は、ドローンの重量を問わず、違反した場合は処罰の対象となります。

 

ルールを守らずドローン空撮を行ったらどうなる?

もし法律や条例に違反してしまった場合、それぞれ罰則があります。例えば、航空法では「50万円以下の罰金」、小型無人機等飛行禁止法では「1年以下の懲役又は50万円以下の罰金」などです。同時に複数の違反をすれば、悪質と判断されて罪が重くなり、罰金が増えたり懲役が長くなったりすることも考えられます。

過去、学校の卒業アルバム撮影を依頼された人が無許可でドローンを飛行させ、民家の壁に衝突、墜落したという事件がありました。善意で行ったものと考えられますが、罰金20万円かつ前科一犯が付いてしまうことになりました。ちょっとした油断や知識不足が、自分の人生を変えてしまう恐れもありますので、しっかり覚えておきましょう。

 

空撮用ドローンの選び方は?どこに注目すれば良い?

空撮用のドローンは多数販売されています。それぞれ特徴があり、どれを選べば良いか迷ってしまう人もいるかもしれません。ここでは、空撮用ドローンを選ぶ際のポイントをまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

 

空撮用ドローンを選ぶ際の6つのポイント

小型重量サイズを選ぼう
空撮の多くは屋外で行われます。つまり「持ち運び」が生じる訳です。持ち運びの便利さを重視するのであれば、やはり小型、軽量のドローンがおすすめです。しかし、小型のドローンは風に流されやすいといったリスクがあります。また、機能面、性能面などでも大型のドローンに劣ります。本格的な空撮を楽しむなら、それなりの大きさのドローンがおすすめです。ただし200gを超える場合は航空法の規制対象となるため、初心者なら200g未満のドローンから始めると良いでしょう。

 

FPV機能があるものを選ぼう
ヘッドマウントディスプレイを装着すると、まるで本当にコックピットに座っているかのような、ダイナミックな映像を楽しめるのがFPVです。FPV機能が搭載されたドローンなら、空撮がより一層楽しめるでしょう。しかし、FPV対応のドローンの中には5.7GHzなど免許が必要な周波数帯を使っているものもあります。免許が不要な2.4GHz帯を使用しているものを選びましょう。

 

画素数をチェックしよう
せっかく空撮した映像も、画素数が少なく粗いものになってしまっては、テンションも下がってしまいます。空撮が目的なら、やはりある程度の画素数はあった方が良いでしょう。200g以下のドローンの場合、搭載されているカメラの画素数は約100万画素(720p)程度が一般的です。慣れるまではそれで練習するのもありですが、よりクリアな映像を楽しみたい場合、GoProといった高画質カメラが後付けできるようなドローンを選ぶと良いでしょう。

 

飛行距離に合ったバッテリーを選ぼう
ドローンにとってバッテリー問題は非常に重要です。短いものでは数分〜10分程度と、離陸させたと思ったら、もう飛行時間がない、などということも少なくありません。空撮に夢中になってしまい、気づいたらバッテリー切れでドローンが墜落してしまったといった事態になれば、後悔してもし切れないでしょう。

購入前に自分が望む飛行時間が可能かどうか、確認しておくことが大切です。併せて、予備バッテリーを2個程度持っておくことをおすすめします。なお、冬場は特にバッテリーが早く減ることがあります。空撮に慣れている人の中には、現場に着くまでバッテリーをカイロで温めておくといった工夫をしている人もいますので、参考にしましょう。

 

目視可能な制御範囲のものを選ぼう
ドローンの通信距離は2〜4kmといったように、かなり遠くまで通信できるかのような表記が多くなっています。しかし、これらは理論値で、障害物などが一切ない状態を想定しています。そもそも航空法では200gを超えるドローンは「目視外飛行」が禁止されているように、ドローンの飛行は「目視」が基本です。目視できる範囲はせいぜい300m程度と言われていますので、300m程度の制御範囲を持っているドローンで十分空撮が楽しめます。

 

自分に合った価格帯のドローンを選ぼう
ドローンの価格帯は数千円〜数十万円まで非常に幅広くなっています。機能、性能、バッテリー容量、カメラの品質など、さまざまな条件によって大きく変わってきます。空撮目的であれば5万円前後を見ておけば十分良いドローンに出会えます。1万円以下のドローンで空撮ができるものもあるので、初心者はまず安いドローンで技を身につける方法もあります。空撮に慣れてきたら、10万円前後のドローンにチャレンジしてみるのもおすすめです。

また、FPVを楽しみたいのか、空撮を楽しみたいのか、仕事として空撮スキルのアップを目指したいのかなど、目的によっても適したドローンが変わってきます。自分が何を空撮したいのか、どういった用途を考えているのかなども事前にまとめておきましょう。

 

ドローン空撮の初心者がおさえるべきポイントとは?

続いては、ドローン空撮を始めるにあたって、「初心者にはどんな練習方法があるのか?」「空撮に活用できる基本テクニックは何か?」「上達するための方法は?」といった疑問を解決していきます。

 

ドローン空撮の初心者はどんなところでの撮影が向いている?

ドローンを手にした嬉しさのあまり、「早く外で空撮したい!」と思う人も多くいます。しかし、外は風が吹いていたり、第三者や車などが行き交っていたりと危険がいっぱいです。

せっかく買ったドローンが風にあおられてどこかに消えてしまった、墜落して破損してしまった、人を傷つけて損害賠償問題に発展してしまったということも起こり得るため、慣れるまでは室内で練習することをおすすめします。室内であれば風の影響を受けることもありません。ただし、壁や家具に衝突する危険もあるため、ローターを守るプロペラガードを装着することをおすすめします。

また、できるだけクリアな映像を残したいという人は、室内をできるだけ明るくしておきましょう。初心者向けとして販売されているドローンのカメラやセンサーはそこまで性能が高くないため、薄暗い場所ではクリアな映像を残せないことが少なくないからです。

 

初心者が覚えておくべきドローン空撮の基本テクニック

ドローンにはさまざまな操縦法や空撮テクニックがあります。その中でも、初心者が最低限、覚えておきたい基本操作といえば「離着陸」「上昇」「旋回」です。

離着陸
当然ですが、これができなければドローン空撮はできません。手のひらからトスするだけで起動するドローンや、ボタン一つで起動して自動ホバリングしてくれるドローンもありますが、まずは基本的な操作を身につけることが大切です。起動を確認後、プロポのスロットル(いわゆるレバー)を少しずつ動かし、ゆっくり上昇させることに慣れましょう。スロットルを一気に傾けると、勢いよく飛び上がって天井にぶつかってしまう恐れがあります。

 

上昇
ドローン空撮でよく使われるテクニックです。最初は低いところから映像が始まり、徐々に上昇させていきます。例えば、ビルなど障害物が目の前にある映像からスタートして少しずつ上昇、やがてビルの屋上より高くなると一気に視界がひらけて感動的なシーンを生み出すといったことが可能なテクニックです。やはりスロットルは少しずつ動かすように心がけましょう。

 

旋回
ポイント・オブ・インタレスト(POI)とも呼ばれるテクニックです。被写体を中心に、ドローンを360度旋回させながら空撮する方法です。スムーズに旋回することを心がけたいところですが、あまり早すぎると目が回ってしまうので、ゆっくり旋回させることを意識しましょう。また、角度によってドローンの影が写り込んでしまうと、観ている側は「ドローンで空撮しているのか」と、仕掛けがわかって一気に冷めてしまうことがあります。空撮上級者は、こうした細やかな部分にも気を配っているので、参考にしましょう。

 

ドローン空撮を上達させるための練習方法は3パターン

ドローン空撮はいきなり上達するものではありません。まずは基本操作を身につけ、空撮テクニックを一つずつ覚え、それらの合わせ技で自分だけのオリジナル映像を撮影することができます。ドローン空撮を上達させるには、次のような練習方法があります。

 

トイドローンを使って基本を独学
1万円以下のトイドローン(ホビードローン)を使って、室内で練習する方法です。コストもかからず、場所や時間も選ばずにできるため、もっとも手軽にできる練習方法です。ただし、トイドローンは飛行時間が数分程度と短いため、すぐに物足りなくなってしまうかもしれません。また、小さい分、風に弱いので外での練習は避けた方が良いでしょう。

 

シミュレーターでスキルアップ
ドローンのシミュレーターは、意外と多く出回っているのをご存知でしょうか?スマホにアプリをインストールするだけで、画面上でドローンを操縦しているかのような疑似体験ができるものです。風向きや強さが計算されていたり、さまざまな機能を試せたりします。無料版も流通しているので探してみると良いでしょう。ただし、実際に空撮する前は、当然ながら実機での練習が必要です。

 

スクールに通って短期間で上達
半日、1日、2日など短期間基礎的な技術を身につけられるのがドローンスクールです。プロが教えてくれるため効率も良く、使用するドローンもトイドローンではなく本格的なドローンです。全国に多くのドローンスクールが設立されるようになったため、日程さえ合えば通いやすいでしょう。

しかし、スクールはコースにもよりますが、数万円〜20万円程度の出費は覚悟しておいた方が良いかもしれません。また、スクールによってインストラクターの質にばらつきがある点もリスクになる場合も考えられます。

とはいえ、練習場を持っているスクールであれば、存分にドローンを飛ばせるだけでなく、ドローン仲間もできるため、時間とお金に余裕がある人は通ってみるのもありでしょう。

 

初心者向けの空撮ドローン、どんなものが人気?

空撮初心者向けのドローンも数多く販売されています。その中でも、1万円前後で購入できるコスパが良いドローン、4K動画が撮影可能なドローンで人気のものをピックアップしてご紹介します。なお、価格は変動することがあるため、あくまで参考程度として捉えてください。

Holy Stone HS160 参考価格7,920円

1万円はおろか8千円も切ってしまうのがHS160です。720pHDカメラ、高度維持機能による自動ホバリング、ワンキー起動、着陸、さらにFPVまで楽しめてしまう文句なしの1機です。折りたたみ式で、手のひらサイズになるため、持ち運びにも便利です。スマホで操作も可能なので、まず、空撮技術を身につけたい初心者には最適でしょう。

Potensic A20W 参考価格6,290円

さらに価格が安いのがA20Wです。自動ホバリングやワンキー離着陸といった機能はもちろん、ヘッドレスモードも搭載されているため、初心者は特に、操縦しやすいドローンとなっています。FPVに対応しているほか、スマホ操作も可能、かつレベルによって3段階のスピード切り替えなど、初心者から上級者まで楽しめる1機です。

DBPOWER U818A 参考価格9,999円

3機のうちもっとも高価ですが、それでも1万円を切っています。720pHDカメラは120度と広角レンズを搭載しています。撮影した映像はリアルタイムに伝送されるため、FPVを楽しむことも可能です。もちろん、自動ホバリングやワンキー離着陸、ヘッドレスモードなど、初心者に嬉しい機能は一通り揃っています。空撮に少し慣れてきたらチャレンジしてみたい1機です。

 

4Kの空撮用ドローンの魅力とは?初心者でも扱える?

4Kとは解像度のことで横3840×縦2160=およそ800万画素ということになります。720p(約100万画素)と比べると、どれほど高画質かは一目瞭然です。そんな4K動画が撮影可能なドローンは、高価なイメージがありますが、実は初心者にも手が届きそうなものもあります。

KUDRONE NANO DRONE 参考価格11,800円

ポケットに入るほどコンパクトであるにも関わらず、4K対応の多機能カメラがしっかり搭載されています。モバイルバッテリーで充電可能なため、持ち運びにも便利です。自動追尾機能やセルフタイマー機能、顔認識機能など、ユニークな機能も搭載されています。

ZEROTECH Dobby Deluxe D100B-H 参考価格53,110円

こちらは若干値段が高いため、初心者が手を出すには難しいかもしれませんが、次にチャレンジしたい1機ということでご紹介します。4K動画はもちろん、美顔撮影モードなども搭載されています。折りたたんでポケットに収納できるコンパクトさで、自動追尾モードや顔認識モードが搭載されているほか、アプリはもちろん、音声やジェスチャーによる操作が可能で、手ぶれ補正機能などの豊富な機能も魅力です。

 

ドローン空撮の技術を用いることで、どのようなビジネスで活躍できる?

ドローンの空撮技術を身につけることで、さまざまなビジネスシーンで活躍できる可能性が広がります。ここでは、ドローンの空撮技術が活かせるビジネスの代表的なものをまとめています。

 

ドローン空撮の技術が必要とされる仕事①映像関係

ドローンの空撮技術が求められるのは、なんといっても映像関係のビジネスです。先ほども少し触れましたが、企業のプロモーション映像、TVCM、報道映像、映画やミュージックビデオの撮影、結婚式やイベントごとの撮影など、映像業界におけるあらゆるシーンで活躍することができます。

 

ドローン空撮の技術が必要とされる仕事②建築・建設関係

高所にある建築物の設備の調査および点検はコストや時間がかかりますが、ドローンを使うだけでそうした問題を解決できます。人間が立ち入れない場所もドローンなら容易に入っていけるため、設備の老朽化、劣化などにいち早く気づくこともできます。

同じように、大量の太陽光パネルの点検は人間の目では難しく、だからといってヘリやセスナなどを使えば、コストが膨れ上がってしまいます。そこで、ドローン空撮を利用できれば、大幅なコストダウンと効率化が望めます。そのほか、国土交通省が進める「i-Construction」により、測量現場などにもドローンが導入されています。このように、ドローン測量でも空撮技術が活かせます。

 

ドローン空撮の技術が必要とされる仕事③行政機関

日本では、高度経済成長期に作られたあらゆるインフラの老朽化が進んでいることが問題視されています。点検には膨大な時間やコストがかかる上、人間が立ち入るには危険な場所も少なくありません。ドローンの空撮技術があれば、インフラ点検の現場でも活躍できます。また、日本は自然災害の多い国ですが、災害時の被害状況の調査や、行方不明者の安否確認にもドローンの空撮技術が活かせます。近年、多発している海難、遭難事故の被害者の捜索、救助などの場面でも空撮技術が活きるでしょう。

 

ドローン空撮の技術が必要とされる仕事④監視・警備

産業廃棄物などの不法投棄は、以前から大きな問題となっています。事前に予測したり、監視したりすることが難しいため、なかなか防ぐことができませんでした。ドローンを使って定期的に監視させることで、抑止力になるであろうと考えられています。実際にそうした対策を施している県もあります。

また、不特定多数の人が集まるイベントごと、分かりやすいところでは2020年東京オリンピック、パラリンピックがありますが、そうしたイベント会場を上空から監視することで不審者や不審物の早期発見につながることもあります。そのほか、野生動物を監視して、人里や市街地に降りてきて被害を与えるのを防ぐための対策を練ることにも活用されています。

 

正しい知識を身につけてドローンの空撮を楽しもう!

今回はドローンの空撮について、ドローンの種類といった基礎知識から、ドローン空撮の活用シーン、知っておくべきルール、初心者の心得、おすすめのドローンの紹介など、詳しく解説してきました。

ドローンの空撮技術が活きるのは、映像関係のビジネスだけではありません。農業、測量、監視、警備、物流、インフラ点検、災害救助など、ドローンの空撮技術を身につけることで、さまざまなビジネスシーンにおいて活躍できる可能性が生まれます。もちろん、ビジネスは考えていないという人も、空撮を楽しんだり、FPVでドローンレースに参加したりすることもできます。

無限の可能性を秘めたドローン、そして空撮を楽しむためにも、正しい知識と確かな技術を身につけることが大切です。併せて、優良なドローン空撮パイロットになるため、ドローンが安全かつ健全に発展していくためにも、安全対策をしっかり講じることを心がけましょう。

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