ドローンの種類はいろいろ!用途によっておすすめが違う
一口に「ドローン」と言っても、その種類は実にさまざまです。
例えば、子供のおもちゃとしてや、初心者の練習に最適なのは「トイドローン」です。屋内用と屋外でも使用可能なものがあります。外遊びや空撮を楽しみたい人には「空撮用ドローン」が最適です。
そのほか、空撮を本格的な仕事にしたり、映像制作などに活用したりするには、さらに「上級モデルの空撮用ドローン」、インフラ点検や農薬散布などに使用される「産業用ドローン」、そしてFPV(First Person View=一人称視点)に対応した「レース参加用ドローン」なども登場しています。
また、同じトイドローンや空撮用ドローンなどでも、重量が100g未満のものから20kgを超えるものまであったり、プロペラの枚数や形状が違っていたり、制御方法(コントローラーか自律飛行か等)や“モード”と呼ばれる操縦方法が違ったりするものがあります。
ですから、ドローンを買いに行って、店員さんに突然「おすすめのドローンはなんですか?」と聞いても、きっと「用途はなんですか?」と聞き返されてしまうでしょう。
それくらいドローンは種類が豊富で、用途ごとに適したドローンが販売されているからです。店員さんにおすすめのドローンを聞きたかったら「用途」「予算」「機能」などをある程度絞っておくことが大切です。
これは、ネットショップで選ぶ場合も同じになります。用途や予算、ほしい機能などが明確になって初めて「そのジャンルでおすすめのドローン」を選ぶことができると思っておきましょう。
ドローン選びの基準その①「機体重量」
ここからは、ドローンの選び方のコツを詳しく解説していきます。最初に基準となるのが「機体重量」です。なお、「初心者には200g未満のトイドローンがおすすめ」「中級者以上には200g以上の本格的ドローンがおすすめ」ということを、一つの目安として覚えておきましょう。
2-1 「200g」と「航空法」の関係
なぜ、初心者には200g未満のドローンがおすすめなのでしょうか?それは、日本ではバッテリーを含めた機体重量が200g以上のドローンが「航空法」の規制対象となるためです。その規制とは、次のようなものです。
事前に地方航空局長の許可が必要となる空域
・空港等の周辺の上空の空域
・人口集中地区の上空
・地表や水面から150m以上の高さの空域
事前に地方航空局長の承認が必要となる飛行方法
・夜間(日没〜日出まで)に飛行させる場合
・肉眼による目視ができない場合
・第三者や物件との間に30m以上の距離を保てない場合
・イベントなど不特定多数の人が集まる上空を飛行させる場合
・爆発物など危険物を輸送する場合
・ドローンから物を投下する場合
これを知らずに「うっかり」法を犯してしまうと、大々的にニュースで取り上げられてしまうだけでなく、書類送検や場合によっては逮捕といった刑事処分を受ける可能性もあります。200g以上のドローンを飛行させる人は、必ず把握しておきましょう。
逆に、初心者で「まずはドローンを楽しみたい」という人は、200g未満のドローンを選ぶことをおすすめします。
軽量なトイドローンなら値段も安い
航空法の規制対象外となる200g未満のドローンは数多く販売されています。値段も安いものが多く、数千円〜1万円前後で十分楽しめるドローンがラインナップされています。
特にドローンの操縦に慣れていない初心者の場合、慣れている人に比べて壁に衝突させてしまったり、墜落させてしまったりする可能性がどうしても高くなります。
いきなり数万円ものドローンを購入するのはリスクがありますし、万が一、壊してしまえば精神的・経済的なダメージも大きくなってしまうでしょう。まずは、数千円〜1万円前後の200g未満のドローンで慣れていくことをおすすめします。
ただし、勘違いしてはいけないのが、200g未満のドローンならいつでもどこでも好きなように飛ばして良いという訳ではないという点です。きちんとマナーを守り、かつ航空法以外の規制や条例、ルールをしっかり理解しておくことを心がけましょう。
重量級ドローンならスペックも高め
「ドローンの操縦にも慣れてきた」「航空法をはじめとする法規・条例、ドローンパイロットとして知っておくべきマナーやルールも理解した」「スキルアップしたい」「ドローンを使った仕事に就きたい」などという人は、200g以上の重量級ドローンにチャレンジしてみるのもおすすめです。
200g以上のドローンは、200g未満のものよりも高スペックの機種が並んでいます。
特長は機種により異なりますが、例えば、カメラひとつをとっても、高解像度のものが搭載されていたり、強力なモーターでより速く・力強く飛行できるものであったり、大容量バッテリーを搭載して長時間フライトが可能だったりするなど、200g未満のドローンよりも軒並み高スペックです。
また、ドローンの重量が200g以上になることで、スペックとは別のメリットもあります。
ドローンは外で飛ばすのが基本ですが、外には風が吹いています。200g未満のトイドローンは風の影響を受けやすい(軽いから流されたり飛ばされたりしてしまう)というデメリットがあります。
200gが基準になるものではありませんが、機体重量が重くなるほど風の影響を受けにくくなるため、流されにくい、飛ばされにくいというメリットがあります。
ドローン選びの基準その②「プロペラ」
続いてのドローン選びの基準となるのは「プロペラ」です。プロペラにもさまざまな種類がありますので、違いを把握しておくことが大切になります。初心者におすすめのタイプや、プロペラの基礎知識を解説します。
初心者はプロペラガード付きがおすすめ
初心者の方は、ドローンを選ぶ際にプロペラガードが付いているかを確認しておきましょう。プロペラガードとは、文字通りプロペラを保護してくれるパーツのことです。
万が一、壁などに衝突してしまってもプロペラが受けるダメージを大幅に軽減してくれたり、あってはいけませんが人にぶつけてしまったりしたときも、プロペラによる裂傷などから相手を守ることにつながります。
ネットで購入する場合、プロペラガードの有無は商品画像や同梱物の内容などをチェックすれば分かります。ぜひともプロペラガード付きを選ぶことをおすすめします。
ドローンの呼び方はプロペラの数で変わる
ところで、ドローンに付いているプロペラは枚数に違いがあるのをご存知でしょうか?
ドローンには、基本的に「固定ピッチプロペラ」と呼ばれる種類のプロペラが搭載されています。これは、プロペラが1回転するごとに進む距離が固定されているものです。
枚数はドローンによって異なり、枚数によってドローンの呼び名も次のように変わってきます。
このうち、もっとも標準的なのは4枚のクアッドコプターとなります。
なお、プロペラのことを「ローター」と呼ぶこともあります(ローターとは回転翼部分のことを指すため、厳密にはプロペラとは異なりますが、同義か、それに近い意味で使われることがあります)。また、3枚以上のプロペラを搭載しているものを「マルチコプター」などと呼んだりもします。
いろいろな呼称があって混乱してしまうかもしれませんが「プロペラ」「プロペラガード」「クアッドコプター」あたりを押さえておけば、ひとまず問題ありません。あとは、一つずつ覚えていきましょう。
プロペラの数はドローンの性能に影響する
プロペラの数は呼び名だけでなく、ドローンそのものにも影響を与えます。それぞれ、どのようなメリット・デメリットがあるのか見ていきましょう。
トライコプター(3枚)
3つのプロペラがトライアングルを描く様は非常にカッコよく、スタイリッシュな形状をしています。プロペラやローター数が少ないので、その分、機体が軽く、アーム数が少ないことからカメラを搭載しやすいメリットがあります。ただし、安定性という点では若干の不安が残ります。初心者が空撮に使用するには、あまり向いていない形状と言えるでしょう。
クアッドコプター(4枚)
もっともよく見かけるタイプのドローンです。スタンダードなこともあり、トライコプターと比べると安定性が高いのがメリットと言えます。しかし、4つの動力が絶妙なバランスを保つことで安定して飛行しているため、冗長性がほとんどありません。プロペラのうち1つでもその機能を失ってしまうと、途端に安定性を失ってしまいます。
ペンタコプター(5枚)
英語で五角形を表す「ペンタゴン」からきているのがペンタコプターです。トライコプターやクアッドコプターよりも重厚な感じがします。プロペラが多い分、安定性が高いというメリットがありますが、その分だけ機体重量が増えるのが難点です。
ヘキサコプター(6枚)
上記のドローンより安定性が高いと言えます。また、ドローンに組み込まれているプログラムにもよりますが、6枚のプロペラのうち1枚が機能しなくなっても残りの5枚で十分、飛行し続けることができるタイプです。ただし、プログラム次第では反対側の動力を相殺できずスピンしてしまうことがあります。機体重量もプロペラの数(=モーター数)が多くなるのに比例して重くなります。
オクトコプター(8枚)
空飛ぶ要塞のような重厚感・荘厳さを感じさせてくれるのがオクトコプターです。英語でタコを表す「オクトパス」からきています。もちろん、プロペラが多いので安定した飛行が可能になります。空撮や測量などに用いる大型のカメラを搭載したり、農薬散布に使われたりします。その分、やはり重量が増えるというデメリットがあるほか、墜落したときの危険性も高くなります。
このように、プロペラの数によってドローンの特性や機能などにも違いが出てきます。まずはクアッドコプターからはじめて、徐々に慣れていくことをおすすめします。
ドローン選びの基準その③操縦方法
ドローンを選ぶ際、その操縦方法もチェックしておきたいところです。よく確認せずに購入してしまうと「操縦が難しくて結局遊ばなくなってしまい、ついにはホコリをかぶってしまった」なんてことになりかねません。
制御方法や操縦方法などの基本的な部分を把握し、選ぶ際に役立てましょう。
そもそもドローンはどうやって操縦する?
ドローンには大きく「自律飛行型」と「ラジコン型」があります。
「自律飛行型」とは文字通り、自律制御によって飛行するタイプです。ドローンに搭載されたGPSやさまざまなセンサー、プログラミングされた飛行ルートなどをもとに、ドローンが自ら機体を制御して飛行するタイプです。
とはいえ、自律飛行しかしないドローンはありません。それでは操縦しているとは言えませんよね。「自律飛行型」は、普段はコントローラーなどで操縦し、特定の状況下や機能などを用いる際に自律飛行に切り替えることができる、と覚えておきましょう。
例えば、測量や農薬散布、警備などに用いられるドローンは、こうした自律飛行が可能なタイプがほとんどです。
また、ホビー用のドローンでも自動帰還や自動追尾といった機能が搭載されているドローンの場合、GPSやセンサーを利用して自律飛行します。
一方「ラジコン型」とは、自律飛行できる機能が搭載されておらず、操縦士がコントローラーを操作してドローンを操縦するタイプです。プロポと呼ばれる送信機を操作するものもあれば、スマホやタブレットにアプリをインストールして画面上で操作を行うものもあります。
なお「ラジコン型」を購入する場合、注意したいのが“モード”です。「モード1」「モード2」があり、両方を切り替えできるものと、片方にしか対応していないものがあります。
例えば「モード1」であれば、右側の十字レバーを前に倒すと上昇しますが、「モード2」では前進するといったように、操作方法が大きく変わってしまいます。
日本では、ラジコンのヘリコプターに「モード1」が多用されていたことから、「モード1」が普及しました。しかし、ドローンにおいては「モード2」で普及しているため、このようなことになっています。
民間資格試験が「モード2」で行われる場合もあるため、ドローンの操縦技術を習得するなら「モード2」を身につけておくことをおすすめします。
操縦タイプによるメリット・デメリット
続いては「自律飛行型」「ラジコン型」について、それぞれ、どのようなメリット・デメリットがあるのか見ていきましょう。
まず「自律飛行型」のメリットと言えば、GPSや高度センサーをはじめとする、さまざまなセンサーを駆使して、安定した飛行が可能になるという点が挙げられます。障害物センサーが搭載されていれば、自動で障害物に衝突するのを回避してくれます。
もちろん、ルートをプログラミングしておけば、自分の目が届かない場所までドローンを飛ばすことも可能です(※)。
※ただし200gを超えるドローンの目視外飛行は、航空法によって承認が必要な飛行方法となっていますので、十分ご注意ください。
また、自動帰還が搭載されているものなら、バッテリーが少なくなったときや、見失ってしまったときも安心ですし、自動追尾が搭載されているものなら、斜め後ろ上空から自分を撮影するといった、普段見ることができないアングルで自分を見ることもできます。
一方のデメリットとしては、電波状況が悪い場所ではGPSや各種センサーが正常に作動しない恐れがある点や、ラジコン操作のみのドローンと比べると価格が高くなる傾向にある点です。
とはいえ、最近のドローンは「ラジコン型のみ」が減ってきており、GPSが搭載されていたり、自動帰還機能が搭載されていたりするものが増えています。普及にともない、価格も安定してきていますので、そこまで(びっくりするほどの)大きな差はないでしょう。
「ラジコン型」のメリットは、自律飛行が可能なモデルに比べると若干ですが、安価な点が挙げられます。また、操縦士がすべて自分でコントロールしなければなりませんので、自律飛行には頼れません。それが、逆に操縦技術が身につくことにつながるかもしれません。
一方、デメリットとしては、それなりの操縦技術が求められるという点です。「自律飛行型」であれば、バッテリー残量が少なくなったり、電波状況が不安定になったりすると自分で戻ってきてくれますが、「ラジコン型」はそうはいきません。
そのため、自分でバッテリー残量や電波状況なども把握しながら飛行させなければならないのです。初心者の場合、ラジコン操作+自律飛行が可能なタイプがおすすめです。慣れてきたら、ラジコン操作のみのドローンにチャレンジしてみても良いでしょう。
ドローン選びの基準その④カメラ
続いてのドローン選びの基準は「カメラ」です。カメラ搭載のドローンがほとんどですが、その性能はさまざまとなっています。どんな用途にどのようなカメラが適しているのかなど、基本的な部分は把握しておきましょう。
どのドローンにもカメラは搭載されている?
ハイスペックなドローンはもちろん、今では数多くの1万円以下のトイドローンにもカメラが搭載されています。ドローン自体にカメラが組み込まれているものもあれば、取り外しが可能で自分の好きなカメラに交換できるものもあります。
カメラの性能は低くても720pを確保しているものが多くなっていますので、ちょっとした空撮を楽しむ程度なら「画質が粗くて観られたものではない」というレベルにはならないでしょう。
ハイスペックなドローンの中には早くも4K対応のカメラが搭載されており、近い将来、8K対応のカメラも登場しそうな雰囲気です。
まずは、空撮がどんなものか楽しみたいという人にはHD(720p)で十分ですが、より本格的に空撮したいという人にはフルHD(1080p)や4K(2160p)などがおすすめです。
空撮向けのドローンはここに注目!
ドローンで空撮を楽しみたいなら、カメラについての基礎知識を蓄えておくことが大切です。
ここでは「ジンバル」や「センサーサイズ」、それに付随して「ペイロード」といった専門用語の意味を分かりやすく解説するとともに、空撮にはどんなドローンが向いているのかをお伝えします。
まず、用語の説明です。ドローンで空撮をする場合、良く出てくるワードになりますので、意味も含めて覚えておくことをおすすめします。
ジンバル
ジンバルとは“カメラを安定させるパーツ”のことです。
ドローンの機体に直接カメラを装着できるものもあります。しかし、ドローンは飛行中、目に見えない程度にわずかに振動したり、風で揺れたりします。機体が傾けばカメラも傾くなどして、どんなに良いカメラで撮影していても「ブレブレ」の映像になってしまいます。
ジンバルを設置したうえでカメラを装着することでカメラの傾斜が水平に維持されるだけでなく、わずかな振動も吸収してくれるため、安定した映像を撮影することができます。
なお、ジンバルには電子式とマグネットダンパー式があります。電子式はマグネットダンパー式よりも反応が遅くなることがあるため、最初はマグネットダンパー式を購入することをおすすめします。
空撮の初心者・上級者などレベルを問わず、ジンバルはぜひ揃えておきたいパーツです。
センサーサイズ
カメラのセンサーのサイズはさまざまです。例えばスマホやコンパクトデジタルカメラなどは「1/2.3型(6.2×4.6mm)」、1型なら「13.2×8.8mm」フォーサイズなら「17.3×13.0mm」、APS-Cなら「23.6×15.8mm」といった違いがあります。
センサーサイズが大きくなるほど「写真の解像度が上がる=より細かく鮮明に写る」「高感度の撮影に強い」「背景のボケ具合がよりはっきりする」などのメリットがある一方「カメラやレンズが大きく(重く)なる」「カメラ自体が高い」などのデメリットがあります。
逆に、センサーサイズが小さければ「カメラやレンズが軽くなる」「安価なため交換レンズも作れる」などのメリットがある反面、「高感度の撮影に弱い」「背景のボケ具合が弱い」などのデメリットがあります。
センサーサイズが大きければ取り込める光量も増えますので、暗い場所でも鮮やかな映像を撮影することができます。センサーサイズの大小それぞれにメリット・デメリットがあるため、撮影する環境や時間帯、ドローンのペイロードなどによって選ぶと良いでしょう。
ペイロード
ペイロードとは、簡単に言えば「積載量」のことです。基本的に、ドローンにはそれぞれに適したペイロードが設定されています。ジンバルやカメラを搭載する際は、ペイロードの範囲内に収めることが重要です。
ペイロードをオーバーしてしまうと機体が安定せず、うまく撮影できないばかりか、飛行自体にも影響を与えてしまう恐れがあります。メーカーが設定したペイロードはきちんと守るようにしましょう。
ペイロードが設定されていないドローンで、かつカメラも搭載されていないドローンならそれは「カメラを搭載できないドローン」と捉えて間違いありません。
プロペラ
前述した通り、プロペラの数はドローンの飛行に影響を与えます。一般的に、プロペラの数が多い方が安定して飛行できるため、空撮に向いていると言えます。
ただし、ごく普通に空撮を楽しみたい、少しだけ本格的に空撮してみたいという程度であれば、一般的に販売されているクアッドコプターで十分、きれいな映像が撮影できます。
プロとして本格的な空撮業務に就きたい人や、測量など産業用ドローンで空撮したいという人は、プロペラの数なども計算しながらドローンを選びましょう。
「手軽さ」も重要な基準のひとつ
ドローン空撮に慣れてきたら、旅行などの出先でも空撮を楽しみたくなりますよね。事実、YouTubeなどの動画配信サイトにも、行く先々で各地の絶景をドローンで空撮してアップしている動画が多数アップされています。
そこで、ドローンを選ぶもう一つの基準として「持ち運びの手軽さ」も加えておきましょう。
今では折りたたんでポケットに収められるほどコンパクトなドローンがいくつも登場しています。もちろん、空撮可能なカメラもついており、価格も1万円前後からあるなど、選ぶ楽しさを味わいながら自分に合ったドローンを探すことができます。
初心者からプロ仕様のドローンも!おすすめのドローンをご紹介
最後に、初心者からプロまで、編集部が選ぶおすすめドローンをピックアップしてご紹介します。ドローン選びに迷ったら、ぜひ参考にしてください。
初心者&手軽に楽しみたい方におすすめのドローン
まずは、初心者の練習用や気軽にドローンを楽しみたいという人におすすめの、操縦しやすいドローンをご紹介します。カメラ非搭載のものもあるので、商品説明は購入前にきちんと確認しておきましょう。
Holy Stone HS210 参考価格3,750円
Holy Stoneのミニドローンです。5千円以下というリーズナブルなドローンにも関わらず、気圧センサーによる自動ホバリング機能、ヘッドレスモードなど初心者に嬉しい機能が搭載されています。モードも1と2の切り替えが可能なほか、バッテリー3個付きで最大20分の飛行が可能、さらにプロペラガードも付いていますので、練習には最適です。ただしカメラは搭載されていません。
Hubsan X4 参考価格6,990円
X4は、1万円切りというリーズナブルなドローンであるにも関わらず、720p対応のHDカメラを搭載しているモデルです。プロペラガードも付属していますので、自宅での練習や外での空撮トレーニングに最適でしょう。ただし51gと非常に軽いので、風がある日は十分注意してください。モードは1のみとなり、GPSが搭載されていませんので、高度や位置などは自分でコントロールする必要があります。ドローンに慣れてきた人におすすめです。
Ryze Tech Tello〜Powered by DJI〜 参考価格12,800円
世界的なドローンメーカーDJIの協力によって開発されたのがTelloです。80gと超軽量ながら720p対応のHDカメラを搭載しています。手のひらから軽くトスするだけでホバリングする機能や、アプリ上でスワイプするとその場宙返りする機能、ブレ補正によって滑らかで安定した映像を撮影できる機能など、あらゆる機能が詰まった一機です。
趣味からプロまで。空撮向けのおすすめのドローン
続いて、「より本格的に空撮を行いたい」「プロとして空撮で食べていきたい」という人におすすめのドローンを紹介します。値段は跳ね上がりますが、その分、ハイスペックな機種になります。本気でドローン空撮を目指すなら、ぜひチャレンジしたい機種ばかりです。
DJI Phantom4 Pro 参考価格204,000円
DJIが誇る大ヒットドローンと言えばPhantomシリーズです。その中でも最上位モデルとなるのがPhantom4 Proです。最大飛行時間30分という長時間フライトが可能なほか、5方向障害物検知センサーでGPSがない状況でも障害物の回避が可能な点や、4K/60fps動画が撮影可能な点、高速飛行中や被写体が高速で動く場合でも映像の歪みを抑えるメカニカルシャッターを採用している点など、とにかくおすすめポイントが満載です。
DJI Inspire2 参考価格389,000円
同じくDJIが誇る超ハイスペックの“映画制作用”ドローンです。その用途からも想像がつくように、空撮のために開発されたドローンで360°回転するジンバルには4K対応のカメラを搭載しています。最大30m先までの障害物を検知するビジョンセンサー、上方5mまでの障害物を検知する赤外線センサー、機体下部に搭載されたビジョン・ポジショニング・システムによる超安定した飛行、最高時速54km/hまで対応など、ダイナミックな映像を求める空撮カメラマンはぜひ、手にしてほしい一機です。
DJI Matrice600 Pro(M600 Pro) 参考価格593,800円
価格がケタ違いですが、本機もプロフェショナル向けの空撮プラットフォームです。最大ペイロードが6kgもあるため、多くのジンバルやカメラが搭載できます。カメラやジンバルはZenmuseのほとんどのプロダクトと互換性があるため、幅広いパーツを選択することができます。また、電波干渉などがない場面では最大3.5kmという長距離伝送を実現しています。6個のバッテリーを同時に充電できるため、バッテリー不足をカバーできるのも、空撮プロには嬉しいポイントです。
もちろん、ここではご紹介しきれないドローンもたくさんありますが、このようにそれぞれに魅力があり、おすすめポイントがあります。用途を明確にしておくことで、特徴から絞り込んでいくことができます。
まとめ
ドローンの基礎知識と、おすすめのドローンをご紹介してきました。
これからも続々と新機種が発表されると思われますが、この記事で解説した「基準」を押さえることと「用途」「予算」を明確にしておけば、きっと自分に合った素敵なドローンに巡り会えるでしょう。
なお、ドローンに関する知識や技術を身につけることはもちろん、法律や規制、条例、マナーといったルールもしっかり身につけておくことを忘れないようにしてくださいね。
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