普段目にするような空撮用のドローン(マルチコプター)は、高精度のセンサーやジンバルを積んだ現代技術の結晶ともいえるものです。そのため、ドローンの改造や自作は非常に難しい、あるいは不可能というイメージを持つ方も少なくありません。
しかしながら、実はドローンは改造も自作も、一般人が手軽に行えるホビーでもあるのです。本記事では、ドローンの改造例の紹介や注意点、自作方法について解説していきます。
ドローンは改造・自作が盛んな市場でもある
ドローンは、改造を施すことで高速で飛行できるようになるほか、リアルタイム映像を配信しながらの撮影が可能になるなどのグレードアップが可能です。しかも、それはそこまで難しいことではありません。
ドローンは、パーツ単位での販売も盛んな市場で、用途の多くは自作ドローンや自分の持っているドローンの改造です。無人機としての次世代技術的イメージを持ちつつ、改造や自作が容易なホビーとしての二面性を持つ業界でもあるのです。
ドローンのカメラや機体を改造して高速飛行
ドローンを改造すれば、100kmを超える速度で飛行させることも可能です。もはや、ただのホビーではありません。
参照:minicp120 x2208 2000kv 6×4.5 hqprop kiss esc 18a nanowii 4s1800 40c
上記動画では、超高速のドローンがアクロバティックに飛行しているのがわかるかと思います。実はこの改造ドローン機体、ほとんどがネット通販で購入可能なパーツで組み上げられたもので、予算も10万円以内で制作したようです。
続いては国内で撮影された動画。
参照:2017最新レースドローンを改造して操縦してみた(墜落あり)
RTF(完成品)の機体のアンプやプロポを交換・改造を施した動画です。簡単にドローン本体を改造でき、なおかつ非常にキビキビと動く機体なのがわかります。
他にも、カメラを他社製に取り替えたり、アクションカメラ「GoPro」を無理やり積載したり、トイドローンを思う存分「魔改造」するなど、ドローン改造の面白さはネット上で数多く配信されていますので、興味があったら見てみると良いでしょう。
バッテリーやモーターの改造は危険
ただし、バッテリーやモーターは危険ですので、改造しないようにしましょう。ドローンに使われるリチウムポリマーバッテリー(リポバッテリー)は、軽くて大容量、電圧の高いバッテリーとして知られています。ですが、あまりにも過充電・長期使用するとガスが充満し、発熱・発火するデリケートな面も持ち合わせています。
そのため、飛行機への機内持ち込みが禁止されている程度には危険で、取扱いに注意が必要です。モーターも取扱いを誤ると破裂する可能性がありますので、十分注意しましょう。
レース用のドローンは自作も可能
改造だけでなく、ドローンは簡単に自作ができます。というのも、レース用のドローンはパーツ単位で多く販売されており、自作や改造をするのが珍しくない世界であるためです。少々勝手が違いますが、ミニ四駆のようなものだと考えればイメージしやすいかもしれません。
レース用ドローンはフレーム、プロペラ、モーター、バッテリー、制御用部品など、すべてを一から選んで組み立てることができます。ただし、電子制御部品を用いるため、多少なりとも工学系の知識が要求されます。誰でも簡単に自作が可能、というわけではありません。
そこで近年では、ARFと呼ばれる組み立てキット方式で販売しているドローンが登場しており、レースへの参入も容易になっています。自作感覚で楽しみながら、レース用ドローンを手にできるのです。
このように、自作や改造という従来のホビーのような楽しみ方ができるのも、ドローンの魅力です。
まとめ
ドローンは、自分好みに改造することもでき、好みのパーツを取り寄せて自分だけの機体を作ることもできるため、裾野が非常に広いホビーです。手持ちのカメラやジンバルを付け替えて空撮性能を上げたり、日常的に改造が行われているFPVドローンレースに参加したりするなど、ドローン改造の目的は多岐にわたります。
興味があれば、危険にならない範囲でドローンの改造方法を調べてみるとよいでしょう。
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