ドローンといえば、マルチコプター(プロペラ型)タイプが圧倒的なシェアを誇りますが、飛行機型(固定翼型)のドローンも産業・ホビー問わずリリースされていることをご存知でしょうか。
飛行機型のドローンは数が少ないものの、マルチコプターとはまた違った飛行感覚や特徴を持っており、私たちを楽しませてくれます。本記事では、飛行機型のドローンとマルチコプター型の違いの解説や、飛行機型のホビー向けドローンを紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
プロペラタイプのドローンと飛行機型のドローン
現在、民間向けドローンの9割以上を占めるマルチコプター型のドローンは、ホビー、産業を問わず、幅広く利用されています。対して、飛行機型のドローンは非常に数が少なく、ホビー向けドローンもまだまだリリースが進んでいないのが現状です。
このマルチコプター型ドローンと飛行機型ドローン、両者の違いは一体何なのでしょうか?
マルチコプターと飛行機型(固定翼型)ドローンの違い
マルチコプター型ドローンは、プロペラの回転数を調整することによって、離着陸や前後移動、旋回まで行っています。このシンプルな構造によって、比較的コストは低く、操作系統も扱いやすいのが特徴です。
飛行機型ドローンとの違いとしては、垂直に離着陸が可能な点が挙げられます。滑走路となるスペースを必要とせず、機体サイズもそれほど大きくないので、マルチコプター型ドローンは狭い場所でも飛ばしやすいというメリットがあります。
一方、飛行機型ドローンは飛行にバッテリーをあまり必要としないという利点があります。強風に煽られた際の安定性が高いのも特徴であり、最高速度も出しやすいです。しかし、小回りがきかない、操縦がそもそも難しい、機体が大型化しやすい、運搬や積載には向かないなど、マルチコプターと比較した際の欠点も多く抱えています。
しかし、それを補って余りあるロマンを備えているのが固定翼型ドローン。今回は、固定翼で楽しめる飛行機型ドローンを3つ紹介していきます。
飛行機型のドローン3選
現在、日本国内で入手可能な飛行機型ドローンは以下の3機種。
・【ブルーネクストジャパン】Mosquito
・【Parrot】Swing
・【Parrot】Disco
それでは、それぞれチェックしていきましょう。
【ブルーネクストジャパン】Moskito(モスキート)
重量わずか20gの超軽量の飛行機型ドローンです。素材はEPP(発泡ポリプロピレン)が使われており、衝撃に耐える素材と設計によって、墜落による損壊や周囲への被害を最小限に抑えてくれます。屋内でも屋外でも飛行可能で、スムーズに飛ばせるので初心者にもおすすめです。
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【Parrot】Swing
仏Parrot社の飛行機型ホビードローン。国内のドローン規制対象外である200g以下なので、気軽にフライトさせられるのが大きな利点です。低価格ながら驚くべき安定性と快適な速度で、ドローンを楽しむにはうってつけといえます。30万画素カメラも積載しているので空撮も可能です。
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【Parrot】Disco
時速約80kmで飛行可能、最長45分の飛行が可能な、大型の飛行機型ドローンです。カメラ性能は1400万画素のフルHDと申し分なく、離着陸自動制御などの各種飛行アシストも豊富で、簡単に操作できます。
広い場所でなければ飛行できないというデメリットはあるものの、マルチコプターとは全く異なる飛行感覚なので、人によっては病みつきになるのではないでしょうか。
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さて、飛行機型ドローンには、上記3機種の他にも、一風変わった機種やこれからリリース予定のドローンがいくつかあります。そちらも紹介していきましょう。
一風変わった機種やこれから登場する飛行機型ドローン
以下で紹介するのは、紙飛行機がドローンになる「PowerUp 3.0」と、わずか99gの固定翼型ドローン「Corvo MICRO」です。それぞれチェックしていきましょう。
作った紙飛行機をドローンにできる「PowerUp 3.0」
自分で折った紙飛行機にスマートモジュールを取り付けることで、スマホで紙飛行機をドローン化して飛ばすことができる画期的な製品。作った紙飛行機を自在に飛ばす夢を実現できます。上下左右に操縦でき、意外と自由度が高く操作しやすいのも特徴的です。
話題沸騰、わずか99gの超小型の飛行機型ドローン「Corvo MICRO」
オーストラリアSYPAQ Sensors社が開発を手がける、重量99gの飛行機型ドローン。HD画質での空撮や、珍しいサーモグラフィーによる夜間撮影にも対応しています。飛行の際の騒音が少ないので、夜間の飛行にも向いている機体といえます。
飛行時間も25分と、重量のわりに飛行時間が非常に長いので、飛行機型ホビードローンとしてはこれまでにないものになるかもしれません。
https://corvounmanned.com.au
まとめ
飛行機型ドローンは、手軽に扱えなかったり、小回りがきかなかったりするなどの理由から、民間用ドローンとしてはどうしても癖が強いものとなっています。
しかしながら、抜群の飛行能力と安定性、バッテリー持続時間は、農業用などの産業で独自の需要を生み出しているのも事実です。
これから飛行機型のドローンはますます増えてくる可能性がありますので、新しい機種の登場にぜひとも期待したいところです。
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