ドローンメーカーといえば、中国のDJI社やフランスのParrot社の名前が挙がると思いますが、実は国内では2014年ごろから産業用として、さまざまな日本製ドローンが活用されています。
そんな国産ドローンメーカーや、日本製ドローンにはどのような種類があるのでしょうか?本記事では、日本製ドローン・国内メーカーを一般・産業用途に分類して、順に紹介していきます。
国内では民間企業によるドローン活用が人気
民間向けドローン市場において、日本製ドローンはどことなく影が薄いという印象を受けるのが現実です。実際、日本製のドローンは業務用としての活用がいち早く行われていましたが、開発は海外に遅れを取ってしまっていました。
ただし、海外のメーカーと比べて、国産メーカーはサポートの迅速さや丁寧さなど、日本製ドローンならではの利点が数多くあります。無線機器の運用に必須の技適マークが標準で適応されているので、電波法違反にならないかどうかの心配をしなくていいというのも初心者としては安心できる点でしょう。
それでは早速、日本製ドローンを一般用・業務用に分けて紹介していきます。
国内の一般向け日本製ドローン2選
初心者向けから本格的な空撮が可能なものまで、国産メーカーの日本製ドローンで代表的なものを紹介していきます。
KYOSHO EGG QuatroX【京商】
ラジコンメーカーの京商が開発・販売する、世界最小クラスの日本製トイドローンです。超小型ながら6軸ジャイロ機構を搭載しており、見た目からは想像できないほど安定性の高い飛行性能が持ち味となっています。
風が強くなければアウトドアでも飛行可能で、非常にリーズナブルな価格なので、ドローンの飛行練習用途としても申し分ないでしょう。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00JK72F1Q
NINJA 400MR【日本遠隔制御(JR)】
日本遠隔制御(JR)社が開発・販売を手がける、滑らかな飛行が持ち味の日本製ドローン。NINJAという名に恥じない、キビキビとした挙動が楽しめます。
http://www.jrpropo.co.jp/jpn/index.html
それでは、続いて国内の事業者向けドローンメーカーを紹介していきます。
国内の事業者向け、日本製産業用ドローンメーカー2社
日本製ドローンを業務利用したり、あるいは本格的な空撮を行ったりしたいユーザーにおすすめの国内ドローンメーカーを紹介します。
業務用は、用途に応じて多様なモデルを用意しているメーカーが多いため、メーカー単位で紹介していきます。
PRODRONE(プロドローン)
日本製の産業用ドローンにおいて、国内で高いシェアを誇るメーカーです。代表的な「PD」ドローンは、全天候型の「PD6-AW」や、最大積載量30kgを誇るプロペラ6枚機「PD6B」など、用途に応じて5つのラインナップが展開されています。
キャノンやKDDIといった異業種の大手メーカーと提携するなど、フットワークの幅広い事業展開を続けているのが特徴的です。
enRoute(エンルート)
インフラ保守点検、災害テクノロジーや救助といった分野に特化した日本製の産業用ドローンメーカー。同社が開発・販売する産業用ヘキサコプター「ZION」シリーズは、農業・物流・測量・投下など、幅広い分野に対応できる製品が揃っています。
まとめ
一般向けの日本製ドローンは、まだまだ機体数もメーカー数も少ないのが現状です。しかしながら日本製ドローンは産業用途において非常に成長しており、世界でも高いシェアを誇っています。産業大国らしい日本ならではの技術活用といえるでしょう。
これからドローンの法整備が進めば、日本の技術力を活かした一般向けの日本製ドローンメーカーが増えてくることが期待されます。今後の動向を楽しみに待ちましょう。
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