測量や災害救助など、産業用途での実績を積み上げているドローン。ビジネスとしての活用幅には目覚ましいものがありますが、趣味としてのドローンには、どのような使い道があるのでしょうか?
本記事では、近年身近になってきた「ドローン」が個人レベルでどのように活用できるか、ドローンの使い道を紹介していきます。
空撮やラジコンとしてのドローンの使い道
ホビー分野のドローンの普及率、性能は年々向上してきています。特に空撮分野では、プロ顔負けの写真が一般人でも手軽に撮影できるようになるほか、ジェスチャーによる撮影や、多彩な自撮り機能を備えたモデルが次々と登場しています。
ラジコン分野でも、2016年にはドバイで賞金総額1億円超のドローンレース世界大会「World Drone Prix」が開催され、単なるホビーの分野にはとどまらない、競技としてのドローンとして成長を遂げています。
そんな一般向けドローンの使い道を、以下で紹介していきましょう。
空撮用途でのドローンの使い道
まず、ドローンの使い道として最初に思い浮かぶのが「空撮」。空からの撮影は、ユーザーがドローンを購入する契機として大半を占めるでしょうし、実際にドローンの醍醐味は空撮にあります。
そんな空撮は、近年ではSNS投稿や空撮映像の活用をはじめ、スポーツの練習風景分析などにも使われています。
上空から風景の撮影
ドローンを個人で所有する醍醐味といえば、絶景の撮影が第一に挙げられるでしょう。人が上れない高度や場所からの撮影を可能にするのが、ドローンの使い道の中でも最大の魅力となります。
下記で紹介する動画は、花火大会の様子を打ち上げ花火と同じ高度で撮影した動画です。こういった映像は、有人のヘリコプターでは危険なため撮影できませんから、無人機ならではの芸術性が高い映像といえます。
引用:【ドローンで4K/60p空撮】Phantom4Proでの花火&夜景! おながわ復興祈念冬花火 宮城県女川町
※引用元動画は、国土交通省、観光局、空港、警察、消防所の許可のもと撮影。
SNS活用
ドローンで撮った写真は、TwitterやInstagramなど、各種SNSへ手軽に投稿できます。空撮写真はまだまだ珍しいものですので、シェアされやすくSNSを使ったブランディングにもおすすめです。
近年では、SNSに適した機能を備えたセルフィードローン「KIMON」もリリースされています。撮影した写真をその場で加工し、SNSにアップできるなど、現代の写真の使い道に即した特徴的な機能が魅力です。ドローンの使い道として、ぜひ試してみてはいかがでしょう。
スポーツの練習風景を撮影・分析
イタリアのプロサッカークラブ「ACミラン」やジャパンラグビーの強豪チーム「サントリーサンゴリアス」では、ドローンの使い道としてトレーニング用途としての導入がなされています。上空から練習の様子を撮影して分析することで、より大局的なプレー指導、チーム強化を働きかけます。
ドローンの登場が、スポーツ分野にも発展・変化をもたらすと業界では注目されています。導入コストも低いので、もしスポーツチームに関わっているなら、ドローンを導入するという活用法はいかがでしょうか。
引用:【DJI Stories – Aggressive Suntory Rugby】
個人向けのPVやMVに空撮映像を活用
個人向けのPVやMVなど、動画素材としての使い道に、ドローン空撮映像が大いに活用できます。上空からの視点を加えることで表現方法の多様性が増すほか、ドローン本体をライトアップさせるなどの仕掛けをつくるのもいいでしょう。
この他にも、空からの映像の活用法を見出し、趣味や実益に結びつけているユーザーは多くいます。
続いて、ラジコン・競技用途でのドローンの使い道をチェックしていきましょう。
競技としての使い道「FPVドローンレース」
ドローンは、カスタマイズを施せば100kmを超える速度で飛行することができます。さらに、専用の「FPSゴーグル」を身に着けることで、まるでドローンの操縦席にいるような一人称視点でドローンを操縦することができるのです。
実際に、以下の動画でFPVドローンレースの様子をみてみましょう。
引用:Coming June 2017 | Drone Racing League
近未来感溢れるこの競技は、世界大会で賞金総額100万ドル(約1億1000万円)の世界大会が行われるなど、規模も年々増加しています。日本国内でも、精力的に選考会などが行われていますので、興味のある方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
ドローンの使い道は、空撮用途でもスポーツに役立てたり、PVやMVを撮影してみたりと、実用幅は多くあります。ドローン競技の規模も、今後ますます大きくなっていくでしょう。
さらに、プロ顔負けのカメラ性能や、無人航空機の枠を超えた飛行性能など、商用ドローンのスペックは年々上がり続けています。いずれ、ホビーとしての範疇に収まりきらなくなる日も出てくるかもしれません。
趣味としてのドローン、ぜひ始めてみてはいかがでしょうか。
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