最近話題の「ドローン」。「興味はあるけれど、どんな風に選べば良いかわからない…」そんなドローン初心者に向けて、ドローンの基礎知識や選び方、注意点などを解説します。
■ドローンっていったいどんなもの?
近年よく耳にする「ドローン」。名前はよく耳にするけれど、実は何なのかよく知らない…というドローン初心者の方は多いかと思います。ドローンとはいったいどんなものなのでしょうか?
ドローンとは、遠隔操作や自動制御によって飛行できる無人の航空機のこと。人が乗れる大型サイズのものから、手のひらサイズのものまでさまざまな大きさのものがあります。
ドローンと聞くと、ラジコンタイプの小型の無人ヘリコプターのようなものを想像する方が多いかと思いますが、実は荷物の輸送、測量、防犯、農業、映画の撮影など多くの用途として使われているのです。
そんなドローンですが、最近では個人で使用する方も非常に増え、その市場はものすごい勢いで拡大しています。
■初心者がドローンを使用・購入する際のチェックポイント
「ドローンに興味があるけれど、いったいどんな風に選べば良いのかわからない…」そんなドローン初心者の方に、ドローンを選ぶ時にまず把握しておきたいチェックポイントをご紹介します。
①使用目的を明確にする
空撮目的なのか、操縦目的なのか、用途によって選ぶドローンの種類が変わってくるため、どんな目的で使用するかをまず明確にしましょう。
②ドローンの種類を知ろう
ドローンにはさまざまな種類がありますが、おもに「ローター(回転翼)の数」と「搭載機能」とで種類が分けられます。
<ローター(回転翼)の数>
まず、ローターと呼ばれる回転翼(プロペラのようなもの)の数によって種類が分けられます。
・トライコプター…ローターが3つのドローン
・クアッドコプター…ローターが4つのドローン
・ヘキサコプター…ローターが6つのドローン
・オクトコプター…ローターが8つのドローン
ローターの数が多いものほど価格は高くなる傾向がありますが、飛行時の安定性が高いというメリットもあるので、ドローン初心者の場合はクアッドコプター以上のものを選ぶのが無難だと言われています。
<搭載機能の種類>
・GPSの有無
GPS搭載のドローンは、価格は高くなりますが、ドローン飛行の安定性においては非常に大きな影響を与えます。GPSを搭載していることでドローンの位置を把握することができるので、風が強い時の飛行でも使用することができ、ドローン初心者でも安心です。
・カメラの有無
ドローンにはカメラ搭載のものとそうでないものとがあります。空撮を目的にドローンを使用したい人は、カメラ搭載のものを選ぶと良いでしょう。カメラを後付けすることができるドローンもありますが、その場合はペイロード(最大積載量)が設定されているものを選ぶ必要があるなど、ある程度の知識が必要になってくるため、ドローン初心者であれば最初からカメラ搭載のものを選ぶのが無難です。
・FPVの有無
FPVとは、「First Person View(一人称視点)」の略のことを言います。手元にあるモニターなどで、ドローンに搭載したカメラの映像をリアルタイムで見ることのできる機能で、ドローン初心者でも安定した飛行・操縦が可能となります。
・操縦タイプ
ドローンには「ラジコンタイプ」と「自立飛行タイプ」の2種類の操縦方法があります。
ラジコンタイプは手元のコントローラーを使って操縦するもので、種類も豊富なためドローン初心者に向いているといわれています。
自立飛行タイプはあらかじめプログラミングしたコンピューターをドローンに搭載させるものです。基本的にはGPSを搭載しているので、自分が見えていないところでも飛行させることができますが、木や建物などが入り組んだ場所では安定しないため、日本国内での飛行はあまり向いていないようです。
このように、ドローンにはさまざまな種類があるため、自身の用途や使いやすさに応じてじっくり選ぶことが重要となります。
[その他参考URL]
https://recreation.pintoru.com/dro-ne/camera/
https://recreation.pintoru.com/dro-ne/type/
■ドローンの価格ってどのくらい??
気になるドローンの価格ですが、いったいどのくらいの金額で購入できるのでしょうか?
ドローンは、10,000円ほどで購入できるリーズナブルものから、さまざまな機能がついた高額なものであれば30
円以上するものもあります。ドローン初心者でも、「ある程度操縦や空撮を楽しみたい!」という場合は、それなりの価格はかかりますが、画素数の高いカメラやFPVが搭載されたものを選ぶと良いでしょう。
中でも「Phantom」というシリーズのドローンは、「ドローン界のiPhone」とよばれるほど知名度が高く、総合的にバランスの良いドローンだと言われています。価格は10万円以上するものもありますが、ドローン選びで失敗したくないという方には「これを買っておけば間違いない」と言われているドローンブランドのひとつです。
■ドローン初心者がドローンを使用する際の注意点
ドローンについての基礎知識や、初心者におすすめのドローンの選び方などについてお伝えしてきましたが、ドローンを使用する際に知っておかなければならない注意点もあります。
ドローンを使用する際には、航空法に基づいて飛行させなくてはいけないというルールがあります。このルールの中でも、次の事項は最低限頭に入れておいた方が良いでしょう。
<三つの飛行禁止空域>
・空港周辺の上空
空港周辺(ヘリポート含む)でのドローン飛行は、一定以上の高さや範囲が飛行禁止とされているところがあります。その制限領域は空港によって異なるため、空港付近でドローンを使用する際は必ず該当の航空事務所へ確認するようにしましょう。
・150m以上の高さの領域
航空機が飛行できる最も低い高さは上空150mとされています。ドローンが150m以上の高さまで飛行してしまうと、航空事故のおそれがあるため、ドローン飛行は150m以下の高さまでと制限されています。
・人口密集地の上空
最新の国勢調査に基づいて決められた「人口密集地区
の上空では飛行させることができません。同時に、飛行させる場所が私有地でないかどうかなどの確認も併せて行うようにしましょう。
上記の「三つの飛行禁止空域」はドローン初心者の方は最低限頭に入れておきたいところですが、航空法はこれにとどまりません。近年ニュースでも取り上げられているように、ドローンによる思わぬ事故は増えています。ドローン初心者がドローンを使用する際は航空法をよく理解した上で、安全な操縦を心掛けることが重要となります。
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