従来のラジコン機は、同じ周波数の機体を複数飛行させることはできなかった。これはもちろん、無線の混信を避けるためである。
該当する周波数のプロポをオンにするだけで影響が及んでしまうため、たとえばラジコンクラブの飛行場ではどの周波数を使用しているのかをカードで掲げ、同時使用を避けるのに注意を払っていた。
しかし現在普及しているドローンは、同時に何機も飛行させることが可能だ。これはひとえにWi-FiやBluetoothなどのより進歩した通信技術が利用されるようになったためである。
たとえばサッカーグラウンドほどの広さのスペースで、2、3台の同じ機種のドローンを飛行させたところで問題は起こらないだろう。
このドローンの「複数飛行(群衆飛行)」とも言われる技術は、エンターテインメント分野でも災害救助での利用でも注目されている(参考:「群衆飛行の可能性 ディズニーのドローンエンターテイメント」)。もちろん、複数機体を近距離で飛ばすにあたっては衝突のリスクがあるが、機体がこれを自律的に避ける「衝突回避機能」も確立されてきている。
とは言え、高圧送電線からの放電や、鉄道からの妨害電波による混信はあり得るのでそのような状況でのドローン飛行は避けなくてはならないだろう。
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