今日はドローンの動力源についてのお話をしよう。
電動式のドローンに使われるバッテリーは「リポバッテリー」と呼ばれる。
正しくは「リチウムポリマーバッテリー」と言い、高分子ポリマーが使われているのが特徴である。
小型で大電力の反面、外部からの刺激に弱く燃えやすいという扱いづらい面もある。また、長時間の飛行には向いておらず、途中で給電するシステムがどうしても必要になる。
リポバッテリーのから引き出される電力よりもパワフルな動力が必要ならば、ガソリンエンジンがうってつけだ。
ドローンの最大積載量を増やすとなるとドローンそのものも大型な機体となるが、リポバッテリーではその重量を支えるのは心もとないため、ガソリンエンジンが採用されることがある。
ガソリンエンジン搭載のドローンはより長時間飛行することが可能であり、その積載量の多さとあわせて産業用途向けの製品であると言える。
さらに近年出てきたのが、エンジンとバッテリーとをかけ合わせたハイブリッドエンジンを動力とするドローンである。たとえば、スペインのQuaternium社の開発したドローンは、世界初となるガソリンで発電する機体である。
歴史的に見れば、ラジコンヘリ自体はもともとエンジンで動いていたもので、電動式となったのはごく最近である。ドローンもそのルーツに立ち返り、パワフルなエンジンを搭載したものが身近になるかも知れない。
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