2020年の東京オリンピック開催に向けて着々と準備が進んでいる。新規恒久施設の建設にあたってはトラブルもままあるようだが、今回はそこから離れてオリンピックにおけるドローン活用についてお話ししたい。
オリンピックに限ったことではないが、スポーツ関連のコンテンツ制作では、ドローンは非常に優れたツールとなる。
ドローンが撮影した動画によって、従来にはない視点からの映像作りが可能となるためだ。
空撮によって競技者を捉え、より臨場感のある映像をテレビの前の視聴者に届けることができる。
また、そのようなドローンを複数台飛行させることで、視聴者側が自分の好みで視点を切り替えることもできるだろう。たとえば、現状のスポーツ中継では、撮影カメラは上位の選手だけを追っている。しかし、仮に上位ではなくても自国の選手のプレーを見たい場合、手元のリモコンを操作することでそれが叶うというわけだ。
同じ競技を同じ時間に見てはいるものの、映像は別物。
ドローンの活用で、各視聴者のニーズにそったコンテンツが届けられるというシステムの構想である。
また、コンテンツ制作の空撮に限らず、会場の警備でもドローンの活用が期待されている。
このような話は決して夢物語ではない。事実、2014年のソチオリンピックでもドローンを活用した空撮がさかんに行われた。ただし、空間的に広さのあったソチオリンピックと、都市空間で開催される予定の東京オリンピックとでは、根本的に条件が異なるということも頭に入れておかねばなるまい。
その他にも、サイバー攻撃からのセキュリティ強化をどうしていくのかという問題も残されたままだ。
2020年の東京オリンピックは、選手に次いでドローンも大活躍するオリンピックとなるのだろうか?
ドローンが現状抱えているウィークポイントを解消できるか否か、が鍵となりそうだ。
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