産業用のドローンの裾野が広がるにつれ、共通のルールづくりと運行システムがさらに強く求められるようになっている。これがドローン専用の空中交通管理システムとも言うべき「UTM(Unmanned Aerial System Traffic Management)」である。
ドローン同士や、有人航空機とドローンとの衝突を防ぐために用いられるUTMは、ごく簡単に言えば「空路」を秩序化させることを目指したシステムだ。
2020年には1138億円にまで拡大すると言われるドローン市場。UTMの開発はドローンの業界の基盤とも言え、ビジネスチャンスと捉える企業は多い。
GoogleがNASAやAmazonと組みUTMの開発を行うとの報は、すでに2015年に報じられている。
日本でも先日、楽天が新会社「楽天エアマップ」を設立し、UTMに参入する意向を示した。
それ以外にもUTM開発の動きは多い。
企業同士の協力だけではなく、大学の研究室とも連携したり、海外のベンチャー企業と共同開発を行うなどといった活発な動きが出てきている。
とは言え、実際に飛行しているドローンの数はまだ少ないため、UTMのプラットフォーム開発が勇み足に見えるとする意見もある。
実際の機体を使ったサービスが今後増えてくることで、UTMの必要性により実感を持てるようになるだろう。
この記事と一緒によく読まれている記事
-
水中ドローンの操縦に免許は必要?水中ドローンに関する資格を解説
-
ドローンの操縦に無線技士の資格は必要?必要なケースや資格の取得方法を解説!
-
ドローン測量管理士とは?新しく登場したドローン測量の資格を取得する方法を解説!
-
海でドローンを飛ばす際の規制や必要な許可申請は?海で飛ばす時のルールを解説
-
ドローン国家資格の取り方を解説!取るまでの手順や取得期間はどれぐらい?
-
ドローン国家資格の難易度は高い?試験の合格率や勉強時間はどれぐらい?
-
ドローンを使った橋梁点検とは?メリット・デメリットや橋梁点検で使用される新技術を解説!
-
ドローンの目視外飛行は飛行許可が必要?目視外飛行を行う条件や練習方法を解説!
-
100g未満のドローンを飛ばせる場所を解説!チェックすべき法律や飛行ルールは?
-
ドローンの高さ制限を解説!ドローンを飛ばせる高度はどこまで?
-
ドローンサッカーってどんな競技?ルールや始め方を詳しく解説
-
東京ディズニーリゾートがドローンショーを開催!ショーの中身や見た人の反応は?