人の仕事を代行し、生活に役立つドローン――そのようなイメージを持っている方は多いだろうし、決して間違った認識ではない。
しかし、何事も使う人間の心ひとつ。
もしも仮にドローン操縦士が犯罪者であったなら、そのドローンはたちまち私たちの生活を脅かす存在となるのではないか。
たとえば、首相官邸で起きた放射性物質と発煙筒が搭載されたドローンが見つかり、男が逮捕された事件を皆さんもご存知のことだろう。
この時ドローンを用いたテロという未知のものに、恐怖心を抱いた人もいたはずだ。
しかし、実は市販のドローンでは破壊行動を行うには力不足である。
そもそもバッテリーの関係から飛行可能時間は短く、搭載重量も小さい。
テロ行為などの破壊行動には向いていないドローンが、威力を発揮する犯罪行為は盗撮である。カメラを搭載したドローンが、露天風呂や、海水浴場の海の家の脱衣所などを飛行、撮影するという話がある。
ドローンを悪用しての盗撮が明るみになれば、通常の盗撮と同様に各都道府県の迷惑防止条例違反となり、懲役や罰金が定められている。
純粋なホビー目的のドローンオーナーにとっては、ドローンのイメージを下げるまったくもって不愉快な犯罪行為に他ならない。
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