ドローン事業に参入したソニーとは?「Airpeak」の特徴や価格も紹介

更新日: 2023.06.13 公開日: 2023.02.14
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日本が誇る大企業「ソニー(SONY)」は、2021年に初の自社開発ドローンを発表したことで大きな話題となりました。

そこで今回は、そもそもソニーとはどんな企業なのかを詳しく解説すると共に、ソニーが開発したドローン「Airpeak」の特徴や価格などをご紹介いたします。

大手ドローンメーカーの製品を上回るとも言われる高機能なソニー製ドローンについて、ぜひ本記事で理解を深めてみてください。

この記事でわかること
  • ソニーとは
  • ソニー製ドローン「Airpeak」の特徴
  • ソニー直近のドローン新製品発表の動向
目次

ドローン事業に参入した「ソニー」とはどんな企業?

ソニー株式会社は、世界最大級の総合電機メーカーと言われている日本企業です。

当初は総合電機メーカーとして創立しましたが、現在は家電製品・ゲーム機・カメラといった機器だけでなく、映画・音楽・金融など無形商材を取り扱う事業も幅広く手掛けています。

長年培われたノウハウを活かして既存の事業で強みを発揮すると同時に、事業の多角化で新しい事業誕生の加速を図るという独自の仕組みが、ソニーにおける大きな特徴です。

ソニー株式会社はソニーグループとして1,000を超える連結子会社を有しており、東京都港区にある本社がそれらを統括しています。

ソニーの歴史

ソニーは1946年、電気通信機や測定器の研究・製作を目的として東京都中央区日本橋の呉服店、白木屋内の一室に立ち上げた「東京通信研究所」から始まりました。

その後は会社として創業を果たし、1950年に日本初のテープレコーダーを、1955年に日本初のトランジスタラジオを開発のうえ発表しました。

以前よりすべての製品に「SONY」のロゴマークを入れており、1958年に社名を「ソニー株式会社」へと変更しました。

1979年には、ソニーの代名詞とも言える携帯型カセットテーププレイヤー「ウォークマン」も発売します。

ウォークマンは1995年度に生産累計が1億5,000万台に達し、日本国立科学博物館にて「音楽リスニングを大きく変えた」として重要科学技術史資料に登録されました。

その後もソニーは世界初となる製品を次々と開発・発表しており、新しいことへ常に挑戦するその姿勢は現在もなお続いています。

・2007年:世界初の有機ELテレビ
・2009年:世界初の裏面照射型CMOSセンサーを採用したデジタルハイビジョン“ハンディカム
・2010年:世界初のGoogleTVプラットフォームを採用したテレビ  など

世界・日本から見るソニーの現在の立ち位置

世界と日本において、ソニーはどのような立ち位置にある企業なのでしょうか。

世界における立ち位置

ソニーは率先して海外進出を行っており、グループ社員の国籍は60ヵ国を超えるグローバル企業となっています。

世界各国に1つの現地法人を設立することで地域に根付いたブランド訴求を実現させ、その価値を浸透させているのです。

トランジスタラジオ・ウォークマン・ゲーム機・パソコンなど時代の最先端となる製品を生み出し続けるソニーの技術は世界的にも認められており、熱狂的なファンが多くいます。

日本における立ち位置

日本国内の電機業界においては、2021~2022年でソニーグループが売上高・シェア率2位という結果を残しています。

参考:https://gyokai-search.com/3-denki.html

ハイレベルな技術を活かして開発した電化製品の数々はもちろん、それだけに留まらない多角的な事業戦略で、「日本を代表する企業のひとつ」という地位を確立させていることは言うまでもありません。

性能はDJIを上回る?ソニー製ドローン「Airpeak S1」の特徴

Photo bysony

家電製品のイメージが強いソニーですが、2021年にはドローン「Airpeak S1」を発表し、ドローン事業への参入を果たしたことで話題となりました。

Airpeak S1はソニーにおけるドローンシリーズの第1弾という位置づけで、自社製のフルサイズミラーレス一眼レフカメラ「α」の搭載が可能なプロ向けモデルです。

飛行時はモバイルアプリ「Airpeak Flight」から飛行距離やバッテリー残量の確認、設定変更など幅広い操作が可能な他、αと連携して映像の確認や録画の開始・停止といった操作もできます。

対応アクセサリーは2023年1月時点でジンバル1種・バッテリー類4種・送信機1種・予備プロペラ1種となっています。

Airpeak S1の飛行性能

最高時速90kmの飛行が可能な他、最大最大20m/sの耐風性を備えており、強風が吹く中でも安定しながらダイナミックな空撮を実現できる飛行性能が特徴です。

また、Airpeak S1はαの搭載が可能な回転翼機として世界最小クラスの機体サイズとなっています。

そのため旋回性能や機敏性も優れており、小回りの効いた画作りでクリエイターのイメージに近い映像を撮ることが可能です。

非常に優れた飛行性能を備えるAirpeak S1ですが、操作方法は他社製ドローンと大きく変わりません。

そのため、ドローン操縦の経験者ならボタン配置さえ把握すればすぐに飛ばすことができます。

また、事前に専用アプリから飛行経路を作成のうえ自動飛行させることも可能なため、 現地に操縦士がいなくても空撮に臨めます。

Airpeak S1の安全性能

安全性能においては、機体の前後左右・下方向に自社製のイメージセンサーを内蔵したステレオカメラを搭載しています。

また、機体の上下には赤外線測距センサーも搭載しており、これらを駆使して飛行中の周囲環境をリアルタイムで3Dモデリングし、現在位置を把握します。

低空飛行時やGNSSの受信が難しい環境でも、安定した飛行が可能です。

また、障害物検知による自動ブレーキ機能も利用することができます。

これまで世界におけるドローン業界は、中国の大手メーカー「DJI」の寡占状態となっていました。

しかしソニー独自の技術がふんだんに盛り込まれたAirpeak S1はDJI製品を上回る飛行性能を実現しており、圧倒的シェア率のDJIに対し「品質」で競争を挑んでいることが分かります。

Airpeak S1の発売日と価格

Airpeak S1は2022年9月に受注をスタートし、同年10月下旬から発売となりました。

販売価格はオープンで、110万円以上となっています。

ソニー製Airpeak S1と「エアロセンス」の関係は?

「エアロセンス」とは、ソニーモバイルコミュニケーションズと株式会社ZMPの合弁会社です。

エアロサービスでは自律型ドローンとクラウドサービスの組み合わせによる、産業向けの「サービス」を提供する事業となっています。

一方でAirpeak S1は「ハード開発と制御」を主軸としている事業のため、エアロセンスとの関係性は一切示されていません。

そのため、ドローン本体の開発はエアロセンスとまったく別の事業という扱いであると考えられます。

ソニー直近のドローン新製品発表の動向

2023年1月現在、ソニー製ドローンはAirpeak S1のみとなってます。

現時点で新製品の開発や発売に関わる情報は、公式・リーク情報共に見受けられません。

しかし公式ではAirpeak S1はシリーズ第一弾という位置づけにあるため、将来的に後継機が発表される可能性は高いと考えて良いでしょう。

なお、ドローン本体ではありませんが、Airpeak S1に対応したアクセサリーは2023年1月10日に新製品が発表されています。

新製品は「LBN-H1」と呼ばれるバッテリーステーションで、充電・放電用スロット8個と保管用スロット2個で合計10本のバッテリーパックが収納可能となっています。

収納したバッテリーパックは4個までの同時充電が可能で、急速充電や放電モードと相まってAirpeak S1の長時間運用のニーズに対応した機能性です。

Airpeak S1はこれまで何度かソフトウェアアップデートが行われており、被写体となる円柱構造物への接近防止機能や産業用途向けパラメーターの設置など、様々な機能が追加されています。

アップデートに伴う容量増加により、飛行時間を延長させるバッテリーパックや位置情報の精度をより向上させたRTKキットなど、新たなアクセサリー類の発売を今後予定しているとのことです。

参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000223.000018968.html

ソニーに関するよくある質問

最後に、ソニーやソニーのドローンに関してよくある質問を回答と一緒にまとめました。

Q1.ソニーはどこの国の会社ですか?

ソニーは東京都港区に本社を構える日本の総合電機メーカーで、昔は「東京通信工業株式会社」という社名でした。

ただし事業によって会社を分けており、アメリカやヨーロッパ、オーストラリアなど世界の様々な国にもオフィスを構えているグローバル企業となっています。

Q2.ソニーの特徴は何ですか?

ソニーは家電や電子部品だけでなく、ネットワークサービス・金融・映画・音楽など非常に幅広い分野で事業を展開しています。

形にこだわらず多様な事業と自社が培った独自の技術を組み合わせ、新たな価値の創造を実現させていることがソニーの強みです。

Q3.ソニーの成り立ちはどのようなものですか?

ソニーは1946年5月、東京都中央区日本橋にある白木屋の一室に設立した「東京通信工業」という会社からスタートします。

「技術者が技能を最大限に発揮できる自由闊達にして愉快なる理想工場」を目的とした、資本金19万円・従業員数約20名の小さな会社でした。

同時に「人のやらないことをやる」という理念に基づき、日本国内に留まらず世界でも前例がない最先端の機器を数を数多く生み出し続けます。

海外に向けた積極的な事業展開も相まって、日本を代表する電機メーカーの1つにまで成長を遂げました。

Q4.ソニー製ドローン「Airpeak S1」の飛行時間はどれくらいですか?

Airpeak S1は、ペイロードなし・巡航速度9m/s時で最大22分間の飛行が可能です。

また、カメラの「α7S III」と「FE 24mm F1.4 GM」という高重量な装備を組み合わせた場合でも、最大12分間飛行することができます。

Q5.ソニー製ドローン「Airpeak S1」の用途は何ですか?

Airpeak S1は個人・法人のどちらも購入することができる、プロの映像制作クリエイター向けドローンです。

機体はソニー製カメラ「α」シリーズの搭載に対応しており、優れた飛行性能と合わせてダイナミックなアングルの映像を撮影できます。

ただしカメラだけでなく、LiDARなどの高精度な計測機器も搭載可能となっており、産業用途の活用も想定されています。

まとめ

日本を代表する電機メーカー「ソニー株式会社」は、代名詞とも言えるウォークマンやカメラ、パソコン、ゲーム機などの印象が強いですが、近年はドローン事業への参入も果たしています。

ソニー製ドローンは現在「Airpeak S1」の1機のみとなりますが、発売後はアップデートを続けて機能性をさらに向上させると同時に、容量増加や長時間運用のニーズなどに対応するために新しいアクセサリー類も続々と発表しています。

今やコモディ化してしまったと言われるドローンですが、量(シェア率)ではなく長年培われた技術とノウハウによる「質」で競合メーカーに引けを取らない競争力を有していることがソニーの強みです。

ドローン本体の新製品に関わる情報は現時点で見受けられませんが、常に時代の先端を行く機器を生み出し続けたソニーが今後どのような後継ドローンを開発するのか、期待が高まります。

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