Amazonでトイドローンを探してみると、「Hubsan」というメーカー名を見かけることが多いのではないでしょうか。
DJIやHolly Stoneなどの大手メーカーと比べると知名度はやや低いですが、Hubsan製ドローンも大手に引けを取らない魅力があります。
そこで今回は、Hubsanとはどこの国のどのようなメーカーなのかを詳しく解説すると共に、代表的な機種もご紹介いたします。
- Hubsanとは?
- Hubsan製ドローンの特徴
- Hubsanの代表的なドローン
Hubsan(ハブサン)とは?
Hubsanとは、ドローン大国とも言われる中国の深圳にあるドローンメーカーです。
2010年に設立して以降、低価格帯のトイドローンをメインに製造・販売をしており、他にも空撮やFPV飛行が可能なドローンなども幅広く展開しています。
Hubsanのホームページはある?
Hubsanには公式ホームページがあり、アメリカ・ヨーロッパ・アジアなど数多くの国に向けてドローンを販売しています。
問い合わせ先として「サービス&サポート用」と「オーダー用」の窓口となるメールアドレスが記載されており、製品に関わるサポート体制も備わっているようです。
ただし公式サイトの表記と同様、問い合わせも日本語に対応していない可能性が考えられます。
日本の場合はAmazonを通しての販売をメインとしているため、Hubsan製ドローンを入手するならAmazonからの購入がおすすめです。
世界・日本から見るHubsanの現在の立ち位置
Hubsanは、アメリカ・ヨーロッパ・アジア諸国などに対応したドローン販売を行っています。
TwitterやInstagramなどSNSにおけるフォロワーも多く、投稿には世界各国のユーザーからコメントが寄せられており、ファン層の幅広さも見て伺えます。
日本ではAmazonから製品を購入するユーザーが多いですが、ネットショップや実店舗でHubsanの正規品ドローンを販売している国内企業もあります。
Hubsan製ドローンの特徴
Hubsan製ドローンにおける最大の特徴は、「コストパフォーマンスの高さ」です。
トイドローンの製造・販売をメインとしているHubsanでは、手のひらに収まるコンパクトサイズかつ1万円前後で購入可能な製品が多くラインナップされています。
機能性としてはFPV飛行が可能だったり飛行の安定性に優れていたりと、リーズナブルな価格以上のクオリティです。
Hubsanは、「誰でもドローン飛行が大好きになり、誰でもドローンの操縦ができ、誰でも買える空撮ドローンを製作する」という企業理念を掲げています。
その理念どおり、Hubsan製ドローンは上級者だけでなく初心者でも安心して購入・操縦することが可能です。
入門機となるドローンの購入先を探している初心者の方には、Hubsanが適しています。
なお、Hubsan製ドローンの操作方法に関しては公式のYouTubeチャンネルにて動画で解説されています。
日本語対応のチャンネルとなっており、機体と送信機の接続やパーツの交換など基礎的な情報が分かりやすく解説されていることも初心者に嬉しいポイントです。
Hubsan Japan Support – YouTube
Hubsanを代表するドローン機種
Hubsan製ドローンの種類は数多くありますが、その中でも特に高い人気を博した代表的な機種をご紹介いたします。
1.X4 HD H107C-1
Hubsan製ドローンの中でも入門機として非常に人気の高い機種が、H107C-1です。
価格は1万円以下で安く、機体は51gと機体登録が不要な重量となっており初心者も気軽に入手することができます。
Amazonのレビューでは「ピーキーな動き」と評価する声も複数見受けられますが、機体に搭載された6軸ジャイロの働きで小型・軽量ドローンらしからぬ安定感を発揮します。
プロペラを含む機体の外周を囲うような形状のプロペラガードも付属しており、室内でも安全に練習が可能です。
また、機体には720p対応200万画素HDカメラが内蔵されており、動画の撮影にも対応しています。
2.X4 AIR PRO H501A
H501Aは本体重量が200gを超える、中級者~上級者向けの空撮ドローンです。
静止画・動画の撮影に対応した1080P HDカメラが搭載されており、専用アプリをインストールしたスマホにリアルタイム映像が伝送される、「FPV飛行」を楽しむことができます。
回転数KV1650のブラシレスモーターによる効率性の向上と、2700mAhの大容量バッテリーにより約20分と長時間の飛行を実現していることも特徴です。
パワフルな飛行性能を備えつつ、じっくりと空撮を楽しめるようなドローンがほしいという方に適しています。
また、動く被写体に自動で追尾する「フォローミー機能」や特定のスポットで円を描くように自動飛行する「サークルフライト」など様々な飛行モードを搭載しており、自分が思い描くままの映像を制作することが可能です。
さらに機体の向きにかかわらず直感的な操縦が可能な「ヘッドレスモード」、ワンキー操作でドローンが帰還する「リターントゥ―ホーム」も搭載しており、制御がしやすく安心です。
3.X4 DESIRE PRO H216A
ブラックを基調にブルーのラインが入った、スタイリッシュなカラーリングが特徴の空撮ドローンです。
機体重量は162gでH501Aよりもやや軽量ですが、100gを超えているため飛行前に機体登録が必要となります。
H216AにはGPSモジュールが搭載されており、飛行中に機体を見失ってもリターントゥ―ホームで安全に回収が可能です。
さらに送信機からの制御信号が受信できなくなったときは自動的に帰還する「フェールセーフモード」も搭載されており、操縦ミスで機体がロストするリスクを大幅に抑えた安全機能の数々も魅力です。
カメラは1080P 広角FHDカメラを搭載しており、視野角は100°まで調整することができます。
サークルフライトやフォローミー、スマホ画面で描いた軌道に沿って自動飛行する「ウェイポイントモード」など多彩な機能で、操縦レベルを問わず誰でも空撮を楽しめることでしょう。
入門機から卒業し、空撮ができるドローンを探している初心者にもおすすめな機種です。
4.NANO Q4 H111
手のひらに余裕で収まる超小型タイプのトイドローンで、重量はわずか18gとなっています。
墜落のダメージを受けにくいですが、風の影響を受けやすいため屋内での飛行に適した機種です。
シンプルな飛行はもちろん、ボタン操作だけで機体が宙返りする「フリップ機能」も搭載しておりアクロバティックな飛行も楽しむことができます。
Amazonでの販売価格は2,000円台(現在購入不可)と非常にリーズナブルで、Hubsan製ドローンに置いて屈指のコストパフォーマンスを誇る機種とも言えます。
初心者の入門機、そして子供へのプレゼントとして最適です。
5.ZINO MINI
2021年に誕生した空撮ドローンシリーズ、「ZINO MINI」の中間モデルです。
パン・チルト・ロールを制御する3軸メカニカルジンバルを搭載しており、非常に優れた飛行安定性を実現。
最大飛行時間は40分と、長時間の空撮を楽しめるバッテリー容量の大きさも魅力です。
他のHubsan製空撮ドローンと同様、サークルフライト・ウェイポイントモード・自動リターントゥーホームなど基本的な機能も備わっています。
機体に搭載されたカメラは4K30fps動画撮影に対応している他、1/1.3インチCMOSセンサーでより高精細な映像を制作することが可能です。
また、ハイパーラプス動画やパノラマ撮影モードなど、被写体や風景を劇的に映すための多彩な機能が採用されています。
重量は249gで、他機種よりも重みがある上級者向けドローンです。
6.ZINO MINI Pro
「ZINO MINI」シリーズの上位モデルで、機能がさらにグレードアップしています。
ZINO MINIにはなかった、「ビジョンポジショニングセンサー」が機体の後方・下方に配置されていることが特徴です。
これにより3方向の障害物を自動で検知・回避することが可能となり、より高い安全性を実現しました。
性能が向上したぶんバッテリーの持ちはやや減少していますが、それでも最大35分の飛行が可能で他社製ドローンに引けを取らない飛行時間と言えます。
7.ZINO MINI SE
「ZINO MINI」シリーズにおける廉価版で、ZINO MINIやProよりもやや性能がダウングレードされています。
カメラは上位2モデルと同様に4K30fps動画撮影が可能ですが、カメラセンサーは1/2.6インチCMOSセンサーを採用。
内部容量はなく、撮影した写真や動画を保存する場合は別途microSDカードも必要です。
とはいえ、3軸メカニカルジンバルがもたらす安定性とクリアな映像を実感できる他、ハイパーラプス動画やパノラマ撮影などの撮影モードは変わらず搭載されています。
価格は5万円程度(現在購入不可)と、4Kカメラ搭載のドローンとしてはリーズナブルな価格設定です。
上位2モデルのクオリティまでは求めずともある程度高精細な映像制作が可能で、なおかつコストパフォーマンスに優れた空撮ドローンを求める方に適しています。
Hubsan直近の新製品発表の動向
Hubsanから発表された製品で最も新しい機種は、2021年11月に発表された「ACE」です。
機体に4K30fps動画撮影に対応したカメラ・1/2.6インチCMOSセンサー・3軸ジンバルを搭載しており、ZINO MINI SEと同等の性能を備えています。
ただしZINO MINI SEにはない「障害物回避機能」が備わっており、高い安全性を実現していることが特徴です。
価格は4万5,000円程度で、コストパフォーマンスの良さもACEの大きなメリットと言えます。
2023年2月現在においてACE以降の新製品情報は公表されていませんが、ZINO MINIシリーズの登場から「高性能・高コスパ」な空撮ドローンが続々と開発されている傾向が見受けられます。
DJI製ドローンを思わせる品質の高さとリーズナブルな価格設定を併せ持つ方針で、今後もライバルに対抗を続けていくのか注目したいところです。
Hubsanに関するよくある質問
最後に、Hubsanに関してよくある質問を回答と一緒にまとめました。
Q1.Hubsanはどこの国の企業ですか?
Hubsanは、中国の深圳に拠点を構えるドローンメーカーです。
Q2.Hubsanの販売代理店は日本にありますか?
「G-FORCE」「ラジコンヘリ・ドローン専門店 ヘリデウス」「Hitec Multiplex」などの国内企業は、販売代理店としてHubsan製ドローンを販売しています。
Q3.Hubsanのドローンは機体登録が必要ですか?
H107C-1やH111など機体重量が100g未満の機種は登録不要ですが、ZINO MINIシリーズやACEなどのように100gを超える機種は事前の登録が必要です。
Amazonや日本国内の販売代理店で販売されているHubsanの正規品は、機体に製造番号が割り振られているためそれを参考に手続きを行いましょう。
まとめ
Hubsanは、中国深圳のトイドローンメーカーです。
子供や初心者も安心して操縦することができる小型の機種から本格的なカメラ性能を備えた空撮ドローンまで幅広く取り扱っており、どれもコストパフォーマンスに優れています。
ドローンの価格と性能は比例すると言われていますが、Hubsan製ドローンはライバルのDJI製ドローンを思わせる性能の高さとリーズナブルな価格設定を併せ持つことが大きな特徴です。
Hubsan製ドローンは公式サイトだけでなく、Amazonや日本国内の販売代理店でも購入することができます。
これからドローンを始めたい方、低コストで入手可能な空撮ドローンを探している方はぜひ購入を検討してみてください。
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