安全飛行の要!ドローンの制御機能について

更新日: 2021.11.24 公開日: 2017.08.03
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ドローンが安全に飛行できる理由はフライトコントローラーにあります。ドローンを安全に運用するための技術とはどんなものなのでしょうか?制御装置やドローンのための新しいシステムを紹介します。

目次

どうしてドローンは安全に飛行できるの?


ドローンとラジコンは無人飛行をしているという点で同じ扱いを受けています。しかし、ラジコンに比べるとドローンははるかに安定した飛行が可能になっています。

なぜドローンは安定して飛行できるのでしょうか?
それはドローンに「フライトコントローラー」が搭載されているからです。

フライトコントローラーとは、飛行を制御する機械です。
このフライトコントローラーを搭載することで、ドローンはGPS機能により捕捉した緯度・経度・高度を自動で調整し、機体を安定させることができます。

人間が高度なテクニックで操縦できなくても、フライトコントローラーが勝手に制御して安全にドローンを飛行させているのです。

もちろん人の手が加わる以上、100%の安全はありません。それでもドローンがこれだけ普及した裏には、フライトコントローラーの開発が進んだことが大きく影響しています。

ドローンの制御装置にはこんなものが


PhantomシリーズでおなじみのDJI社は、完成したドローン製品だけでなく、制御装置なども開発しています。

「DJI A3 PRO ドローン制御装置」は、新たな要素として「姿勢検知システム」と複合センサー融合アルゴリズムを利用し、より制御能力を高めることに成功。
モーターやプロペラにトラブルがあっても安全に着陸させられるシステムも搭載しています。

もしドローンをビジネス利用するのであれば、安全面の強化は必須項目です。優秀なパイロットをいくら育てても、このようにドローンの機能自体を安全なものにできなければ、ドローンの利用は拡大できないでしょう。

ドローンを作る会社はこのような安全面でのシステム開発や販売にも力を入れているので、今後もドローンの制御システムはどんどん発展していくと思われます。

GPSが無くても制御できるシステム登場!


ドローンを自動で制御するシステムは「GPS」があることが前提です。つまりGPSが使用できない場所、例えば屋内などでのドローンは手動操縦となります。

これらの現状を考え、測量機器などの販売をてがけるジツタは「レーザー光」を使用した位置把握技術をドローンに使用し、GPSなしで自動制御できるシステムを開発しました。

位置把握にレーザー光を使用する技術は、もともと土木の測量で使われていますが、これがドローンに応用されているのです。

GPSが感知できない場所でもドローンを安全に利用できるようになったため、ドローンの活躍の場がより一層増えることになるでしょう。

自分でアプリを開発してドローンを制御!


ドローンの操縦は、スマホにアプリを入れて行う場合があります。
Appleはこのアプリを自分で開発できるプログラミングを学べるアプリ「Swift Playgrounds」を発表。

これは教育を目的とした開発言語アプリで、iPad向けのものとなります。これを利用すれば、ドローン制御のプログラミングが学べ、自分でドローン制御アプリを作ることができます。

実際にどのようなアプリになり、どのように制御できるのかは作ってみないと分かりません。しかし自分でアプリを開発し、ドローンを制御できる時代に突入しています。

誰でも自由に自力で制御するアプリを開発し、自分だけのドローンを楽しむことが可能なのです。

ドローンを安全に飛行させるためのフライトコントローラーを始めとする技術開発は、ドローンを普及させるためには必要不可欠の分野です。今後もより安全なドローン飛行のための新たな制御機能の開発に期待がかかります。

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