ドローンサッカーってどんな競技?ルールや始め方を詳しく解説

更新日: 2024.07.30 公開日: 2024.08.30
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空撮をはじめさまざまな用途で使用されるドローンですが、最近ではドローンを使った競技も注目を集めています。

代表的な競技として「ドローンレース」が挙げられますが、その他にも、ドローンを操作してゴールを目指す「ドローンサッカー」も人気を集めています。

誰でも気軽に始められますし、チーム戦で楽しく盛り上がれるのが特徴です。

今回はドローンを使った新競技「ドローンサッカー」について、ルールや始め方を詳しく解説します。

目次

ドローンサッカーとは?

ドローンサッカーは、韓国で生まれたスポーツで、ドローンを操縦してゴールを目指す、サッカーのような競技です。

5対5のチーム戦で戦うスポーツで、基本的なルールに関してはサッカーと共通しており、フィールド内にあるリング状のゴールに、味方のドローンを通過させることで得点が入ります。

合計得点の多さを競う競技となっており、ドローンの操縦技術に加えて、チームで連携し合いながら動くのが重要となっています。

基本ルール

ドローンサッカーは、ドローンを使ったサッカーのようなスポーツです。

使用するドローンには球状のガードが取り付けられており、接触などが起きても大丈夫なようになっています。

競技人数は5対5のチーム戦で、「縦16m×横7m×高さ5m」のフィールド内を使い、フィールドの両端にはリング状のゴールが設置されています。

味方のドローンを相手陣地のゴールに通過させることで得点が入り、合計得点の多さで勝敗が決まります。

ゴールを奪えるのは、5人チームのうち「ストライカー」と呼ばれるポジションを担う1人のみで、その他の4人は相手のストライカーを邪魔したり、相手の守備を押しのけてストライカーのアシストをしたりします。

その他も含めて、基本的なルールに関しては、日本ドローンサッカー連盟が公式動画をアップしているので、そちらも参考にしてみてください。

主なポジション

ドローンサッカーには、主に以下の5つのポジションがあります。

  • ストライカー
  • ガイド
  • リベロ
  • スイーパー
  • キーパー

基本的には得点を奪えるストライカー1名とその他4名という理解で十分です。

キーパーに関しては、ペナルティキックでゴールを守るなど守備的な役割を担います。

試合の流れ

ドローンサッカーの試合は、1セット3分で合計3セット行われます。

1セットでより多くの得点を奪った方が、そのセットを獲得する形になっており、3セットのうちより多くのセットを取ったチームが勝者となります。

セット間には5分のインターバルが設けられており、この時間を使って機体の整備やバッテリーの交換を行うため、手早い作業が求められます。

得点は、相手チームのゴールにストライカーのドローンが通過することで認められます。

自チームの得点が入ったあとは、チーム全員が味方陣地に戻ってから試合が再開されます。

また、ストライカー以外がゴールを通過しても得点は認められません。

詳しい内容については、日本ドローンサッカー連盟が公開している競技説明を参考にしてみてください。

「ドローンサッカー競技説明」

競技人口

ドローンサッカーは、2016年ごろに韓国でスタートしたスポーツで、2020年ごろには競技人口が4,000人を超えたと言われています。

日本でも1,000人近くの競技人口がいると言われており、2025年には初のW杯が開催されるなど、盛り上がりを見せています。

チーム紹介

ドローンサッカーはチーム戦で行う競技ですが、ここでは日本のドローンサッカーチームを紹介します。

日本ドローンサッカー連盟に登録されているチームを詳しくみていきましょう。

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チーム名メンバーチームの概要
ゴラッソサイタマあーち、あぶ、DJトキ、はたサン、ひらもと、ジミードローンスクールが母体のチーム
米子北高校ドローンサッカー部﨏田・森田・井田・石田・中嶋・飯島高校の部活チーム
SDA SKY(エスディーエースカイ)HULK・GOKU・いやほい・SWEETS・YOU小学生も参加する年齢層の幅広いチーム
JMC音成潤一・金澤一・高橋聡・山本哲也・佐藤諒・音成翔真・林雅人・林龍希・清水廉・林達晃会社で結成されたチーム
チームCERO高宮(監督)・渡辺・馬場・山下・神保・後藤地域団体で結成されたチーム
やきましゅまろかんとく・ゆうと・ゆうま・とうま・さら・こーち学生が中心となって結成されたチーム
チームJAL北海道こういちさん・りかちゃん・珠ちゃん・シャック・ウッチー・やっさん・たけ
北日本スカイテック株式会社浅香、林、秋元、杉江、藤井、漆崎、八木澤会社で結成されたチーム
Team武ダホールディングス山本 奏・工藤 早主流・川口 智也・森 雅也若者中心で結成されたチーム
オスコイ!かもえない北川健太・吉岡尚吾・川崎みつき・佐藤広空・石崎友惇・石崎透(監督)地域団体で結成されたチーム
勝コンFC木村健太郎・矢崎寿人・上山泰弘・中村ひとみ・西村翔・荒澤宣王Youtuber中心で結成されたチーム
北海道ハイテクノロジー専門学校山中 悠輔・伊藤 舜太・大和田 海翔・中川 琉羽・渡辺 考太朗学生中心で結成されたチーム
OWL DRONEアツシ・タカヒロ・ケンタ・カナタ・カンナ会社で結成されたチーム
植村建設 UNiCON(ユニコン)MASASHI、MASARU、RYOUTA、KEITO、KAKUTO、NONOKA、ERINA会社で結成されたチーム
ポンポンみかんヒロシ、トモカズ、マサフミ、タケシ、ミチタカ地域で結成されたチーム
ゼルクチェルシーひろ、りょうちゃん、きすけ、みほりん、じゅんちゃん、ゆきちゃん幅広い年齢層で結成されたチーム
テレビ新広島ドローンサッカーチーム金尾・中窪・中西・渡邊・横川会社で結成されたチーム
Tanu Salmon社長、ゆうま、♡SAYAKA♡、妖精BBA、ふみね、ゆいさ、かの幅広い年齢層で結成されたチーム
OFTドローン小田斉、大塚怜、嶋﨑瑛氏、福田佳祐、渡辺政典、飯島基弘、矢田ほのか地域で結成されたチーム
Tanu RabbitKou-No1、うらかわじ、ドールサキ、原石平山、オレンジマン、メロンちゃん昨年度優勝チームメンバーから新たに結成されたチーム
サイワークス横浜レイ 、ギョーテン、パタン、セン、ゴリッキードローンスクール「サイワークス横浜校」で結成されたチーム
京都先端科学大学ドローンサークル京都先端科学大学嵐山キャンパスで活動するドローンサークルで結成されたチーム
eドローンアカデミー内田蒼士、追立隼杜、里中暖空、丈達修吾、ミョー・テイ・ヘイン、太田文人、隠岐政人ドローン教室の生徒中心で結成されたチーム
SDA RISE橋本琴絵、辻川真也、荒木俊紀、志村孝夫、井上忠祐岐阜県の西濃ドローンアカデミーから結成されたチーム
Fairy Salmonササモン、ガネトカワハラ、ナスナカヤマ、いぬい、ヒラダイラテッペイ、カワカミサキ、メロンちゃん、妖精さん高校で結成されたチーム
拓殖大学北海道短期大学ドローンサッカー部朝倉拓己・伊藤蒼良・大田優斗・富樫優太・吉井啓人・乘松遥・上西孝明拓殖大学北海道短期大学で結成されたチーム
MSG SOGNATORE DC.岡元(チームプロデューサー)、秋吉、井上、グエンタンユン、牧野、會田、片岡、河野宮崎情報ビジネス医療専門学校ドローン&ITコースの学生を中心に結成されたチーム
大分県立 宇佐産業科学高等学校石川・織田・田島・渡邉・阿部宇佐産業科学高校の部活動として結成されたチーム
星翔高校 BIRD ONEザラメ、パワー西野、ササモン、spider、ワタル星翔高等学校の部活動として結成されたチーム
Uemura Children村上慎之助 藤澤拓海 重實星 岸野颯翔 村上響輝 川浪 翼楊志館高校で結成されたチーム
カメガリアン堀 雄太朗、江藤 涼、皆見 大介、吉田 優介、坂口 優也、泉谷 早紀、柏 和篤、堀 智裕別府市亀川の大学生や社会人で結成されたチーム
DRONE SETOBARA堤、阿武、池田、尾羽根、佐古、神門、竹本、 德重、住田、古澤、水津、角屋、中井、大森、丸橋日立建設株式会社が立ち上げたチーム
JINON SPIRITS(ジノースピリッツ)金城孝文、高江洲義之、與那覇朝巳、佐喜眞淳、與那覇朝陽、山中大志、伊禮洋人、金城孝弘、恩納正気宜野湾市で結成されたチーム
DRONE MOVE天草オカピー、まさかっちゃん、やまぴー、なお兄ィ、ちづねー、たいよー多種多様な職種で結成されたチーム
BLUEVパパ・財津・上嶋・藤原・浅利ブルーコンシャスグループ全国の支社から選ばれたドローン操縦のエキスパート
摂南大学ドローンサッカー部飯居、佐々木、谷口、立石、茶木、寺西大学生で結成されたチーム
きっとすき大蔵、佐藤、佐藤、岳本、柳澤、河野幅広い年齢層で結成されたチーム
OEC ローリング ドローンズ(ORD)大田、西村、野崎、後藤、渡抜、永松、川野、田中ドローン経験者を中心に結成されたチーム
オートバックスセブン WORKS TEAM中﨑、飯田、柳川、井、淡路Advanced Class(Class20)の2022年度シーズンチャンピオンチーム
大分県立情報科学高校ドローンサッカー部山口、岡、東島、首藤、平川、小松高校の部活動で結成されたチーム
ベアーズ矢尾板、稲田、中田プロドローン操縦士のチーム

参考:日本ドローンサッカー連盟-チーム紹介-

使用機体

ドローンサッカーでは、オートバックスから販売されている公式機体が使用されます。

レギュレーションの範囲内であればカスタマイズもできるため、戦い方に応じた調整を行うことも可能です。

公式機体のスペックは以下の通りです。

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機種名ドローンサッカー認定機体 XR DRONE SOCCER AN-S075B
サイズ約400mmの球体
重量814g
飛行時間最大3分30秒
最高速度100km/h
最大コントロール範囲1,000m
価格64,460円

参考:オートバックス

2025年に第1回ドローンサッカーW杯が開催

ドローンサッカーは、2016年に韓国で誕生してから、徐々に人気を集めており、2025年にはW杯の開催も決定しています。

W杯は韓国のチョンジュ(全州)で開催され、32か国200チームが参加する予定です。

大会の概要は以下の通りです。

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大会名第1回FIDAドローンサッカーワールドカップ
日程2025年10月
会場チョンジュ(全州)ドローンサッカーアリーナ
参加32か国、200チーム
賞金総額1,000,000米ドル(約1.5億円)

参考:日本ドローンサッカー連盟

ドローンサッカーの始め方

ドローンサッカーの始め方を解説します。

どのような手順で参加するのか詳しくみていきましょう。

必要なものを揃える

ドローンサッカーを始めるには以下のものが必要です。

  • 公式機体
  • プロボ
  • バッテリー

公式機体の他には、操縦機やバッテリーを用意すれば始められます。

上記のものを揃えるのにかかる費用は5〜10万円程度です。

日本ドローンサッカー連盟に登録する

ドローンサッカーの大会などに参加するには、日本ドローンサッカー連盟に登録しなければなりません。

チームのメンバーを集めて登録手続きを行ってください。

大会や体験会にエントリーする

大会や体験会にエントリーして参加します。

初めての方は体験会に参加するのがおすすめです。

練習施設で腕を磨く

日本各地にある練習施設で腕を磨いて、大会に備えましょう。

主な施設は以下の通りです。

  • Drone Soccer Arena Oita
  • Drone Soccer Arena Kyoto
  • ドローンサッカーアリーナ知多

ドローンサッカーの基本戦術

ドローンサッカーで行われる基本的な戦術を解説します。

どのような戦い方で試合を進めていくのか詳しくみていきましょう。

相手ストライカーに体当たりして落下させる

ゴールを守るためには相手のストライカーをいかに妨害するかが大事になります。

そのため、守りを担うドローンが相手のストライカーに体当たりをして落下をさせる戦術が多用されます。

逆に、相手の守りを担うドローンを落下させることで、味方のストライカーがゴールを奪う道を空けることもできます。

インターバルの使い方が大切

セット間のインターバルでは、機体の整備や修理をしなければなりません。

ガードやプロペラの修復やバッテリーの交換など、必要な対応ができなければ次のセットに参加できないため、インターバルをどのように使うかが大切です。

ゴール前を固めて通過を防ぐ

守りを固めるにはチームで連携しながらゴール前を固める必要があります。

ゴール前では縦一列でストライカーの通過を妨害するフォーメーションが使用されます。

相手のストライカーがゴールを脅かしたり、その他のドローンが体当たりを繰り返したりする中で、いかに基本陣形を維持しながら守れるかが重要になります。

ドローンサッカーに関するよくある質問

ドローンサッカーに関するよくある質問をまとめました。

ドローンサッカーを始めるのに必要な費用は?

機体を購入する場合は、5万円以上かかりますが、体験会に参加するだけであれば数千円で済みます。

まずは気軽にドローンサッカーに触れられる体験会や練習会に参加するといいでしょう。

ドローンサッカーをプレイするのに資格は必要?

ドローンサッカーをプレイするのに資格などは必要ありません。

誰でも気軽に始められるスポーツです。

ドローンサッカーは何人から始められる?

ドローンサッカーは1チーム5人で行うスポーツで行います。

対戦をする場合は、5人×2チームで10人が必要です。

まとめ

ドローンサッカーのルールや始め方を紹介しました。

チーム戦の面白さが加わることで、さまざまな作戦やチームの個性が現れて面白そうなスポーツですね。

ドローンを使った新たなスポーツとして、今後さらに注目されていくでしょう。

今回の記事を読んで、ドローンサッカーに興味が湧いた方は、体験会などに参加してみてください。

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