
ドローンを始めたいけど何から練習したら良いかわからない…
ドローンを始めたいけれど、操作方法はどのように学べばよいのか?どこで練習すると良いか?
など疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事ではドローンを始める前に確認しておくべきことやドローンの操作練習方法をご紹介いたします。
- ドローンの練習を始める前に確認しておくべきこと
- ドローンの操作ってどうする
- ドローンの練習方法は
- ドローンの練習に適した場所はどこ
を知ることができます。
これからドローンを始める予定の方は、是非ご覧ください。
練習の前に必ず確認しておくべきこと3つ

ドローンの操作練習を安全に行うため、事前に以下のポイントを確認しておきましょう。
①練習場所が法規制に抵触していないか
ドローンは航空法や小型無人機等飛行禁止法などの法律により飛行場所・方法に規制が設けられています。
練習を予定している場所はドローン飛行の規制範囲となっていないかを確認し、必要に応じて飛行許可申請を行いましょう。
規制範囲にもかかわらず無許可でドローンを飛ばすと罰則が科され、知らなかったでは済まない事態となってしまいます。
また、法律で明確に禁止されているエリアでなくても、その土地の管理者などに事前連絡を行っておくと安心です。
②ドローンのバッテリーは十分にあるか
機体・プロポ(コントローラー)共にバッテリーは十分に残っているかを確認します。
充電が不足していれば満足に飛ばすこともできないので、飛行の前日または当日までにフル充電を行っておきましょう。
飛行中もなるべく残量を気に掛け、バッテリー切れにより墜落しないよう注意することが大切です。
③機体の安全確認
ドローンを安全に飛行させるため、事前の点検も欠かさずに行いましょう。
具体的には、以下のポイントについて点検します。
- 各機器(バッテリー、プロペラ、カメラなど)が確実に取り付けられているか
- プロペラやフレームなどに損傷や故障はないか
- 発動機やモーターに異音はないか
- 通信系統および推進系統は正常に作動しているか
飛行前の3つのポイントを確認したら、早速練習を始めましょう。
ドローン操作の基本

まずはドローンの基本的な操作から確認しましょう。
プロポ(コントローラー)には、「モード1」「モード2」と呼ばれる2種類の操作モードが存在します。
日本のドローンではモード1が主流となっているため基本的にはこちらの操作方法を把握していれば問題ありません。
モード1は「右スティックが上下・左右移動」「左スティックが前後移動・旋回」と覚えておきましょう。
モード1の基本的な操作方法は、以下の通りです。
動作 | 操縦方法 |
上昇下降 (右スティック) | スティックを上に倒して上昇、下に倒すと下降。 上昇は目線の高さまで機体を素早く上げ、下降はゆっくりとスティックを倒す。 |
左右移動 (右スティック) | スティックを左に倒すと左移動、右に倒すと右移動。 下に倒すと下降してしまうので注意。 |
前後移動 (左スティック) | スティックを上に倒して前進、下に倒して後退。 |
左右旋回 (左スティック) | スティックを左に倒して左旋回、右に倒すと右旋回。 ドローン本体を回転させて前後の向きを変えたいときに使う。 |
ホバリング (右スティック) | スティックを上に倒して上昇し、固定する。 |
一方、モード2は海外製のドローンにおいて標準的な操作モードです。
モード1とモード2の違いは、スティックの上下の動きが逆さになっているのみです。
そのため、スティックの動かし方はモード1と変わりませんが、「右スティックが前後・左右移動」「左スティックが上下移動・旋回」となっています。
ドローンの操作(操縦)練習方法
基本的な操作を理解できたら、実際に機体を動かして練習してみましょう。
練習1:離陸・着陸
離陸の際は思い切り上昇させ、着陸の際はゆっくりと下降させる
練習2:ホバリング
下降しそうになったら上昇(右スティックを上に倒す)、上昇しそうになったら下降(右スティックを下に倒す)、左右へブレそうになったら逆の方向へ移動(左へブレたら左スティックを右へ、右へブレたら左スティックを左へ)などして調整します。
一見簡単そうにも思えますが、上下・左右移動を同時に行わなければならないため、上手くホバリングできるまで少し時間がかかるかもしれません。しっかりと練習することが大切です。
練習3:左右移動(エルロン)・着
左へ移動する場合は右スティックを左へ、右へ移動する場合は右スティックを右へ倒します。
※移動地点まで目印を置くと分かりやすい
急激にスティックを動かすとスピードが出て危険なので、ゆっくりと倒し一定の角度に留めることがポイントです。
練習4:前後移動・着陸
前へ移動する場合は左スティックを上へ倒します。
右へ旋回させる場合は左スティックを右へ倒し、左へ旋回させたい場合は左スティックを左へ倒します。
左スティックを下(手前)に倒すことで後進させることができます。
前進させるだけでも機体がずれてしまうことがあるので、調整しながらゆっくり操作します。
練習5:帰還
ドローンを離陸地点まで帰還させる動作です。
ドローンがいる位置から前後左右移動により離陸地点へ向かわせ、ゆっくりと下降させて着陸します。
下降は右スティックを下(手前)に倒すことで下降させることができます。
中には自動で帰還する「リターントゥホーム」機能が搭載されたドローンもありますが、手動による操作でも帰還させることができるようになりましょう。
練習6:ドローンの向きを変える(回転:ラダー)
左に向きを変えたい場合は、左スティックを左へ。右に向きを変えたい場合は、左スティックを右へ倒します。
前に向きを変える場合は左スティックを上に倒し、後ろに向きを変える場合は左スティックを下(手前)に倒します。
練習7:四角形移動
この時、自分の位置は手前のテープの真ん中あたりに立ちます。
右スティックを左に倒し、目印上までドローンを移動させます。
左スティックを上へ倒し、左奥の目印上まで移動させます。
右スティックを右に倒し、右奥の目印上まで移動させます。
左スティックを下(手前)へ倒し、右手前の目印上まで移動させます。
右スティックを左へ倒し、自分の目の前までドローンを移動させキープします。
時計回りだけでなく、反時計回りも練習してより上下左右移動を安定させることができるようにしましょう。
上達してきたらドローンの正面を移動させる方向に向けた状態で四角移動ができるように練習しましょう。
練習8:円形移動
左旋回する場合は左スティックを左へ、右旋回する場合は右スティックを右へ倒しつつ、右スティックで移動したい方向(右もしくは左)へ移動させます。
この時、左スティックは軽く倒し、右スティックは徐々に倒すことがポイントです。
慣れてきたら、常に機体を離陸地点に向けながら縁を描くように移動させてみましょう。
空撮の際、被写体を中心として360度撮影することができるテクニックなので是非習得してみてください。
練習9:8の字移動
慣れるまでは8の字にコーンやテープを置いて、移動の目安にすると良いでしょう。
上下・左右・前後移動、旋回という4種類の操作を駆使する難易度の高い動作です。
中心点をずらさないように意識しながら、一定の大きさの円を描けるようになるまで練習しましょう。
FPVドローンの操作練習

FPVドローンに挑戦したいという方は、FPVドローンの練習方法も確認しておきましょう。
練習前に知っておくべき3つのモード
マイクロドローンは「アングル」「アクロ」「ホライゾン」という3つの飛行モードがあります。
それぞれの違いについて理解しないまま操作すると、最悪の場合機体を故障させる恐れもあるため注意が必要です。
アングルモード
補助機能が付いているモードで、スティックを話した際にジャイロが働き自動的に水平姿勢を維持してくれます。
安定した操作性で、通常の飛行に適したモードです。
設定した角度以上に機体を傾けることはできないため、アクロバティックな動きやスピード感のある操作には向いていません。
初心者の方はまずアングルモードでの操作に慣れることから始めましょう。
アクロモード
アングルモードのような水平姿勢制御が無効になるため、フリップや急速旋回など自由度の高い飛行を楽しむことができます。
ただしスピードコントロールや姿勢制御といった操作はすべてマニュアルとなるため、高度な飛行テクニックが必要です。
初心者の内は上手く制御できず墜落・故障させてしまう危険性もあるので、慣れるまでアクロモードによる操縦は避けておきましょう。
ホライゾンモード
アングルモードとアクロモードの中間的なモードで、水平姿勢制御サポートは付いていますが角度の制限がありません。
スティックを倒している間は自由な機体を自由な角度に傾けて飛行できるので、アクロバティックな飛行を楽しむことができます。
スティックを中央に戻すと機体は自動的に水平姿勢へ戻ってくれるため、自由度の高い飛行と姿勢の安定性を兼ね備えたモードとなっています。
練習1:ホバリング
まずはFPV視点ではなく、上記でご紹介した方法をもとに目視でホバリングを練習しましょう。
目視で安定してホバリングできるようになったら、FPV機能を使います。
FPV視点では操作感も異なるので、安定してコントロールできるように練習しましょう。
練習2:ゴーグルなしで直進・Uターン
ホバリング同様、まずは目視で直進・Uターンを安定的に行うための操作感が身に付くまで練習しましょう。
目視での直進・Uターンが安定して操作できるようになったら、ドローンを正面に向けてからの練習を行います。慣れてきたら自分と対面する形で直進やUターンを練習します。
正面と対面ではプロポの操作が真逆になるので、使い分けに慣れるまで何度も練習することが大切です。
練習3:右旋回・左旋回
ホバリング・直進・Uターンができるようになったら、旋回の練習です。
これまで室内で練習していた場合はそろそろ屋外での練習を始めるタイミングとも言えます。
目印などを設置したうえで右旋回→ホバリング、左旋回→ホバリングという動作を繰り返しましょう。
正面向きの操作に慣れてきたら、対面でも同じ練習を行います。
練習4:障害物回避
障害物を設置し、回避したり外周を回るなどの操作を練習します。
機体と物との距離感も目視での飛行と異なるので、繰り返し練習して距離感を体に覚え込ませることから目指しましょう。
FPVドローンは高度なテクニックを要するため、通常のドローンに慣れた後に練習を開始するのがおすすめです。
ドローンの操作練習はどこでできる?
先述の通り、屋外は様々な法律によりドローンの飛行が制限されていることから無許可で自由に飛ばせる場所は非常に少ないです。
とはいえ、練習のためにいきなり許可申請を行うのはハードルが高い…。
初めてドローンを飛行させる、操作に慣れるために安全な場所で練習したいという方は、屋内のドローン飛行練習場がおすすめです。
屋内は法規制の適用範囲外とされているので許可を行わなくても飛ばせるだけでなく、ドローンの練習に適した環境が整っているというメリットもあります。
練習場の中にはトレーナーから指導を受けることもできるプランが用意されているので、初心者の方にはぴったりです。
こちらの記事にて全国のおすすめドローン練習場をご紹介していますので、是非ご覧ください。
練習用おすすめドローン
ドローンの練習を行うには、当たり前ですが「ドローン」が必要になります。
ドローンは高価な機体ほど性能も良く、安定して飛行させやすいため初心者でも安心して操縦することができますが、その分墜落や衝突により故障した場合の損失も大きくなってしまいます。
まずは小型でコストを抑えた練習用のドローンから用意しましょう。
200g未満の軽量かつプロペラ4基タイプの機体であれば、数千円~1万円台で購入可能です。
また、航空法の規制対象外となるため、200g未満のドローンは空港周辺などの特別なエリアや一定の高度を超えていなければ比較的自由に飛ばすことができます。
なお、ドローン飛行練習場によっては、ドローンの貸し出しを行なっているところもあります。まだ購入していない、購入前に一度実機を触って購入したいという方は、レンタルを活用するのもおすすめです。
操作方法がいまいち掴めない際はyoutube動画を参考にするのもおすすめ
ドローンの操作は体感的に覚え込むことが大切なので、文章だけではなかなか掴み切れない方もいるかと思います。
YouTubeでは非常に多くのチャンネルにてドローンの基礎的な練習方法を紹介した動画が公開されているので、合わせて参考にすることをおすすめします。
「10時間の飛行経験を積む間に身に付けるべき技術」「空撮テクニック」など様々なテーマに沿った動画がアップされているので、ご自身に合ったものを選んで学びましょう。
また、実際にドローンを動かしてみる前にフライトシミュレーターから操作感を掴んでみても良いでしょう。
PCやスマホからバーチャルの世界でドローンの操作を体感することができるので、実践練習もよりスムーズに始めることができます。
まとめ
ドローン操作の練習方法について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
ドローン初心者はまず基本操作の練習から初めてください。
基本操作は以下の5つです。
- 上昇下降
- 左右移動
- 前後移動
- 左右旋回
- ホバリング
ホバリングや直線移動、旋回などは意外にも難しく、急激に動かすと制御ができなくなってしまうためまずはゆっくりと操作することを心がけてください。
何度も繰り返し練習していけば、次第に安定的な飛行を行う技術が身に付いてきます。
また、練習を行う際は必ず安全な場所で、周囲を確認して行いましょう。
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