ドローンの活用が一般に広がり、操縦スキルを持つ層が増えてくると、課題となるのが迷惑行為・犯罪行為を行う不審ドローンへの対応である。
便利なドローンは操作する人間の悪意によって、いとも簡単に盗撮やテロなどの犯罪行為のためのツールに成り果ててしまう。先日報じた、ISISによるドローンの実戦投入などはまさにその代表だ。
そこで不審ドローンのためのセキュリティ対応が求められており、それらの技術を総じて「アンチドローン技術」と呼んでいる。
ごく簡単に言えば、敷地内に入ってきた不審なドローンをいち早く発見し、その無力化を行うのがアンチドローン技術だ。
発見についての技術についてはまたの機会に譲るとして、今回はこの無力化について少しお話しておこう。
ドローンは電波を利用して飛行を行うため、これを乗っ取ることで制御を奪い、理論上の無力化をすることができる。これを可能にしたのが、以前お伝えしたDroneGunである。
DroneGunは飛行禁止区域に侵入した不審なドローンを不制御にし、その場に着陸させることができる上、操縦者の元へ引き上げさせることも可能だ。まさにハイテクの方法であると言えよう。
しかし無力化は、ローテクで、物理的な方法でもかなう。
それが銃を使って撃ち落とす方法に、網を使った方法、動物の力を借りたものだ。
「動物の力を借りたドローンの無力化」について、次回の記事で詳しく述べたい。
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