メーカーごとにドローンの性質が異なる?価格や特徴、性能などを徹底比較!

更新日: 2021.11.22 公開日: 2018.08.10
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一口にドローンといってもたくさんのメーカーが存在します。メーカーごとに製品の特徴も性能も異なるので、どれを選んだらいいか迷ってしまうという人も多いでしょう。そこで今回は、代表的なメーカーのドローンの特徴を徹底比較しました。

目次

アジア~北米まで、さまざまなドローンメーカーの特長を比較

ドローンはもともと軍事用に開発されたものでしたが、今では農薬の散布や、高いところの点検、整備といった商業目的、そして個人が空撮などを楽しむための目的と、幅広い用途のものが登場しています。

今回はその中から、一般人向けのドローンを開発しているメーカーをご紹介します。

DJI(中国)

中国のDJI(ディージェイアイ)は、一般人向けのドローン市場の7割を占有するといわれる一大企業です。

飛行の安定感と安全性、コストパフォーマンスの高さで人気の「Phantom」シリーズや、コンパクトに折りたたんで持ち運べる「Mavic」シリーズ、プロ仕様の「Inspire」シリーズ、コンパクトで自動空撮機能を備えた「Spark」シリーズなど、多くの製品を手掛けています。

Parrot(フランス)

ドローンブームの火付け役ともいわれるのが、フランスのParrot(パロット)です。元々ガジェットメーカーとしてスマートヘッドセットなどを手掛けていたこともあり、その技術はドローンにもいかんなく発揮されています。

たとえば、ドローンのカメラ映像を手元のスマートフォンで見られたり、専用のレンズをかけることで、空を飛んでいるかのような感覚を味わえたりといった機能を搭載しており、デザイン性の高さも人気の理由のひとつになっています。

3D Robotics(アメリカ)

3DRと表記されることも多い3D Robotics(スリーディーロボティクス)はアメリカ発の企業です。DJI、Parrotと合わせて3大ドローンメーカーともいわれ、この3社で世界のドローン市場のシェアの8割を占めています。

3DRは、世界で初めて、専用コントローラーではなくスマートフォンで操作できるスマートドローンを開発した企業としても知られています。

また、オープンソースでのソフトウェア開発を行っており、世界中の人がドローンのソフトウェア開発に携われるようになりました。これにより、3DRのドローンは常に進化を続けるドローンとして名を馳せるようになったのです。

GoPro(アメリカ)

GoPro(ゴープロ)は、元々DJIなどにドローン向けのカメラを提供していた企業で、2016年に満を持してオリジナルのドローン、「Karma」を発表しました。

しかし、電源関連のトラブルによるリコールなどに見舞われ、業績は振るわず、2018年にはドローン事業からの撤退を発表。「Karma」が最初で最後のドローンとなってしまいました。

G-force(日本)

ホビー用の小型ドローンを多数販売している日本企業が、G-force(ジーフォース)です。自社製品と輸入品の代理販売の両方を行っています。

GPSとアプリを利用して、設定した航路を自動航行したり、操縦者と一定の距離を保って自動追従したりしてくれるHUBSAN X4 AIR PROや、スマートフォンやタブレットの画面に描いた軌跡どおりに飛行するESPADAなど、面白い機能を備えたドローンをそろえています。

Hitec(日本)

G-forceと同じく日本のベンダーで、自社製品の販売と輸入販売の両方を行っています。小型のドローンを扱っており、中でもドローン視点での風景が楽しめるFPV搭載のGALAXY VISITOR 6シリーズは人気を集めています。

 

主要メーカーのドローンで初心者にオススメの機種を比較しながらご紹介!

主要メーカーのドローンの中から、特に初心者におすすめの機種をご紹介します。初めてドローンを扱う場合は、基本的に許可申請なしで使える200g未満のものを選ぶのがよいでしょう。

1.HUBSAN X4 HD(G-force)

小型で操作性も高く、初心者にも扱いやすいのがG-forceから販売されている HUBSAN X4 HDです。ローターガードがついているので室内でも安心して飛ばせるのに加え、200万画素のカメラがついているので、空からきれいな写真を撮ることもできます。

大きさ:83×84×33mm
重量:51g
フライト可能時間:約6分
カメラの画素数:200万画素
価格:12,420円(税込)

2.GALAXY VISITOR 6(Hitec)

リーズナブルな価格ながら、FPV(ドローン視点の景色)が楽しめるのが、Hitecが販売するGALAXY VISITOR 6です。飛行の性能も優れているので、ドローンの醍醐味を低価格で味わいたいという人にはぴったりの一台といえます。

大きさ:199×199×54mm
重量:122g
フライト可能時間:約7分
カメラの画素数:130万画素
価格:37,800円(税込)

3.Rolling Spider(Parrot)

3つめは、Parrotのミニドローン、Rolling Spiderです。スマートフォンから操作できる手軽さと、付属のホイールで壁や天井を駆けまわる面白さが人気の製品です。

大きさ:190×170×170mm(ホイール付き)
重量:65g(ホイールなしで55g)
フライト可能時間:約8分
カメラの画素数:30万画素
価格:約15,000円

 

空撮向き!カメラの性能が抜群なドローンはコレ

本格的な空撮を楽しみたいなら、カメラの性能が高く、安定した飛行ができる機種を選ぶのがおすすめです。

1.Mavic Air(DJI)

コンパクトで持ち運びやすいサイズながら、安定した飛行を実現したのがDJIのMavic Proです。価格は10万円を超えますが、高性能なカメラと長い飛行時間はそれだけの価値があります。

大きさ:168×83×49 mm
重量:430g
フライト可能時間:約21分
カメラの画素数:1,200万画素
価格:104,000円(税込)

2.Phantom 4 Pro(DJI)

DJIといえばPhantomといわれるほどの人気製品です。カメラの性能の高さはもちろん、しっかりとした重量が生み出す安定性や、赤外線センサーによる障害物感知によるフライトの安全性の高さが特徴的です。

大きさ:289.5×289.5×196 mm
重量:1,388g
フライト可能時間:30分
カメラの画素数:2,000万画素
価格:204,000円(税込)

3.Bebop 2(Parrot)

コンパクトで軽量ながら、フルHDの動画撮影と1400万画素の静止画撮影が可能なのが、ParrotのBebop 2です。スマートフォンを使った直感的な操作や、FPVによる没入感も空撮をさらに楽しいものにしてくれます。

大きさ:380×330×90mm
重量:500g
フライト可能時間:25分
カメラの画素数:1400万画素
価格:72,900円(税込)

4.ANAFI(Parrot)

Parrotの最新モデルのANAFIは、人工知能を利用した自動飛行モードを搭載しています。また、Parrot社だけの180度回転カメラで、予想もしなかった角度からの撮影が可能になりました。自動飛行とこのカメラの組み合わせによって、人の手では撮ることの難しい壮大なショットの撮影が可能になったのです。

さらに、フルHDであれば2.8倍、4Kであれば1.4倍のロスレスズーム、つまり解像度を損なわないズームが可能です。被写体から離れた所からでも、美しい動画や写真の撮影が安全にできるのです。

大きさ:175×239×67.5mm
重量:320g
フライト可能時間:25分
カメラの画素数:2100万画素
価格:89,802円(税込)

 

ドローンメーカーごとに比較!バッテリーの持ちが良いドローンはコレ

ドローンの平均飛行時間は、ホビードローンやミニドローンが5~10分程度、それ以外が15~20分前後となっています。そんな中、技術の進歩によって20分を超える飛行時間を実現するものも登場してきています。代表的なものを紹介しましょう。

Phantom 4 Pro:30分
Phantom 4 Advanced / Advanced+:30分
Mavic Pro Platinum:30分
Mavic Pro:27分
Bebop 2:25分
ANAFI:25分
solo:25分

PhantomシリーズとMavicシリーズはいずれもDJIの製品です。飛行の安定性と高性能なカメラを備え、本格的にドローンの操作や撮影を楽しみたいなら外せないものとなっています。

Bebop 2とANAFIはParrot製で、やはり特徴的なのはFPVを利用した没入感のあるフライトです。スマートフォンとの連携で感覚的に操作できるのもParrotならではの強みでしょう。

soloは3DRの製品です。カメラは別売り、オープンソースでのソフトウェア開発など、自分でドローンをカスタマイズしたい人には垂涎の一台といえるでしょう。

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