2020年10月13日に開催されたAppleの新作発表会で、iPhoneの新シリーズ「iPhone 12」が発表されました。さらにビデオプレゼンテーションの中で、ドローンにiPhone 12を装着して動画を撮影するシーンも公開され、話題を呼んでいます。
話題のシーンでは、iPhone 12がFPVドローンのマウントに固定されています。ドローンによる動画撮影においては、アクションカメラをCine-Whoop(シネフープ)ドローンに搭載するスタイルが主流ですが、Appleはこの新型iPhoneのスペックがアクションカメラに対抗できると確信しているようです。実際にスペックを見てみると、iPhone 12は4K動画を24fps、30fps、60fpsで撮影できます。さらに、スタビライザーを内蔵し、1080p/240fpsのスローモーション動画も撮影できる上に、最新のA14 Bionicチップを搭載しているというのですから、スペックの高さは疑いようもありません。
さらに、新型iPhoneを搭載しているドローンは、DJI デジタルFPVシステムを搭載し、最小限の機能を持つFPVドローンのようで、さらなるコストの削減が期待できます。
しかし、最安で699ドル(iPhone mini)と高額なiPhone 12シリーズをドローンに搭載するのは心配に思う方も多いでしょう。さらに、ドローンの小型化、軽量化が進む中、最低でも135gの重さがあるiPhoneを搭載するのもトレンドに逆行しています。また、防水、防塵はどうなのかという疑問も浮かびます。
Appleによると、iPhone 12はIP68の防水・防塵性能を持っていて、水深6メートルの湖に落ちて30分経っても問題はないということです。また、落下の衝撃に耐えるドロッププルーフでもあり、その性能はiPhone 11より向上しているといいます。
さらに、iPhone 12 ProはLiDARセンサーを搭載しています。LiDARは、特に商業用・産業用ドローンにおいて非常に重要ですが、ドローンに搭載するとなると非常に高額です。iPhoneをドローンに取り付けるだけでLiDARがついてくるというのはとても魅力的であるといえます。
しかし、ドローンが遭難してiPhoneごと紛失してしまったとしたら、その不便さはアクションカメラを紛失することの非ではありません。それを踏まえて、果たしてiPhoneとドローンの組み合わせはトレンドになり得るのでしょうか?今後の展開に注目です。
(画像引用:https://dronedj.com/2020/10/13/apple-says-iphone-12-cinematic-drone-cam/)
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