海水が温かい南アフリカの海岸では、よくサーファーによってサメが目撃されています。2020年6月にはプレッテンバーグ・ベイ、ジェフリーズ・ベイ、モッセル・ベイでサメの目撃情報が相次ぎました。1台のドローンがサーファーや泳いでいる人のすぐ近くをホオジロサメが泳いでいる様子を撮影し、その動画が話題を呼んでいます。
動画には、1匹のホオジロザメがサーファーのグループに興味を持ったかのように近づき、サメに気付いたサーファー達が慌てて避難する姿が映っています。サメはゆっくり人々から離れていき、怪我人などはいませんでした。
動画を撮影したのは14歳のZachary Bermanです。彼は新型コロナウイルスの影響による街のロックダウンをきっかけにドローンによるビデオ撮影を始め、作品をインスタグラムに投稿しています。Bermanは今回の動画を自身のYouTubeチャンネルに動画を投稿し、サーファー達にサメがいることを伝えるため、ビーチにいる人達に注意したと述べています。
目撃情報は増えているものの、ホホジロザメの数は減少しているといいます。野性のサメは通常であれば遭遇した人間を攻撃することはありませんが、エサをあげようとする、触ろうとするなど、人間がサメに対して何かをしようとすると攻撃してくることがあるのです。また、大勢のサーファーや泳いでいる人と遭遇したサメは、何もされていなくても混乱や恐怖を感じて襲ってくることもあります。
海でレスキュー活動を行うボランティア団体のNSRIはこの事件に関して、Twitterで「ホオジロザメと近距離での遭遇が数多く報告されているため、NSRIはケープ半島の南海岸、特にプレッテンバーグ・ベイ、ジェフリーズ・ベイ、モッセル・ベイで人々に警戒を呼びかけています」と話しています。
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