アーティストのライブステージ演出において、ドローンを利用する事例が世界各国で増えています。これまで固定あるいは限られた動きしかできなかったステージ照明が、ライトを装着したドローンで代替されることで、自由度を増すことがその人気の主な理由のようです。
2017年、レディー・ガガがスーパーボウルのハーフタイムショーにおいて、ドローンが放つ光の中パフォーマンスを行ったことは記憶に新しいですし、エミネムは最新アルバムのジャケットをドローンで撮影しました。
人気ラッパーのドレイクも、現在継続中の全米ツアーにおいて、ステージ照明にドローンを活用しています。
ZD Netによると、ドレイクのツアーでドローン演出を手掛けているのは、ノースカロライナ州に本拠を置くスタートアップ企業Verity Studiosとのことです。同社は設立から4年間で多くのエンターテインメントイベントでドローン演出を手掛けており、最近では1800万ドル(約19憶9000万円)の資金調達に成功した模様。
共同設立者兼CEOのラファエロ・ダンドレア氏は「ドレイク側スタッフからの要望は、これまでに見たことのない演出がしたいとのことだった。そこで我々はドレイクのチームと協力して、ドローンを使った演出を作り上げた。出来上がったステージは視覚的にも素晴らしいものだった」と制作背景について語りました。
Verify Studiosは以前もメタリカのステージ演出を担当し、今回同様ドローンを活用したステージを作り上げています。したがって、同社が大物アーティストにドローン演出を提供したのは今回のドレイクが初めてではありません。しかし、ほんの4年前に設立されたVerify Studiosが立て続けに大物アーティストのステージ演出を手掛けるのは偉業とも言えます。
日本でも、PV撮影や演出などにドローンが利用される例が増えています。今後、今回のドレイクのようにステージ演出にドローン登場する機会が増えていくかもしれません。
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