一般社団法人「JUIDA」は、『無人航空機操縦技能証明証』『無人航空機安全運航管理者証明証』の2つの資格の認定制度に取り組んでいます。ドローンビジネスが広がる中で、ドローン関連資格も注目されるようになり、この2つの資格を目にする機会も増えてきました。
本記事では、どうやって『操縦技能証明証』『無人航空機安全運航管理者証明証』の二つのJUIDA資格を取得申請するのか?という点について、JUIDAでの申請手順や取得に必要な費用を解説していきます。
JUIDAの資格を申請・取得するには?
JUIDAが定める認定資格は、まず「認定スクール」で、所定のカリキュラムを修了する必要があります。将来的にどうなるかはわかりませんが、現在は通常の資格のように、独学で取得できるものではありません。
この資格取得の手順を大まかに説明すると、
1.スクールに入校し、所定のカリキュラムを修了
2.JUIDAに入会し、証明書を申請
3.証明書一式が届く
といった流れになります。これは、『操縦技能証明証』『安全運航管理者証明証』のどちらも共通ですが、今回は『操縦技能証明証』について、具体的な手順を確認していきましょう。
JUIDAの認定資格の申請方法・取得の流れ
JUIDAの資格申請手続きには、以下の手順を踏む必要があります。
1.認定スクールにて座学・実技講習を受講、修了試験を受ける
2.JUIDA個人会員への入会
3.証明書申請に必要な書類を申請
4.JUIDAの申請ページから入力申請完了、証明証グッズが送られる
それでは、順を追って説明していきましょう。
1. 認定スクールにて座学・実技講習を受講、修了試験を受ける
JUIDAが認定する「ドローンスクール」は現在120校ほどあり、資格取得を目指すならいずれかのスクールに入校し、約1~2週間程度のカリキュラムを終える必要があります。いずれのスクールも社会人が受講できるよう、夜間授業や土日のみなど、スケジュールは配慮されています。
本記事ではドローンスクールに関する内容は割愛しますが、このスクールの『操縦技能証明証』向けのカリキュラムを全て終えたのち、座学・実技の修了試験を受けます。これに合格すれば、修了書や受講証明書などが授与されます。
2. JUIDA個人会員への入会
晴れて合格しても、JUIDAの操縦技能証明証を申請するには、JUIDAの会員登録が必須です。個人会員には正会員と準会員があり、正会員だとJUIDAの議会における議決権が得られますが、特に参加予定がなければ準会員で問題ありません。
スクールの修了生は準会員の入会金が無料になりますので、実質的に年会費の5,000円が会員登録日になります。登録は、「操縦技能証明証・安全運航管理者証明証の申し込み(https://uas-japan.org/contact_license/)」ページにアクセスします。
必要事項の他、証明証グッズの送付先の入力欄がありますので、間違えないように入力してください。
3. 証明書申請に必要な書類を申請
個人情報を入力したら、続いて「申請証明証情報」の入力欄に移ります。申請証明証の種類に「無人航空機操縦技能」または「安全運行管理者」を選択し、証明写真や身分証明証の画像をアップロード、認定スクールなど必要事項を入力してください。
4. JUIDA申請ページから入力申請完了、証明証グッズが送られる
証明証グッズは、毎月第2周目に発送されます。詳細は以下の通りです。
証明証グッズの送付について
申請締切日:毎月10日
ご入金締切日:毎月15日(16日以降のご入金の場合、グッズの発送は翌月になります)
グッズ発送:翌月第2週目
例)申請 :2/10~3/10
ご入金:3/15まで
発送 :4月第2週目交付
時期にもよりますが、JUIDAでの申請からだいたいひと月ほどで送られるとみておくとよいでしょう。証明証グッズの内訳は、2つの資格でそれぞれ、
・証明書(カード)
・証明書(書状)
・証明書用ファイル
・バッジ
・バッジケース
となっています。両者の違いは内容とバッジの色で、操縦技能証明が白、安全運航管理者証明が金です。
スクール入校からJUIDAの証明書申請・取得までにかかる大まかな申請費用
スクール入校から証明証申請まで、一連の流れでかかる経費をざっくりとまとめました。
ドローン操縦士養成コース受講費:20~30万円
JUIDA会員費用(年会費のみ):5,000円
操縦技能証明証申請費:20,000円(税別)
ドローン安全運航管理者養成コース受講費:5~10万円
安全運行管理者証明証申請費:15,000円(税別)
スクールによって開きがありますが、操縦技能証明証の取得・申請にはだいたい23~33万円前後かかるとみておくと良いでしょう。ちなみに、安全運行管理者証明証のみの申請であれば、受講から申請まで7〜12万円前後で済みます。
余談ですが、2つの資格を両方受講して、一度に取得してしまう方が意外と多いようです。
まとめ
『無人航空機操縦技能証明証』は、JUIDA認定スクールで実技・座学のカリキュラムを受講したのち、修了試験を受けて修了書を貰い、それからJUIDAで申請するという流れになります。
単なる資格としては高額ですが、ドローンに関する知識・技能をイチから習得でき、民間資格とはいえ数少ないドローン関連資格です。需要が高まりつつある測量士や操縦士などの求人に応募する際、有利に働くのではないでしょうか。
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