最近は多くの人がアウトドアに出かけた際に、ドローンやウェアラブルカメラでの撮影を楽しんでいます。帰ってきた後でもその臨場感を味わうことができるため、アウトドアの新しい楽しみ方と言えます。
その中で、ぜひ持っておきたいアイテムがGoProのドローン「Karma」です。高性能のGoProのカメラとドローンのダイナミックなアングルを同時に楽しむことができます。今回は、そんなアウトドアを最大限楽しむツールであるGoProのドローン、Karmaの魅力に迫ってみましょう。
ウェアラブルカメラの代名詞!GoProとは?
ウェアラブルカメラとは身に着けられる小型カメラで、臨場感のある映像をハンズフリーで撮影できることが特徴です。
そのウェアラブルカメラの代名詞ともいえるのが、2002年に設立された「GoPro」です。GoProの始まりは、設立者ニック ウッドマンがサーフィンをする姿を撮影するために35ミリのカメラにリストストラップを付けた試みだと言われています。
それ以来、発展を重ねて現在では100以上の国々で愛され、2,600万台以上のGoProカメラを販売する国際企業に至っています。複雑な操作を必要としないので、プロだけでなく、アマチュアの趣味としての撮影まで幅広く使用されています。
GoProのカメラには2つのシリーズがあります。
HERO
動きが速い物の撮影を得意とするアクションカメラです。3つのタイプがあり、HERO7シリーズだと、以下のような違いがあります。
HERO7Black
HEROシリーズの中での最上位機種です。ライブストリーミング撮影が可能で、高性能な手ブレ補正機能「HyperSmooth」や、自動分析して画像処理を行う「superPhoto」、数時間分の動画を数分にダイジェスト編集する「TimeWarpビデオ」など、様々な機能を備えています。
HERO7 Silver
中位機種で、前シリーズのHERO6 Blackと同レベルの手ブレ補正機能が入っています。操作性のいいタッチスクリーンで、ショットやモードの切り替えを行えます。
HERO7 White
GoPro初心者におすすめのモデルで、他の2つのモデルに比べるとお手頃価格です。4K動画未対応ですが、水深10mの防水機能や音声コントロールなど、基本的な機能はしっかりついているので、コスパの良いモデルです。
Fusion
GoPro初の360度超広角カメラです。水深5mの防水機能や、撮影した動画からベストショットを切り出してくれる「OverCapture」機能が人気です。操作もシンプルなので、初心者でも簡単にインスタ映えする映像を撮影できます。
GoProが開発したドローン「Karma」とはどんなモデル?
そんなGoProカメラを搭載した専用ドローンが「Karma」です。ドローン本体にカメラが付いていて、日本価格で123,000円となっており、以下のものが付属しています。
・コントローラー
・GoPro専用スタビライザー、ハーネス
・バッテリー
・充電器
・プロペラ6枚
・グリップ
・マウンティングリング
・専用ケース
1時間の充電で最大20分の撮影が可能であり、タッチディスプレイのコントローラーでゲームのような感覚で簡単に操作できるのが特徴です。
GoPro Passengerアプリを使えば、GoProの映像を共有したり、ドローンの操作を任せたりでき、友人や家族と一緒にドローンを楽しめます。
バッテリー、プロペラは別売りもしているため、予備として備えておくことも可能です。これらすべてを専用のリュック型ケースに収納でき、持ち運びも便利です。
ただし、2018年1月にGoProはドローン事業から撤退したため、今後、新作は発売されないようです。2018年9月現在、現存のKarmaであれば購入は可能です。
GoPro搭載ドローンKarmaの基本スペック
GoPro搭載ドローンKarmaについて、その他の基本的なスペックは以下のようになっています。スペックが気になる方は、ぜひとも参考にしてみてください。
・サイズ 303m×411mm×117mm
・重量 1006g
・最高速度 15m/s
・最大距離 3000m
・最大高度 3200mm
・フライト時間 約20分
・充電時間 60分
・対応デバイス iOS9以降/Android4.1以降
付属カメラスペック ※HERO6 Blackの場合
・1200万画素
・4K動画対応
GoProカメラを乗せていても安心!Karmaの安全機能
GoProのカメラが搭載できるドローンとして評価の高いKarmaですが、ドローンとしての性能はどうなのでしょうか。
Karmaはドローン専門のメーカーと比べて機体性能が少ないと評価されがちです。確かに、飛行性能を重視している機体と比べると、Karmaはあくまでも空撮映像のクオリティにこだわり、GoProカメラを空から使用するための機体という位置づけかもしれません。
しかし、決してドローンとしての機能が劣っているわけではありません。機体のパワーもしっかりしているので、搭載しているGoProカメラで安全に空撮できます。
Karmaは付属している専用コントローラーで操縦します。大きなディスプレイが付いており、本体のカメラが捉えている映像はもちろんのこと、バッテリー残量、ステータス情報が表示されるので、機体の状態を把握できて安心です。また、ドローンの飛行制限区域に関する情報も表示されます。
飛行練習用のシミュレーターも搭載されているので、しっかりと練習してから実際の飛行に臨むことも可能です。
タブレット端末からもカメラの操作ができるので、操縦する人と撮影する人を分けて空撮を行えます。カメラの操作に夢中になって、機体の安定性が損なわれるということも避けられるのです。
また、発売後のアップデートでは、GPSを用いたオートショットパス機能を追加しています。6種類の自動操縦機能を備え、コントローラーのある方向を向いたまま、回転したり、ズームアウトしたりします。難しい操作をすることなく、動きのある映像を撮影できるため、じっくりと空撮を楽しむことができるでしょう。
空撮だけじゃない! Karmaは地上撮影でも大活躍
Karmaの最大の特徴はドローン本体からカメラを取り外して使用できることです。ドローンでの空撮を始めると、GoProカメラでの撮影の楽しさも感じてくるようになり、様々なシーンで撮影したくなるので、地上撮影ができるのは大きな利点です。
KarmaのGoProカメラをドローンから離して、専用グリップに装着すれば地上でのハンドヘルド撮影に使用できます。また、専用ケースのリュックサック部分に装着すれば、ボディマウントでも撮影可能です。
多くのドローンはカメラと一体化しているので、これはGoProならではの特徴と言えます。GoProは元々アクションカメラブランドであり、ドローンを開発はそのGoProカメラの活用を広げるためという前提があります。
そのため、空撮を目的としたドローンメーカーとは異なり、ウェアラブルカメラとしての機能性を重視しているのです。
ドローンから外して使う場合のGoProカメラの楽しみ方
KarmaについているGoProを取りはずした場合、通常使われているGoProカメラとして、どのように活用できるのでしょうか。
カメラとして楽しむ
GoProカメラは小型ですが、機能がしっかりと詰まっています。Karmaに搭載されているHEROシリーズはカラープロファイル、露出、ホワイトバランス、シャッター速度の設定が可能です。静止画モードでは広角撮影ができるため、広い風景をバッグにしたセルフィ―も楽しめます。通常のカメラのように使っても、一味違う映像を楽しめるでしょう。
ハンドグリップで楽しむ
KarmaグリップにGoProカメラを設置すると、ハンドグリップでの撮影ができます。握りやすい太さのグリップなので、落下防止にもなります。角度の調整や上下の動きも行いやすく、様々なアングルから安定した映像を撮影できます。
GoProには防水機能が付いているので、ウォータースポーツの撮影もおすすめです。ハンドグリップを片手にサーフィンをすれば、臨場感のある映像になることは間違いありません。水中撮影用のハンドグリップなら、万が一、水中に落としても浮かぶようになっているので安心できます。
ショルダーマウントで楽しむ
Karmaの専用収納ケースはリュック型になっており、ショルダー部分にはKarmaグリップを装着できます。一体型ショルダーマウントとなり、ハイキングやサイクリングなど、動きのあるアクション撮影を楽しめます。
さらに、目線に近い映像にしたいならヘルメット装着がおすすめです。首からかけるネックマウントならカメラが目立ちにくいので、さらに手軽にアクション撮影ができます。
ドローン事業撤退後もサポート継続中のKarma いつまで続くかは不明
先に述べた通り、GoProは在庫の販売をもってドローン事業から撤退します。販売と返金保証などのサポートは継続していますが、いつまで継続するかは不明です。
そのため、購入した後に、現役のドローンメーカーのようなきめ細やかなサポートが受けられなくなる可能性もあります。アウトドアや過酷な環境で使用することもあるので、サポートがなくなる可能性があるならば、購入をためらってしまう場合もあるでしょう。
しかし、高品質の撮影ができるGoProによるドローン空撮に加え、地上でのアウトドア撮影にも対応しているKarmaは魅力的な商品といえます。GoProカメラを使用できる幅が広がり、最大限楽しめることは間違いありませんので、気になる方はチェックしてみてください。
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