ドローンの飛行を禁止しているエリアとは?地図を使って確認する便利な方法を紹介

更新日: 2021.11.24 公開日: 2019.06.14
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気軽に空撮が出来るドローンですが、どこでも自由に飛ばせるわけではありません。ドローンの飛行が禁止されているエリアがあります。そのため、ドローンを飛ばす際には、飛行禁止エリアに入っていないかを注意しなければいけません。この飛行禁止エリアとは、どこなのでしょうか。気づかないうちに違反してしまわないために、飛行が禁止されている場所を地図で確認する方法を把握しておきましょう。

目次

ドローンの飛行を禁止しているエリアとは?

ドローンが守らなければいけない法令の1つが航空法です。この航空法の中で、以下の3つの飛行禁止空域が定められています。

・空港周辺の上空
・150m以上の高度の上空
・人口集中地区の上空

航空法の禁止エリアのうち、一番気を付けなければいけないのが人口集中地区です。市街地などは大部分がこの禁止空域に該当します。また河川敷のようなドローンを飛ばせそうな場所でも、近くが住宅地だと人口集中地区に含まれていることもあります。ドローンを飛ばす場所を探すなら、まずこの人口集中地区に注意しましょう。

他にも「小型無人機等飛行禁止法」では官邸や皇居、国会議事堂など国家の重要施設周辺でのドローンを禁止しています。違反すると1年以下の懲役、または50万円以下の罰金が課せられるので、充分注意する必要があります。

 

ドローンの飛行禁止エリアを調べるなら地理院地図!

今いる場所が飛行禁止エリアに当てはまるかどうか調べるにはどうすれば良いのでしょうか。

飛行禁止エリアを地図上で確認するのに便利なのが国土地理院の「地理院地図」です。この地図では航空法の禁止区域である、「人口集中地区」と「空港周辺」を確認できます。

地理院地図

飛行禁止エリアを調べたい場所の地名や住所を入力すると、その周辺の地図に移動します。

人口集中地区は赤く、空港周辺は緑色で表示されます。この赤、もしくは緑にかかっている所が、ドローンが禁止されているエリアです。地図を拡大、縮小して禁止されているエリアを細かく確認することもできます。

 

便利なドローン専用地図やアプリを活用して飛行禁止エリアを把握しよう

この他にも、ドローンの普及に伴って、飛行が禁止されている場所を確認するための様々なドローン専用地図が提供されています。サイトやアプリによっては飛行禁止エリア以外にも関連施設が表示されるので、自分の用途に合ったものを利用すると良いでしょう。

便利なサイトやアプリには、このようなものがあります。

DJIフライトマップ

ドローンメーカー、DJIによる地図サイトです。空港周辺や人口集中地区の他に、小型無人機等飛行禁止法の禁止エリアも分かります。DJI関連の飛行施設も表示されるので、DJIを利用したい人には特におすすめです。

SORAPASS

無料版と有料版があり、有料版では気象情報や3次元地図の提供や申請書作成も行なっています。利用の際には会員登録が必要です。航空法、小型無人機等飛行禁止法の飛行禁止エリアに対応していますが、空港周辺の禁止エリアを一律で9kmと表示しています。空港によっては飛行禁止エリアに相違があるので注意しましょう。

フライトナビ

ドローン専用地図のアプリです。地理院地図と同じように住所などで検索し、色分けで飛行禁止エリアを確認できます。建物名などピンポイントでも検索が可能です。日の出、日没時間も分かるので、飛行プランを立てるのにも役立ちます。

 

地図で禁止エリアを確認した後でも、ドローンを飛ばす際に注意すべき点とは?

これらのアプリやサイトの地図で表示されるのは航空法、もしくは小型無人機等飛行禁止法で定められている飛行禁止エリアです。しかし、ドローン規制には各自治体が定めた条例や、特定のエリアに該当する法令、ルールによるものがあります。

例えば多くの自治体は公園条例により、公立の公園でのドローンを禁止しています。また、私有地だとプライバシー権や所有権が関係したり、河川敷なども施設管理者によって飛行が禁止されたりすることもあります。

こういったドローン規制は、ドローン専用地図では表示されないことがほとんどです。そのため、地図上で飛行可能になっていても、その場所の管理者や行政によってドローンの規制がないかを確認するようにしましょう。

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