ドローンを買って早速空撮を楽しみたいと思っても、都内だと飛ばす場所に悩みます。人も建物も多い都内で、安全にドローンを楽しめる場所はあるのでしょうか。都内でドローンを飛ばしてはいけない場所、ドローンの練習ができる場所をきちんと把握しておきましょう。
都内のほとんどはドローン練習が規制される「人口集中地区」に!
ドローンは航空法によって飛行禁止空域が定められています。その空域で飛ばしたい場合は、許可を取らなければいけません。しかし、この許可申請には10時間以上の飛行実績が必要です。そのため、ドローンを練習したいのであれば、この飛行禁止空域を避けなければいけません。
都内で規制にふれてしまうドローンの禁止空域の1つが「人口集中地区の上空」です。これは人口が密集しているエリアのことで、5年ごとの国勢調査によって設定されています。
多くの人がいる都内では、ほとんどがこの人口集中地区になってしまいます。荒川や江戸川の河川敷といった都内でドローンを飛ばせそうな広い場所でも、近辺に住宅が多いと人口集中地区に当てはまり、ドローンを飛ばすことができません。
この人口集中地区は、国土交通省の地理院地図で調べられます。
上記のURLの地図では、人口集中地区は赤く塗りつぶされて表示されます。都内は、ほぼ隙間なく赤くなっているのが分かるでしょう。
東京都内の都立公園はすべてドローン練習NG!
航空法のような法令以外にも、各自治体が独自にドローンを規制していることがあります。東京都の場合は「東京都立公園条例」です。これによって、都内の都立公園、庭園でのドローン使用を全面的に禁止しています。
ドローンは墜落の危険などがあるため、都立公園条例の「管理に支障がある行為」に該当するという理由です。許可制ではなく「禁止」とされており、違反すると罰金が科せられることもあるので注意しましょう。
上野公園、代々木公園、砧公園、清澄庭園といった都内の主要な公園がほとんど当てはまっています。他にはどの公園が当てはまるのか、以下のURLから都立公園、庭園を検索できます。
東京都内のドローン練習場をご紹介!
わずかしかない人口集中地区以外のエリアを見つけても、そこが私有地なら勝手に無許可で立ち入ってドローンを飛ばすこともできません。また、都内は周辺のドローン飛行が禁止されている空港や国の重要施設もあります。こうしてみると、都内で自由にドローンを練習できる場所は限られているのです。
そこで、ドローンを飛ばす場所を提供してくれるのが、ドローンの練習場です。ドローンの練習場であれば、気兼ねなくドローンを飛ばすことができますし、練習場によってはサポートをしてもらえることもあります。様々な状況でのドローン飛行も練習でき、将来、許可申請をするための良いステップになるでしょう。
では、都内にあるドローンの練習場を紹介します。
東京23区内
・DJI ARENA by JDRONE TOKYO
住所 葛飾区細田3-30-13
料金 ベーシックエリアとアドバンスエリアの2種類があります。
ベーシック
30分 平日800円 土日祝日900円
60分 平日1,400円 土日祝日 1,600円
アドバンス
30分 平日1,400円 土日祝日1,600円
60分 平日2,400円 土日祝日2,800円
ドローンメーカーであるDJIの協力の元、運営されているドローン練習場です。高さ約9m、幅約10m、奥行き約38mの広い屋内飛行場で練習ができます。DJIの最新機種を取り扱うストアやDJI商品の点検、修理も受け付けているので、今後のドローンライフもサポートしてくれます。
・LIONS FACILITY
住所 墨田区立川2-10-10 M 吉原ビル1階
料金
30分 平日650円 土日祝日750円
※夜間飛行の場合は30分ごとに50円プラス
購入を検討している人向けに体験型ショールームもあり、ドローンを始めたい人にぴったりです。ショールームでドローンを購入後はすぐに飛ばすことができます。専門スタッフがセットアップをサポートし、初心者の練習場としても最適です。
東京23区外
・新島 石山採石場跡
住所 新島村本村5-1-15
料金 1日 50,000円から
サバイバルゲーム場ですが、ドローンの練習にも利用できます。砕石場跡のフィールドはドローンの空撮にも映えるので、操縦テクニックだけでなく、ダイナミックな空撮の撮り方の練習にも適しています。
・奥多摩日本語学校 旧古里中学校
住所 西多摩郡奥多摩町川井594
料金 1時間 5,000円から
「みんなの廃校」プロジェクトとして、廃校となった旧古里中学校の校舎のレンタルをしています。使用用途として校内でのドローン撮影が含まれているので、思う存分練習ができます。教室の懐かしい雰囲気と一緒に、ドローンの操縦を楽しめます。
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