皆さんはドローンに積載量というものがあることをご存知でしょうか。「まだドローンを買ったことはないけれどこれから挑戦してみたい!」という方は、ドローンを買う前に積載量についてもよく知っておく必要があります。今回はそんなドローンの積載量について、お話していきたいと思います。
ドローンの積載量って何?
ドローンには最大積載量というものが存在します。これは「この重さまでのドローンなら飛ばしても大丈夫ですよ」という飛行可能な重量の限界値を表します。
最大積載量については、ドローンが運ぶ荷物や搭載するオプション部品のすべてを含めた重さが最大積載量を超えてはいけないと決まっており、これはドローンの機体によって異なります。別名「ペイロード」とも呼ばれていますので、ぜひ覚えておきましょう。
ドローンの最大積載量は飛行距離に関係する
先ほども記述したように、ドローンにはそれぞれ最大積載量と呼ばれる重さの限界値が設定されており、ドローンの搭載量や荷物の重さを限界値範囲内に収める必要があります。
▽最大積載量は多いほど良い?
「それならドローンの中でも最大積載量が多い機体の方が良いじゃないか」と考えがちですが、ここで早まってはいけません。もちろんドローンの最大積載量は多い方が便利ではありますし、カスタムの幅も広がるでしょう。
しかし、実際はドローン積載量が多ければ多いほどドローンが重たくなってしまうため、消費電力が増えてしまうという問題があるのです。
そのため同じバッテリーだとしても飛行距離が短くなり、ホバリングする時間も短くなっていきますので、購入する際はどんな物をドローンに搭載するのか、搭載する物の重さはどのくらいなのかをよく調べてから、考えて購入するようにしましょう。
▽カメラの無いドローンは特に注意!
ドローンにはカメラが付いているものと付いていないものが存在します。
普段ドローンを購入する際は、多くの方がカメラ付きかどうかで判断して購入する方が多く、カメラは付いてなくても良いという方や、高性能レフカメラを持っているため自身でカスタムして搭載したい方などは、カメラの付いていないドローンを買うことが多いようです。
しかし、カメラの付いていないドローンを購入する場合は、後々カメラを搭載させる必要があるため、特にドローンの最大積載量に注意しなくてはなりません。後から取り付ける予定のカメラの重さがドローンの重さと合わせたとき、ドローンの最大積載量を超えてしまっていると、飛行不可となってしまいます。
最大積載量を増やす方法はあるの?
「最大積載量を考えず、とりあえずドローンを買ってしまった!」という方も、中にはいらっしゃるかもしれません。それでは、ドローンの最大積載量を増やす方法は存在するのでしょうか。
結論、ドローンの最大積載量を増やすことは可能です。方法としては、動力関係の部品一式を変えてしまいましょう。要はドローン自体を改造してしまえば良いのです。モーターやプロペラなどの動力関係の部品一式を、さらにパワーが高いものと差し替えてしまえば、ドローンそのものの最大積載量もアップするというわけです。
ドローンを自作するのが好きだったり、カスタムすることに抵抗がなかったりする方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。とはいえ、ドローンの改造は事故や故障に繋がる可能性もあるため、あまり推奨できるものではなく、すべて自己責任となります。
どうしてもドローンの最大積載量を増やしたいと思うのであれば、手順をネットなどで確認しながら慎重に行ってみてください。
ドローンの積載量は今後の大きな課題
近年、物流の現場でドローンは活躍を見せており、今後も物流分野ではドローンの需要がますます拡大していくと考えられています。そのため、ドローンの積載量はかなり重要な課題となっているのが事実です。
最近では、ある国で200kg以上の荷物を運ぶことができ、45分も飛行できるという非常に高性能なドローンも開発されました。
このように、世界ではドローンを安全かつ安定飛行させることができる性能に加えて、重い荷物まで運搬することができる最大積載量の多いドローンの開発や研究が、積極的に進められています。
それだけではなく、ドローンの最大積載量を増やし、ゆくゆくはドローンでの捜索や救助活動といった災害への対応も目指しています。こうした観点から考えると、国からのドローン需要はさらに拡大し、利用価値が上がることも納得できるのではないでしょうか。
いかがでしたでしょうか。ドローンの最大積載量に関しては、ドローンを購入する前にしっかりチェックしておくべき事項でしょう。また、どのくらいの重さで、どんな形のものを搭載するのかによっても、ドローンに必要な最大積載量は変わってきますので、ドローンを購入する前に自分でどんな用途で使用するのかを明確にしておく必要があります。
今後はただ重い荷物を運べるようになるだけでなく、捜索や救助活動などにも運用できる安全性の高い、高性能で力持ちのドローンが求められると考えられますが、はたしてどこまでドローンは進化できるのでしょうか。今後もドローンの進化に要注目です。
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