業界ナンバーワンのドローン操縦者向け資格「無人航空従事者試験(ドローン検定)」は、回を追うごとに受験者数を伸ばしている注目の資格です。墜落のリスクを減らすために、受験というモチベーションを持って「ドローンを学ぶ」のは合理的といえるでしょう。
このドローン検定、受験するにあたって気になるのが難易度です。合格するには、だいたいどの程度勉強しなくてはならないのでしょうか?また、4級から1級まである試験の合格者数は何人なのでしょうか?
こうした疑問を解決すべく、本記事では「ドローン検定の難易度は、難しいのか易しいのか」を、合格率と勉強の所要時間をふまえて解説し、どうやって勉強するべきなのかもざっくり紹介していきます。
ドローン検定の難易度は?3級・2級・1級の合格率から考える
無人航空従事者試験(ドローン検定)は、平成27年6月に実施された第1回プレテストを皮切りに、現在の平成29年11月まで全14回開催されています。ドローン検定公式サイトの検定要綱によると、試験内容は以下の範囲から出題されるとしています。
試験の内容は、用語や機体の構造といった基礎知識から、飛行に関する特性、電気電子工学、航空力学、気象学、関連法規などを問う問題となっています。 級数に応じて出題範囲と難易度が異なります。
https://drone-kentei.com/about1.html
引用:検定概要 | 無人航空従事者試験【ドローン検定】公式サイト
航空力学や気象学など、一見してハードルが高そうに見えますね。それでは、実際の合格率はいったいどの程度なのでしょうか。以下でチェックしていきましょう。
4~1級の合格率平均は約7割
公式サイトに掲載されている受験者数と合格者数表を見てみると、直近5回の平均合格率は69.8%と、かなり高いことがわかります。下記でまとめましたので確認していきましょう。
第9回 (平成29年 1月)
申込者数1237
合格者数922
合格率74.5%
第10回 (平成29年 3月)
申込者数1034
合格者数771
合格率74.6%
第11回 (平成29年 5月)
申込者数1334
合格者数1025
合格率76.8%
第12回 (平成29年 7月)
申込者数1309
合格者数937
合格率71.6%
第13回 (平成29年 9月)
申込者数1801
合格者数924
合格率51.3%
直近5回の平均合格率69.8%
受験者数が回を追うごとに、緩やかに増加していくのに対し、平均合格率は平均して71%以上を保っています。ですが、平成29年9月に行われた第13回では、受験者数が500人程度と大幅に伸び、それに伴い合格率も51.3%まで下降しています。
試験内容が更新されたわけではないようなので、ドローン検定の難易度が変わったわけでなく、認知度向上に伴った結果といえます。
それでは、ドローン検定の勉強法をチェックしていきましょう。
ドローン検定の勉強法は?
ドローン検定の勉強には、検定協会公式が発行している「ドローンの教科書 標準テキスト」を購入しましょう。試験では、本書に掲載されている試験対策例題の内容がほぼそのまま出題されますので、このテキストの演習問題を通しで2~3回解いておけば問題はありません。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4990861140/
ドローン検定協会 公式BOOK
ドローン検定 無人航空従事者試験
標準テキスト 3級4級対応
販売価格:2,200円(税別)
2017年現在では、まだ1~2級向けのテキストが出版されていないため、1~2級もおおむねこのテキストに沿った内容が出題されます。そのため、級が上がるごとにドローン検定の難易度が上がったり、まったく異なる内容を勉強し直さなければならなかったりすることはありません。
勉強自体は、1~2週間程度かけて本書の内容をひととおり理解し、演習問題を覚えておけばパーフェクトといえます。テキストも図解が多く理解しやすい内容ですので、気負わずに学ぶことができるのも利点です。
まとめ
無人航空従事者試験(ドローン検定)は、合格率7割程度の全体的に難易度が低い試験です。もちろん、しっかりとした勉強をしたうえでの難易度ですが、おおむねテキストの例題がそのまま出題されますので、基礎をしっかり押さえておけば苦戦することはないと思われます。
ドローンを操縦する際にも、認定証があれば周囲の人にも技量を示しやすくなるメリットがあります。ドローンを操縦するなら、後学のためにぜひ受けておきたい検定です。
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