安心してドローンを飛ばせる場所はある?飛ばすための条件についても併せて解説

更新日: 2021.11.24 公開日: 2017.12.05
img

ドローンユーザーになったら、ぜひとも把握しておきたいのが「ドローンを飛ばせる場所」です。航空法の絡みなどもあり、まだまだ安心して飛ばせる場所は限られていますが、どんな場所や条件であれば飛行できるのでしょうか。

目次

まずはドローンを「飛ばせない」場所や条件を知っておこう

ドローンには航空法が絡んでくると言いましたが、同法が適用されるのは機体重量とバッテリー重量の合計が200g以上になるドローンです。

200g未満のトイドローンやマイクロドローンなどは適用の対象外となりますので、理屈の上では200g未満のトイドローンやマイクロドローンは飛ばせる場所を選ばずとも楽しめるということになります。

しかし、これはあくまで航空法に限ってのことで、ドローンユーザーが最優先すべきことは自分自身に対してはもちろん、周囲の人や物などに対する安全性です。

いくら航空法に抵触しないからといって好き勝手に飛ばしてはいけませんので、そこは履き違えないように注意しましょう。ドローンは常に、飛ばせる場所か、そうでないかをきちんと判断する必要があります。

さて、200g以上の機体は航空法の適用対象となりますが、航空法では次のケースではドローンを飛行させることができません。

・空港周辺(10km未満)の上空(飛行場、ヘリポートなども対象になります)

・地表または水面から150メートル以上の上空

・人口集中地区の上空

さらに、これらの条件をクリアした場所であっても、次のようなケースでは事前に申請が必要になります。

・日中(日出~日没まで)以外の夜間に飛行を行う場合

・目視外飛行を行う場合

・人、建築物、車などから30メートル未満の範囲で飛行させる場合

・お祭りやイベントなど人が多く集まる会場の上空を飛行させる場合

・爆発物などの危険物を輸送する場合

・ドローンから何らかの物件を投下する場合(農薬なども含まれます)

200g以上のドローンを飛ばせる場所は、これらの条件を全てクリアしなければなりませんので、最初に覚えておく必要があります。

 

ドローンを飛ばせる場所や条件は?

航空法で禁止されていることをクリアする、ドローンを飛ばせる場所を確保するためには、その逆のパターンを考えてみると分かりやすいかもしれません。

・空港から10km以上離れている場所

・人口密集地に設定されていない地域

・人、建築物、車などから30メートル以上離れた場所

・お祭りやイベントなど人が集まる催しを行っていない場所

これらに当てはまる場所を探した上で、

・日出から日没までの時間帯

・目視できる範囲

・地上または水面から150メートル以下の空域

で「危険物を輸送」したり「物件を投下」させたりせずに飛行させる必要があります。

また、こちらは民法や個人情報保護法に絡んでくるのですが、

・他人の私有地への侵入

・プライバシーの侵害

・肖像権の侵害

などについても配慮する必要があります。

こう考えるとなかなか安心して飛ばせる場所はないのでは?と思ってしまいますが、たとえば株式会社チックが運営しているDOOMERANGでは全国のドローン飛行場や練習場を紹介してくれています。

ほかにも、関東近郊では、

ライオンズファシリティ(東京都墨田区)

・屋内

・1時間3,240円~

Acro+(埼玉県さいたま市)

・屋内

・1時間400円~

ドローン・サーキットSPLASH横浜ベース(神奈川県横浜市)

・屋内

・1時間1,200円~

SKY GAME SPLASH(千葉県千葉市)

・屋外

・1時間800円~

古河市ドローン練習場(茨城県古河市)

・屋外

・無料

とちぎUAVフィールド(栃木県佐野市)

・屋外

・半日25,000円~

大岩フラワーガーデンFlying World(群馬県吾妻郡)

・屋外

・半日1,000円~

など、有料のところがほとんどですが、各地に練習場が設けられており、このような場所であれば安心してドローンを飛ばせる場所として利用することができます。

有料は避けたいという場合は、自治体が運営しているスポーツセンターや公園などの公共施設で飛行可能なところもありますので、自治体に確認をしてみても良いでしょう。

 

安全第一を最優先に

車の交通事故がなくならないように、ドローンにも「100%安全」はありえません。

飛行禁止条件に該当するケースはもちろんNGですが、それ以外の場所、たとえ有料の練習場であっても周囲の安全確認は最優先させるべき事項です。

これはもちろん、航空法の規制外の200g未満のドローンを飛行させる場合も一緒です。ルールをしっかり守ってみんなが安全にドローンを楽しめる空間を創りましょう。

この記事と一緒によく読まれている記事