ドローンの飛行には、国土交通省に認可が必要です。航空法で定められた範囲内で、ドローンの飛行が許されます。
航空法以外にも、ドローンの飛行に関する規制を設ける自治体が存在します。米軍基地のある沖縄でもドローンの規制は厳しく、飛行機への持ち込みルールとともに注意が必要です。
飛行機で沖縄へ!国内線へのドローン持ち込みは可能?
東京と沖縄本島にある那覇との距離は、約1,556kmです。沖縄への移動は、基本的に飛行機を利用します。飛行機への持ち込みルールは定められ、ドローンにも適用されます。
沖縄の海を空撮したいなど、さまざまな理由から、沖縄でドローンを飛行させたいと考える操縦者がいるでしょう。ドローンを飛行機に持ち込めるかどうかは、操縦者にとって気になります。
結論を先に言うと、飛行機内にドローンを持ち込むことは可能です。しかし、ドローンを持ち込む際には、いくつかの規制があります。
原則、航空法が定める危険物を飛行機に持ち込むことは規制されます。ただし「航空機による爆発物等の輸送基準等を定める告知」によって、輸送基準が設けられます。
国土交通省によると、リチウムイオン電池を飛行機内に持ち込む際に規制があります。リチウムイオン電池は、ドローンのバッテリーとして使用されます。
100Wh以下のリチウムイオン電池は個数の制限はありませんが、100〜160Whまでのものは2個までしか飛行機内に持ち込めません。また、リチウムイオン電池の持ち込みは手荷物だけで、カウンターで預ける荷物として持ち込むことは規制されます。
そのため、ドローン本体をカウンターで預ける荷物、バッテリーを手荷物として機内に持ち込むことになります。もちろん、ドローン本体を手荷物として持ち込むことも可能です。
沖縄でドローン撮影をしたい!どんな規制がある?
ドローンの規制は、航空法によって定められており、200g以上の機体をもつドローンすべてに適用されます。
沖縄の場合、空港周辺でのドローン飛行には厳しい規制が設けられます。200g以上のドローンでは、航空法で150m以上の飛行が規制されます。
緑で表された区域では、飛行に関して高度規制が設けられます。
空港周辺の場合、外側水平表面と呼ばれる区域では、高度295m以上での飛行が規制されます。水平表面と呼ばれる一番内側の区域では、高度45m以上での飛行が規制されます。
出典 https://www.naa.jp/jp/airport/regulation.html
このほかにも、地方自治体が定めた規制があります。沖縄の場合、首里城公園や琉球村、美ら海水族館を含む海洋博公園、中城城跡、座喜味城跡、今帰仁城跡などでの飛行は規制されます。航空法と異なり、すべてのドローンに適用される規制です。
法規制はなくても飛行は避けるべき沖縄の“ある場所”とは?
2018年現在、在日米軍基地や施設でのドローン飛行を規制する法律は存在しません。しかし2018年2月に、防衛省、警察庁、国土交通省、外務省が連名で、在日米軍基地の上空や周辺でのドローン規制を呼びかけました。
防衛省によると、米国側がドローンの飛行が米軍ヘリコプターの進路の妨げになると指摘しました。テロ対策や安全保障の観点からの措置です。
沖縄でのドローン飛行は規制されたルールとマナーを守って安全に飛行させよう!
沖縄でのドローンは、他の地方自治体よりも厳しく規制されます。飛行機への持ち込みでもリチウムイオン電池が盲点になりやすいので、注意が必要です。
地方自治体が定めるドローン飛行禁止区域では、200g未満のドローンにも規制が適用される点も頭に入れる必要があります。在日米軍基地上空や周辺でのドローン飛行についての法律の規制は現状ではありませんが、今後、法整備される可能性もあります。
ルールとマナーを守ったうえで、安全にドローンを飛行させましょう。
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