ドローンを安全に飛ばすには、技術や知識はもちろんのこと、ドローンにまつわるさまざまな規制を守ることも大切です。この記事では、千葉県におけるドローンの規制状況をお伝えするとともに、安全に飛ばせる場所や、規制されているエリアの調べ方などを紹介していきます。千葉県でドローンを飛ばす予定がある人はぜひ、参考にしてください。
千葉県のドローン規制状況
千葉県千葉市は国家戦略特区の一つに指定されています。ドローンを用いた実証実験が行われるなど、他のエリアと比べて、比較的ドローンに対してはプラスのイメージが強いエリアです。
とはいえ、住民の安全性を考えれば、どんな場所でも自由に飛ばせるものではないことは明らかです。千葉県のドローンに対する規制には、どのようなものがあるのか、見ていきましょう。
千葉県
千葉県立都市公園条例に基づき、幕張海浜公園や柏の葉公園といった県立都市公園における、ドローンやラジコンヘリの飛行を規制しています。
千葉市
公園利用者の上空は飛行させない、事前に周知する、監視員を配備するなどの規制をクリアし、所定の手続きを済ませた場合にのみ、CM撮影・映画撮影・イベント開催時などにおけるドローンの飛行を認めています。ただし、「個人の趣味によるドローンの飛行は原則認めない」といった規制が敷かれています。
松戸市
市内の公園内におけるドローンの飛行を規制しています。
船橋市
船橋市都市公園条例に基づき、都市公園や広場でのドローンの飛行を規制しています。映画の撮影やイベントなどで使用する場合、事前の申請が必要です。
このように、千葉県のほか、各市町村が独自に規制を設けています。特に公園における規制が多いですが、それ以外の場所も規制されていることがあります。自分がドローンを飛ばそうと思っている住所を管轄する、市町村や施設の管理者に事前に問い合わせておきましょう。
千葉県でドローンが規制されるエリアの調べ方
千葉県や各自治体の規制以外に重要なのが、航空法による規制です。
2015年12月に施行された改正航空法では、バッテリーを含めた機体重量が200gを超えるドローンについて「空港等の周辺の上空の空域」「人口集中地区の上空」「地表や水面から150m以上の高さの空域」での飛行を規制しています。
空港とは、成田空港はもちろん、羽田空港を対象とした規制エリアの一部にも千葉県が含まれています。また、飛行場やヘリポートなども対象となる場合があるため、覚えておきましょう。
千葉県の人口集中地区を調べる方法としては、国土地理院の「地理院地図」を使った方法があります。
外房(千葉県南部)に向かうと、比較的人口集中地区が少ないため、飛ばせる場所を見つけやすいかもしれません。
なお、バッテリーを含めた機体重量が200g未満のドローンは、改正航空法の規制対象とはなりません。しかし、墜落や衝突といったリスクが高いことに変わりはないため、できれば200gを超えるドローンと同様に、改正航空法で規制されているエリアを避けることをおすすめします。
千葉県で規制を気にせずドローンを飛ばすには
千葉県には、規制を気にせずドローンを飛ばせる練習場があります。ただし、規制を気にしなくて良いとはいえ、好き勝手に飛ばせるものではありません。施設が定めているルールはしっかりと守りましょう。
「HATAドローンフィールド千葉」(千葉県千葉市花見川区)
屋外型のドローン飛行練習場で、1時間12,000円で2時間から予約可能となっており、10:00~17:00まで営業しています。不定休のため、予約システム上での確認が必須です。予約は前日までに行いましょう。
「スプラッシュドローンサーキット」(千葉県千葉市若葉区)
基礎練習に最適な「トレーニング・ゾーン」、コントロールやタイムを競う「エキスパートコース」など、レベルに合わせてゾーンを選ぶことができます。1時間800円(4時間3,200円)とリーズナブルなため、基本的な操縦技術を身につけるのにピッタリです。
千葉県でドローンを飛ばす予定がある人は、ぜひとも、こうした施設の利用も検討してみてはいかがでしょうか?
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