公園でドローンを飛ばしても良い?気になるドローンの飛行規制やルールについて知ろう

更新日: 2021.11.19 公開日: 2019.09.09
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公園でドローンを飛ばしてもOK?公園での規制はどうなっている?

公園でドローンを飛行させることはOKなのでしょうか? 実際のところ、公園によって規制はまちまちです。

看板に「ドローン禁止」と直接書かれ、明確に規制されている場合もありますが、すべての公園がそうであるわけではありません。その場合には、公園の管理者や管理事務所に直接電話等をして、確認を行う必要があります。

正直なところ、公園でのドローン飛行はNGの場所が多いと言えるでしょう。なぜなら、ドローン飛行は墜落等で何らかの危険を人に及ぼす可能性があるからです。特に、公園は子供達の遊び場ですから、なおさらですね。

 

人のいない公園でも航空法の規制に反していたらドローン飛行はNG!

それでは人のいない公園の場合はどうでしょうか? そちらに関しても、航空法による規制を検討する必要があります。

2015年12月から、ドローン飛行に対しても適用されるようになった航空法の規制では、事前許可なしでの人口密集地帯での飛行を禁止しています。

人口が集中している地域では、たとえ、人のいない公園であったとしても、強風や故障によって何らかの人的被害を与えてしまうことが想定されるからです。

また、国土交通省はドローン飛行に関するルールを設けており、ルール以外の飛行を行う際には、事前承認を得ることを義務付けています。

・日中(日出から日没まで)に飛行させること
・目視(直接肉眼による)範囲内で無人航空機とその周囲を常時監視して飛行させること
・人(第三者)又は物件(第三者の建物、自動車など)との間に30m以上の距離を保って飛行させること
・祭礼、縁日など多数の人が集まる催しの上空で飛行させないこと
・爆発物など危険物を輸送しないこと
・無人航空機から物を投下しないこと

公園での飛行の際も、上記のルールに該当する場合は事前の承認が必要です。

 

200g以下トイドローンの公園での飛行規制は?200g以下のドローンでも公園では飛行が禁止されている所もある

航空法の規制対象となるドローンは総重量が200g以上と定められているため、200g以下のトイドローンの場合は航空法の規制対象になりません。しかし、航空法の規制対象とはならなくても、

・電波法
・文化保護法
・プライバシー・肖像権 / 個人情報保護法
・小型無人機等の飛行禁止法

といった法律に触れてしまう場合があります。

実際に、東京都の都立公園では、ドローンが航空法の規制対象となる前から、200g以下のトイドローンを含め、一切のドローン飛行が条例によって禁止されています。

 

過去にはドローンを公園で飛行させて逮捕された事例も

2019年5月26日に東京都江戸川区の公園で許可なくドローンを飛ばしたとして、男性が逮捕されました。この男性は同年5月9日午後9時55分に江戸川区船堀の船堀スポーツ公園で約20分間にわたりドローンを飛ばしたとのことで、無許可であるだけでなく、夜間であったことも問題です。

ドローンが急上昇と急下降をしていて、危険だと感じた通行人が110番通報したという報告もなされています。職務質問の際に、男性は飛行経路などを記した書類に弟の名前を署名したようですが、結局は航空法違反と偽造有印私文書行使の疑いで逮捕されました。

この男性はドローンを広い場所で飛ばせると思っていたようです。公園でドローンを飛行させて逮捕されるという事例は、決して他人事ではありません。誰もいない公園ならば大丈夫だと、勝手に思い込んでしまう可能性があるからです。

ついうっかりだとしても逮捕されてしまうので、ドローン飛行が可能かどうかは必ず確かめなければいけません。さらに、この男性の場合は夜間に飛行させてしまっているので、全く言い訳になりません。

 

ドローンの練習場所としてオススメなのは?

国土交通省にドローンの飛行許可申請を行って認可をもらうためには、累計10時間以上の操縦時間が必要です。そのためには、ドローン飛行の練習を行うことが必須となります。

数多くの公園でドローン飛行が禁止されている今、ドローンの練習場所としてオススメの場所はどこなのでしょうか?

オススメの場所として1つあげられるのは、河川敷です。河川敷の多くは、人口密集地帯から外れ、航空法の規制対象の範囲外となるため、ドローン飛行を行いやすい場所と言えるでしょう。

「SORAPASS」というアプリを使えば、河川敷が人口密集地帯の範囲に含まれているか否かを調べることができます。

ただし、例え人口密集地帯ではない河川敷においても、河川法によってドローン飛行が制限されている場合があるため、管理を行っている国や市の行政に確認を取る必要があります。

また、飛行の際に人や物件との距離が30m以内の場合には、航空法の適用対象になります。

 

【地方別】公園や飛行禁止エリア以外でドローンを飛行させられる場所とは?

せっかくドローンを飛行させるのですから、許可が必要なのかどうかを心配することなく、思いっきり楽しみたいものです。ここでは、国内でドローンを飛行させられる場所を地方別に紹介します。

【東北地方】

「ドローン・マルチコプター練習場 ブーメラン」

宮城県にある会員制ドローン練習場で、会員登録をすると無料で練習場の利用ができます。2016年にオープンしたブーメランは広さ1,080坪の空き地で、趣味でドローンを飛ばしたい人から、ドローン事業を考えている人まで、心行くまで飛行練習をすることができます。

「会津高原たかつえスキー場」

福島県にある当スキー場は、冬季のスキー場営業期間以外をドローン専用飛行練習場として開放しています。会津高原地区の宿泊施設に宿泊する人を対象にしていて、料金は3時間1,500円、1日2,500円の完全予約制です。

【北陸地方】

「金沢ドローンフィールド」

約12,100平方メートルの敷地面積を誇る屋外練習場です。「法人・団体」から「個人」まで、予約制で利用することができます。個人利用の場合は半日2,500円ですが、11枚綴りのチケットを購入すると25,000円なので、1回分お得な価格となっています。

「新潟県南魚沼市室内ドローン練習所 balloon」

通常はテニスコートとして営業している、ナイター完備のドーム型ドローン練習場です。面積はテニスコート2面分の約1,200平方メールで、高さは最大13mあります。センターネットが常時あるので、障害物センサーの確認に使うことができます。

ビニールシートなのでGPSの感度にも影響がなく、空調もないので風による影響を心配せずにドローンの飛行練習ができます。夜間の練習や悪天候時の練習場所として最適です。

【関東地方】

「スカイゲームスプラッシュ」

千葉県にあるサバイバルゲームフィールドSPLASH施設内にあるドローン専用の飛行エリアです。ただの練習だけでは物足りないという人におすすめで、ドローンサーキットを楽しむことができます。トレーニングゾーン、テクニカルゾーン、エキスパートコースがあり、操縦レベルに合わせて利用することができます。

「PD-STUDIO」

東京都葛飾区にあるドローンスタジオで、幅10.8m、奥行き16.2m、高さ2.3mのドローン練習場があります。レンタルドローンもあるので、ドローンを持っていない人でも気軽に利用することができます。室内練習場なので悪天候の心配をする必要がないのがうれしいですね。

「那須塩原ドローン練習場」

栃木県那須塩原市塩原温泉街奥にある広大なドローン練習場です。温泉宿がたくさんあるので温泉旅行と併せて練習することができます。また、当練習場を利用すると塩原温泉入浴券がもらえます。

【中部地方】

「ドローンリゾート南熱海」

伊豆にある貸し切りドローン飛行場です。3時間貸し切りで10,000円、ドローン飛行をたっぷりと楽しむことができます。森の中でゆっくりと過ごしながら、気兼ねなく自由にドローンを飛ばすことが可能です。

「エアフィールド・アイ」

長野県安曇野市にあるドローン飛行訓練施設です。DJI製ドローンの販売も行っていて、練習場利用の特典を付けています。「はじめてのドローン教室」や「ドローンレースプレイベント FPV勉強会」など、様々なイベントも行っています。

【近畿地方】

「神戸清光 小野練習場」

兵庫県小野市にある神戸清光のドローン飛行訓練所です。敷地面積約1,500平方メートルの広い練習場で思いっきりドローン飛行の練習をすることができます。

【九州地方】

「天山リゾート」

佐賀県佐賀市にあるスキー場ですが、オフシーズンには広いスペースを使ってドローンの飛行練習を行うことができます。フラットなグラウンドのコースと斜面のあるゲレンデコースがあります。4時間の利用で3,000円、終日利用で5,000円です。

 

まとめ

ドローンの飛行練習には広いスペースが必要なので、公園のような場所は好都合です。しかし、ほとんどの公園でドローン飛行が原則禁止されており、許可が必要なのが現状です。無許可で飛行すれば逮捕されることもありますし、ドローン飛行には様々な規制があるので、よく理解したうえで実施する必要があります。

今回は、規制を気にせずドローン飛行を心行くまで楽しむことのできる施設を紹介しましたので、是非ご活用ください。マナーを守ってドローン飛行を楽しみましょう!

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