日々進化しているドローン。人気も衰える気配がありません。そんなドローンですが、非常に多くの種類があるため、どれを選べばいいのか本当に迷ってしまいます。価格が違えばドローンの性能が変わるのはもちろんですが、どの程度違うのでしょう。
ここでは、人気ドローンの6つの性能の比較を紹介します。
操作可能距離の比較
まずは、ドローンの性能として、操作可能距離を比較してみましょう。
・RAMASU RA-KY04
操作可能距離:30 m
・ジーフォース ESPADA
操作可能距離:90m
・ZEROTECH Dobby Deluxe D100B-H
操作可能距離:100m
・Hubsan X4 H502S
操作可能距離:215m
・DJI Inspire 2 Combo
操作可能距離:4,000m
・DJI PHANTOM 4 PRO
操作可能距離:4,000m
Inspire 2 ComboとPHANTOM 4 PROに関しては、やはり価格が高い分、ドローンとしての性能も非常に高く、飛行距離も他のドローンに比べてずば抜けています。本格的な空撮をしたいならドローンの性能が高いことに越したことはありません。
しかし、ジーフォース ESPADAやRAMASU RA-KY04のように、範囲がそこまで広くない機種でも空撮を楽しむことができます。価格も安いため、初心者の方にオススメといえます。
また目視外(自分自身の目で見れない状態)飛行は、日本の法律では禁止されています。目視外になるのは、その操縦者の視力や周辺環境によりますが、基本的に目視できるのは100~300m程度です。
飛行可能時間の比較
次は、ドローンの性能として、飛行可能時間を比較してみましょう。
・RAMASU RA-KY04
飛行可能時間:6 分
・ジーフォース ESPADA
飛行可能時間:9 分
・ZEROTECH Dobby Deluxe D100B-H
飛行可能時間:9 分
・Hubsan X4 H502S
飛行可能時間:12分
・DJI Inspire 2 Combo
飛行可能時間:27 分
・DJI PHANTOM 4 PRO
飛行可能時間:30 分
Inspire 2が、1番価格が高く、性能が高いドローンではありますが、だからと言って飛行時間が1番長いというわけではありません。性能が高い分、電力消費が多いケースは多々あり、性能と飛行時間に関してはPhantom4 PROがバランスのいいドローンと言えるかもしれません。
しかし、Inspire 2 Comboのようなドローンでなければ撮影できない景色もあるので、どの程度のレベルの空撮をしたいかなど、飛行時間とのバランスを考えることが重要といえます。
動画解像度の比較
ここでは、ドローンの性能として、動画解像度を比較します。
・RAMASU RA-KY04
動画解像度:640×480
・ジーフォース ESPADA
動画解像度:1280×720
・ZEROTECH Dobby Deluxe D100B-H
動画解像度:1080/30p
・Hubsan X4 H502S
動画解像度:1280×720
・DJI Inspire 2 Combo
動画解像度:5.2K
・DJI PHANTOM 4 PRO
動画解像度:4096×2160
リーズナブルな価格のRAMASU RA-KY04やジーフォース ESPADAより、高性能で本格的な空撮を可能にしているInspire 2 ComboやPhantom4のカメラの方が高性能なのがわかります。
特にInspire 2 Comboは、メインカメラに「X4S」とその上位機種「X5S」の2種類が発表され、ともに5.2K 30fpsの高解像度動画に対応しているため、美しい映像として録画して残しておける魅力は非常に大きいといえます。
サイズ・重量の比較
ここでは、各ドローンのサイズ・重量を比較してみましょう。
・RAMASU RA-KY04
全長×全幅×全高:400×400×90mm
重量:880g(パッケージ・本体込)
・ジーフォース ESPADA
全長×全幅×全高:355×365×62mm
重量:148g
・ZEROTECH Dobby Deluxe D100B-H
全長×全幅×全高:135×145×36.8mm
重量:199g(バッテリー含む)
・Hubsan X4 H502S
全長×全幅×全高:165×165×60mm
重量:154g(バッテリー含む)
・DJI Inspire 2 Combo
対角寸法(プロペラを含まず):605mm(ランディングモードの状態)
重量:3,290g(2個のバッテリー含む、ジンバルとカメラは含まず)
・DJI PHANTOM 4 PRO
全長×全幅×全高:289.5×289.5×196mm
重量:1,388g(バッテリーとプロペラを含む)
Inspire 2 Comboは、映画撮影にも使用されるプロ仕様のドローンなだけに、かなりの大きさと重量があることがわかります。趣味で空撮をするのであれば、持ち運びのことも考えると、PHANTOM 4 PROが適していると言えるでしょう。
もっと気軽にドローンを楽しみたければ、Dobby Deluxe D100B-HやESPADAのように、折りたたんでさらに小さくできると便利です。ポケットやショルダーバッグに入れて、どこにでも持っていくことができます。
最近では、高性能なのに小さくてコンパクトなドローンも登場しているので、持ち運ぶことを考えると、サイズも比較しておくといいでしょう。さらに、200g未満のドローンであれば、航空規制法の対象外なので、申請なしで飛ばすことができます。
価格の比較
各ドローンの気になる価格も比較してみましょう。今回、参考にするのは「価格.com」の最安価格(税込)です。
・RAMASU RA-KY04
最安価格(税込):13,300円
・ジーフォース ESPADA
最安価格(税込):13,703円
・ZEROTECH Dobby Deluxe D100B-H
最安価格(税込):63,659円 (ビックカメラ.comで26,794円)
・Hubsan X4 H502S
最安価格(税込):15,800円
・DJI Inspire 2 Combo
最安価格(税込):799,000円
・DJI PHANTOM 4 PRO
最安価格(税込):204,000円
やはり、性能と価格は比例していることがわかります。Inspire 2 Comboに至っては、趣味の範囲を超えている高価なドローンだと言えます。「業務でどうしても必要」など、よほどの理由がないと手が出ないかもしれません。
初心者がドローンを飛ばすのであれば10,000円台で購入できるESPADA、RA-KY04、X4 H502Sがオススメです。
また、少し値段は高くなりますが、Dobby Deluxe D100B-Hは持ち運びに便利なうえ、デザイン性にも優れているので、おしゃれなドローンを持ちたい方にはおすすめのドローンです。
ドローンの飛行練習をして慣れてきたら、高性能で本格的な空撮を楽しむことができるPHANTOM 4 PROの購入を考えてみるのもいいでしょう。
その他の特徴の比較
最後に各ドローンの「売り」としている特徴を比較してみましょう。
・RAMASU RA-KY04
年代に関わらず、手軽に楽しめるビギナーモデルのトイドローンです。ライト装着でどこにいるのかがわかりやすく、6軸ジャイロ搭載で安定した飛行が可能です。ローターガード一体型なので衝撃に強く、人にあたってもケガをしない作りになっています。
・ジーフォース ESPADA
アームを折りたたむだけでコンパクトに収納できる、持ち運びに便利なドローンです。専用アプリを使えば、画面にラインを描いてドローンを飛行させるトラッキングフライトモードが楽しめます。ワンタッチで装着可能なプロペラガードが付属しているのも特徴です。
・ZEROTECH Dobby Deluxe D100B-H
折りたためば、ジーンズのポケットにも入るくらいコンパクトなドローンです。スマートフォンの専用アプリで簡単に操作できます。小さいですが、自動追跡や顔認識などの多機能カメラが搭載されている高性能ドローンです。撮影したデータはスマートフォンに記録されるので、ワンタッチでシェアすることができます。
・Hubsan X4 H502S
重量が155gの小型軽量ドローンです。それでいながら、GPS搭載でドローンを一定の高度でホバリングさせることができ、さらに6軸ジャイロ搭載で安定した飛行を楽しむことができます。リターンホーム機能も搭載しているので安心して飛ばすことが可能です。
プロポに液晶ディスプレイが付いているので、リアルタイムで映像を見ることができます。10,000円台で購入できるリーズナブルなドローンですが、高性能なのが特徴です。
・DJI Inspire 2 Combo
映像制作向けのプロ仕様のドローンです。ComboはInspire 2の機体にZenmuse X5Sのカメラが付属しています。機体のパワーも飛び抜けていて、わずか5秒で時速80㎞に加速し、最大スピードは時速94㎞です。障害物感知・回避機能を搭載していて、最大30m先の障害物を感知することができます。
カメラは取り外しが可能で、最新のZenmuse X7を取り付ければ6K動画を撮影することが可能です。
・DJI PHANTOM 4 PRO
「ドローンと言えばPHANTOM」と言っても過言ではないほどの人気機種です。初心者でも十分に楽しむことのできる機能が満載で、自動障害物回避機能など、安全面でも信頼のできるドローンです。ワンランク上の空撮を楽しみたい人にオススメです。
人気ドローン6つの性能の比較についてお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか。
ドローンの性能や価格などは、ドローンを選ぶ際の注目するポイントではありますが、まずは自分のドローンの用途や、どこまでその用途を突き詰めたいかを事前に決めておいたほうがドローン選びの失敗も少なくなるのではないかと思います。
今回の記事を参考に、自分に合ったドローンを見つけましょう。
この記事と一緒によく読まれている記事
-
ドローンショーの仕組みを解説!演出や操縦はどうやっている?
-
ドローンを使ったスマート農業を解説!農業用ドローンの主な用途とは?
-
ドローンの免許(国家資格)の取得には年齢制限がある?何歳から取得できる
-
水中ドローンの操縦に免許は必要?水中ドローンに関する資格を解説
-
ドローンの操縦に無線技士の資格は必要?必要なケースや資格の取得方法を解説!
-
ドローン測量管理士とは?新しく登場したドローン測量の資格を取得する方法を解説!
-
海でドローンを飛ばす際の規制や必要な許可申請は?海で飛ばす時のルールを解説
-
ドローン国家資格の取り方を解説!取るまでの手順や取得期間はどれぐらい?
-
ドローン国家資格の難易度は高い?試験の合格率や勉強時間はどれぐらい?
-
ドローンを使った橋梁点検とは?メリット・デメリットや橋梁点検で使用される新技術を解説!
-
ドローンの目視外飛行は飛行許可が必要?目視外飛行を行う条件や練習方法を解説!
-
100g未満のドローンを飛ばせる場所を解説!チェックすべき法律や飛行ルールは?