ドローンの飛行許可を申請する際、メールによる申請方法とオンラインによる申請方法があります。ここでは、メールによるドローンの飛行許可の申請方法や流れを中心に、オンラインによる申請方法についても触れています。ドローンの飛行許可の申請予定がある人は、ぜひ参考にしてください。
メールでドローンの飛行許可を申請する方法や流れは?
ドローンの飛行許可の申請が必要なケースは、航空法において許可が必要とされる「空港等の周辺の上空の空域」「人口集中地区の上空」「150m以上の高さの空域」を飛行させる場合です。バッテリーを含めた機体重量200gを超えるドローンが対象となっています。
これまで、ドローンの飛行許可は国土交通省本省への申請が必要でしたが、2017年4月1日からは、その地域を管轄する地方航空局(空港事務所に申請するもの以外)となりました。
メールに必要な書類などを添付して送ることができます。公開されているメールアドレスは次の通りです。
東京航空局(新潟県・長野県・静岡県より東を管轄)のメールアドレス
cab-emujin-daihyo@mlit.go.jp
大阪航空局(富山県・岐阜県・愛知県より西を管轄)のメールアドレス
cab-wmujin-daihyo@mlit.go.jp
メールで申請する場合の大まかな流れとしては、次のようになります。
1.管轄する地方航空局の「保安部 運用課 無人航空機審査担当」宛てに申請書を添付してメールを送信する
2.担当者からメールにて申請の受理確認および整理番号などの交付メールが届く
3.審査担当から修正依頼のメールが届く(不備があった場合)
4.指摘されたポイントを修正して再度申請書を添付し、メールを送信する
5.審査担当から確認の手続きが完了したこと、および申請書の原本の送付依頼のメールが届く
6.申請書原本を送付
大まかですが、このような流れになります。メールで修正点をやり取りできるため、何度も出向く必要がないなど、郵送や持参する方法と比べると効率が良い申請方法です。
メール以外でドローンの飛行許可を申請するならオンラインが便利!
ドローンの飛行許可を郵送や直接持参することで申請する方法と比べると、メールでの申請はかなり便利な方法です。ところが、現在ではメールよりも便利と言われている「オンライン申請」が可能になっています。
上記サイトから、ドローンの飛行許可の申請ができるようになっています(申請者情報を登録する際にメールアドレスが必要になります)。なお、オンライン申請後に各種通知や審査結果などが送られてくる information@dips.mlit.go.jp というメールアドレスも、受信できるように、メールソフトなどを設定しておくようにしましょう。
なお、DIPSの登録手順や詳しい操作方法、入力方法などのマニュアルは、「飛行申請ガイド(ダウンロードファイル掲載情報)」から入手できます。
慣れるまでは時間がかかるかもしれませんが、メールよりも便利になっていますので、ぜひこの機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
なお、メールによる申請もオンラインによる申請も、審査に要する時間(少なくとも10開庁日前までに提出)はそれほど変わらないようですが、もしかすると今後、オンライン申請に一本化される可能性も考えられるため、一度は触っておいて損はないでしょう。
ドローンの飛行許可の申請はメールよりもオンラインを活用してみては?
ドローンを安全に飛行させるためには、さまざまな申請が必要になってきます。
相次ぐドローンの事故やトラブル、テロに悪用されるリスクなどもあるため、国も簡単に許可を出せるものではありませんので、申請書は慣れない人にとって複雑かつ難しいものになっています。
そのため、行政書士に申請代行を依頼する人も増えているようですが、将来的にドローン空撮やドローン測量をはじめ、ドローンを使った仕事に就きたいと考えている人、ドローンパイロットを育成するインストラクターを目指したい人などは、今回紹介したメールによる申請、オンラインによる申請などをぜひ、身につけておきたいところです。
この記事と一緒によく読まれている記事
-
ドローンショーの仕組みを解説!演出や操縦はどうやっている?
-
ドローンを使ったスマート農業を解説!農業用ドローンの主な用途とは?
-
ドローンの免許(国家資格)の取得には年齢制限がある?何歳から取得できる
-
水中ドローンの操縦に免許は必要?水中ドローンに関する資格を解説
-
ドローンの操縦に無線技士の資格は必要?必要なケースや資格の取得方法を解説!
-
ドローン測量管理士とは?新しく登場したドローン測量の資格を取得する方法を解説!
-
海でドローンを飛ばす際の規制や必要な許可申請は?海で飛ばす時のルールを解説
-
ドローン国家資格の取り方を解説!取るまでの手順や取得期間はどれぐらい?
-
ドローン国家資格の難易度は高い?試験の合格率や勉強時間はどれぐらい?
-
ドローンを使った橋梁点検とは?メリット・デメリットや橋梁点検で使用される新技術を解説!
-
ドローンの目視外飛行は飛行許可が必要?目視外飛行を行う条件や練習方法を解説!
-
100g未満のドローンを飛ばせる場所を解説!チェックすべき法律や飛行ルールは?