ドローンを安全に楽しむためには法律に基づいたドローン規制を守らなければいけません。それに加えて、熊本の条例によるドローン規制もあります。熊本で飛行させるなら、熊本のドローン規制もきちんと把握する必要があるのです。今回は、熊本で気を付けたいドローン規制と飛行スポットを見てみましょう。
ドローン規制について、熊本の条例と併せて詳しく説明
まずドローン規制のうち、法律に関連した主なもの4つを見てみましょう。
1 改正航空法
航空法では以下の3つの空域で許可なく飛行してはいけません。
・空港などの周辺
・150m以上の高さ
・人口集中地区
また飛行方法にもドローン規制があり、以下の6つの飛行方法を取らなければいけません。
・日の出から日没後までの日中の間の飛行
・肉眼で目視できる距離内での飛行
・人や物との距離は30m以上あける
・イベント上空の飛行禁止
・危険物の輸送禁止
・物の投下禁止
2 電波法
技適マークがついていないドローンを操縦する場合は、無線局の免許を持っていなければいけません。
3 民法
私有地は、たとえ上空であっても所有権が生じるので、無許可で私有地を飛行すると所有権の侵害になり得ます。
4 個人情報保護法
撮影した映像に個人を特定できるものや顔が映っていた場合、無許可もしくは無修正で公開するとプライバシー、肖像権の侵害になる恐れがあります。
これら法令によるドローン規制に加えて、熊本では県都市公園条例で「管理上支障があると認められる場合は行為を制限できる」と定められています。そのため、県が管理する公園などではドローンの使用自粛を求められることがあります。
また、熊本城でのドローン飛行は禁止されています。これは観光客の安全確保や熊本の文化財の保護が理由です。そのほかの熊本の観光地でも自粛要請という形でドローン規制がされることがあります。
熊本県でドローン飛行が楽しめる場所探しに便利なツールをご紹介!
熊本でドローン規制がされていないスポットを探すのに便利なのが「SORAPASS」というドローン専用地図サービスと、「Googleマップ」の併用です。
まずSORAPASSで熊本を検索するとドローン規制がされているエリアが赤く表示されます。
赤くなっていない場所でドローンを飛ばせそうな広い場所を探しましょう。
次にGoogleマップを開き、SORAPASSで目星をつけた場所をストリートビューで見てみます。そうすると実際どのような場所なのか、ドローンが飛ばそうかどうか事前に分かります。良さそうな場所であれば、その場所の管理者に許可が必要かどうか確認しましょう。
熊本県のドローン飛行可能場所で、ドローンを飛行させる際に気を付けたいこと
飛行が可能な場所でドローン規制に則っていれば、どんな飛ばし方をしてもいいわけではありません。ドローンは、人や物を傷つける危険があるので、常に安全に配慮しましょう。
定期的にドローンのメンテナンスをすることは欠かせません。また、操縦技能が高いほど、風などで操縦が乱れてでも事故を回避できます。飛行練習を重ねて技能を向上させることも安全維持につながります。万が一に備えて保険に加入しておくのもいいでしょう。
飛行させる際に注意したい点としては以下のことがあげられます。
・お酒を飲んだ状態で操縦しない
・飛行前に気象やドローンの状態をみて安全確認をする
・近くで航空機が飛んでいたら飛行させない
・他のドローンが飛んでいたら高度や距離を調整する
・被災地周辺での飛行自粛要請に従う
・可能であれば安全を監視する補助者を設ける
ドローン規制を守らずに飛行させるとどうなる?
ドローン規制を違反すると罰則や罰金が科せられます。例えば航空法を違反すると罰金だけでなく、書類送検され「前科一犯」がついてしまうこともあります。
航空法だけでなく、先にも述べたそれぞれの法律も違反すれば処罰の対象です。ドローン規制を守らずに、人と接触して傷つけてしまえば過失傷害にもなります。所有権、肖像権の侵害は民事訴訟をされ、損害賠償が生じることもあり得るのです。
少しなら、誰にも気づかれないから、と言った軽い気持ちで違反をすると、大きなトラブルになることもありますので、きちんとドローン規制を守りましょう。
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