趣味だけでなく、ビジネスでもドローンを活用することが多くなり、それは土木・建設分野などの測量においても需要は拡大しています。それに伴い、ドローンの操作技術や知識を身につけようとスクールへ通うことを検討している方も多いことでしょう。今回は、ドローン測量をする際にスクールに通うメリットがあるのか、という点に焦点を置いて解説していきます。
ドローン測量にドローンの操縦資格は必要ない
土木・建設現場では、ドローンを用いておこなう測量の需要が高まりつつあります。土木や建設現場などで活用が広がるドローン測量では、その名の通り、ドローンを活用して測量を行うことになります。
一般的なドローンを飛行させる場合、国家資格や操縦するにあたり特別な資格などはありません。しかしながら、測量に使用されるドローンにも様々な種類が存在し、使場合によっては免許が必要です。
具体的には、一般的に多く普及している2.4GHz帯のドローンであれば操縦する資格は必要としません。
ただし産業用ドローンとして活用される5.7GHz帯のドローンを使用する場合は、第三種陸上特殊無線技士の資格を取得していなければ、ドローンを操縦することが認められていないのです。
第三種陸上特殊無線技士の資格を取得するためには、公益財団法人日本無線協会が実施する国家試験を受験し合格する、もしくは養成課程の修了試験に合格する必要があります。
ドローンを操縦する際には、自動車の運転免許証のような資格はないものの、免許の可否にかかわらず、ドローンを飛行させるために正しい知識と操縦技術を身につけることが重要と言えます。
ドローン測量の知識と操縦技術を身につけるためにはスクールがおすすめ
前述したように、ドローンを操縦するにあたって免許は必要ありませんが、正しい知識と高い操作技術を習得しておかなければなりません。
そこでおすすめなのが、ドローンスクールへ通うことです。
ドローンの普及とともに、数多くのドローンスクールが設立されてきていますが、その中にはドローン測量用のコースを設けたドローンスクールも存在します。
ドローン測量用のコースでは、測量に必要な知識、操作技術を学ぶことができ、プロからその技術や知識を学ぶことができるため、より高い知識を身につけることができます。
また、効率的に学ぶことができるほか、スクールによって異なりますが2日~4日ほどと短期間での習得が可能です。受講費用については、10万円~30万円程度が相場となっています。
測量用のコースを設けたドローンスクールの中でも、農林水産航空協会が認定したスクールであれば、講習を受けたあとにある試験を合格すると認定証がもらえます。
免許や資格は必要ありませんが、そういった認定証を持っていれば自分のドローンに関する知識や操縦技術の証明をしてくれる役割となってくれます。
ドローン測量に必要な法律の知識もスクールで学べる
前述したようにドローンスクールなら、プロからの指導を受けることができるという大きなメリットがあります。
その他にも、練習する場所を探さなくてよい、飛行申請が安易に行えたりと言ったメリットもあります。
また、ドローンを飛行させる場合は、航空法や電波法、道路交通法など様々な法律が関わってきます。
独学で関連する法律を理解しようとすると、多くの時間が必要になるうえ、間違った解釈をしてしまう可能性も考えられます。こういった法律に関する知識もスクールに通えば、丁寧に教えてくれますので、安心して効率よく学ぶことができるでしょう。
ドローンを使った測量では、多くののメリットがある一方で、正しい知識や操縦技術を身につけておかないと、重大な事故につながってしまうリスクがあります。そのためにも、スクールに通いしっかりとドローン測量の知識を身につけたうえで測量を行うようにしてください。
この記事と一緒によく読まれている記事
-
ドローンショーの仕組みを解説!演出や操縦はどうやっている?
-
ドローンを使ったスマート農業を解説!農業用ドローンの主な用途とは?
-
ドローンの免許(国家資格)の取得には年齢制限がある?何歳から取得できる
-
水中ドローンの操縦に免許は必要?水中ドローンに関する資格を解説
-
ドローンの操縦に無線技士の資格は必要?必要なケースや資格の取得方法を解説!
-
ドローン測量管理士とは?新しく登場したドローン測量の資格を取得する方法を解説!
-
海でドローンを飛ばす際の規制や必要な許可申請は?海で飛ばす時のルールを解説
-
ドローン国家資格の取り方を解説!取るまでの手順や取得期間はどれぐらい?
-
ドローン国家資格の難易度は高い?試験の合格率や勉強時間はどれぐらい?
-
ドローンを使った橋梁点検とは?メリット・デメリットや橋梁点検で使用される新技術を解説!
-
ドローンの目視外飛行は飛行許可が必要?目視外飛行を行う条件や練習方法を解説!
-
100g未満のドローンを飛ばせる場所を解説!チェックすべき法律や飛行ルールは?