ドローン検定を受けるにはどうしたらよい?またその評判は?

更新日: 2021.11.24 公開日: 2017.12.26
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最近話題のドローン(無人航空機)を一度操縦してみたいと思っている人も多いと思いますが、このドローンを操作するにあたり、どんな検定資格が必要なのでしょうか?また、ドローン検定の評判はどんなものなのかを調べてみました。

目次

ドローン(無人航空機)の操縦に検定資格は必要なの?

ドローンの操縦、飛行をするには検定資格が必要なのでしょうか?

結論、特殊な例を除いてはドローンの操縦のために免許や資格は現在、日本国内では必要ありません。誰でも操縦できるものなのですが、一方でドローンを操縦するためのルールがあることは知っておきましょう。

現在、日本国内の航空法ではドローンの総重量がドローン機体本体とバッテリー重量の合計が200g未満か200g以上かで操縦、飛行をするための資格に関わってきます。これは日本の航空法の一部が平成27年9月に改定されて、同年の12月からドローンやラジコン機などの無人航空機の飛行ルールが新しく導入されたからなのです。

 

▽200g未満のドローンとは

200g未満のドローンはホビードローンとも呼ばれており、航空法適用除外となります。しかし、「それなら誰でも操縦することができるんだな」と安易に考えるのは間違いです。

小型無人機等飛行禁止法は大いに関係してきますので、国が定めている指定箇所やその周辺にドローンを飛ばす場合は前もって警察署に通報書を申請する必要があるのです。小型無人機等飛行禁止法での国が定めている指定箇所とは、主に国会議事堂や内閣総理大臣官邸、原子力発電所や周辺地域などの重要施設となります。

200g未満のドローンは、家電量販店などで比較的低価格で購入ができますし、空撮用カメラを取り付けることも可能ですが、画質等はあまりよいとは言えないものも多数あるようです。また機体の安定感が弱いという弱点もあるようですが、気になる人は購入を検討してみてはいかがでしょうか。

 

▽200g以上のドローンとは

200g以上のドローンはテレビなどでも目にする空撮用の本格的なドローンが多く、操縦飛行するには航空法によって必ず許可が必要となります。そのため、飛行禁止区域として航空法で禁止されている場所がありますので、心して操縦しなければなりません。

 

禁止されている場所は以下になります。

・空港とその周辺の上空

日本国内の空港は現在97か所といわれていますが、その全ての空港を指しており、万が一ドローンを操縦飛行して空港や航空機などに被害をもたらすことになると、想像もつかない大惨事となってしまいますので絶対に守りましょう。

 

・人口密集地の上空(DID地区)

人口の多い住宅密集地や都心部などが対象となります。また寺院や神社、重要文化財の付近も飛行禁止となっている場合があります。

 

・150m以上の高さ飛行禁止

航空法では最低高度が150mと定められているので、上空150m以上を飛行禁止区域と指定されています。

 

ドローン(無人航空機)の検定の内容が知りたい

この検定試験はドローン検定協会が実施をしており、正式名称は無人航空従事者試験といいますが、ドローン検定やD検とも呼ばれています。ドローンの知識・技能能力を証明する検定試験ですが、ドローン検定は国家資格ではなく民間資格となります。

 

▽筆記試験

ドローン検定は1級から4級に分かれており、「筆記試験」と「技能試験」の2種類となります。「筆記試験4級」「筆記試験3級」はどなたでも受験ができますが、それ以外になると下記のような規定がありますのでご注意ください。

 

・「筆記試験2級」は3級を取得した者が受験可能

・「筆記試験1級」は2級を取得した者が受験可能

 

合格ラインは80点以上、試験内容は級で難易度も変わってきますが、基礎知識であるドローン機体構造などから、電子工学や気象学などさまざまな範囲になっています。

 

・4級の主な筆記試験要点

ドローンを安全に取り扱うための基礎知識と関連法規についてなどが主な出題となりますが、飛び級可能であり3級から受験することもできます。

 

・3級の主な筆記試験要点

ドローンの本体の基礎技術や特性について、また無線や関連法規などが主な出題となります。

 

・2級の主な筆記試験要点

ドローンの操縦と管理に必要な基礎技術や特性について、また気象学や関連法規に加えてリスクへの十分な知識が主な出題となります。受験資格はドローン検定3級に合格している者という規定があります。

 

・1級の主な筆記試験要点

ドローンの操縦と管理に加えて設計に必要な専門知識が主な出題となります。受験資格はドローン検定2級に合格している者という規定があります。

 

▽技能試験

技能試験の受験規定は以下の通りです。

 

・「ドローン操縦士試験」は筆記試験3級を取得した者が受験可能

・「空撮技能試験」は筆記試験3級を取得した者が受験可能

・「FPV技能試験」は筆記試験3級を取得した者が受験可能

・「公認技能員試験」は筆記試験2級を取得した者が受験可能

 

もちろん「全部チャレンジしたい!」という方もいらっしゃると思いますので、ぜひ頑張って全資格取得していただきたいところですが、まずはドローン検定の筆記試験3級を取ることを目標にしましょう。

ドローン検定で評判のある筆記試験や実技試験のほとんどが、ドローン検定の筆記試験3級を持っていないと取得できないものばかりです。

この資格を1つ持っているだけで受験できる資格の幅も広がりますし、今後ドローンに関わっていく方や、自身のドローンに対する知識や技能をアピールしなければいけない方は、ドローン検定3級レベルの知識は持っているべきでしょう。

 

評判のドローン検定を取るとどんなメリットがある?

実は、評判のドローン検定を取ると、以下のような沢山のメリットがあるのです。

 

・国土交通省への許可承認申請時、ドローン操縦者としての資格証明書を添付可能

・基礎技能講習の受講時、座学1が免除になる

・ドローンを操縦する上で安全かつ必要最低限の知識を身につけることができる

・企業の場合は他社との差別化がはかれる

・飛行ログサービスが使用可能になる

・合格者のみ参加可能なコミュニティサービスに参加できる

・ドローン関係の手続きで優待を受けられる

・提携団体の開催する各講習の受講資格が獲得できる

・提携団体の開催する各講習の座学が免除される

・ドローン検定合格ロゴを名刺などに記載できる

・ドローン検定オリジナルグッズが買える

 

評判のドローン検定を持っているだけで、こんなに得が出来てしまうとは驚きですよね。特に、合格証があれば、国土交通省への許可承認申請時手続きがいくらかスムーズに行えますし、持っていて全く損のない資格といえます。

 

ドローン検定の本当の意義

ドローン検定の本当の意義は、ドローンパイロットのためではなく、ドローンパイロットがドローンの素晴らしさを一般の方に広め、理解してもらうために必要な知識の獲得・能力の養成にあります。

空撮や緊急災害時の配達、農薬散布といったドローンだからこそできる活動のメリットや役割があるのにも関わらず、一方で、ドローンが事故や事件の引き金になる危険性もあります。そのため、ドローンパイロットはドローンを正しく管理・操縦する必要があり、一般の方々に良さを分かってもらう必要があるのです。

この機会に評判のドローン検定を取得して、正しい知識と高い技術力を身につければ、きっと資格を持っていなかった時よりも何倍も楽しく充実したドローンライフを送ることができるはずです。興味のある方は、ぜひともチャレンジしてみてください。

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