最近、ニュースなどでドローン(無人航空機)の話題をよく耳にしますが、「自分でも操縦ができたら楽しそうだな」「実際に触ってみたいし飛ばしてみたい」「将来はドローンの仕事に就きたい」など思っている人も多いと思います。そのためにはドローンの操縦ルールや法律を学び、検定に合格しなければなりません。
ここで気になることはドローン検定の合格率です。どれだけの合格率なのか、受かる確率は高いのか、確認していきましょう。
ドローンの検定では、どんな内容の問題が出るのか?
ドローン検定協会が実施をしている検定試験があり、別名、無人航空従事者試験またはドローン検定やD検とも呼ばれています。ドローンの知識や技能能力を証明する検定試験です。なお、受験料は級によって金額違いがありますのでお気をつけください。
▽筆記試験
ドローン検定は1級から4級に分かれており、「筆記試験」と「技能試験」の2種類になります。「筆記試験4級」「筆記試験3級」はどなたでも受験ができますが、それ以外になると下記のような規定がありますのでご注意ください。
「筆記試験2級」は3級を取得した者が受験可能となり、「筆記試験1級」は2級を取得した者が受験可能となります。
合格ラインは80点以上で、試験内容は級で難易度も変わってきますが、基礎知識であるドローン機体構造などから電子工学や気象学などさまざまな範囲になっています。
- 4級の主な筆記試験要点(試験開催は年6回)
ドローンを安全に取り扱うための基礎知識と関連法規などが主な出題となりますが、飛び級可能であり3級から受験することもできます。
- 3級の主な筆記試験要点(試験開催は年6回)
ドローンの本体の基礎技術や機体特性について、また無線や関連法規の知識が主な出題となります。誰でも受験可能の級です。
- 2級の主な筆記試験要点(試験開催は年6回)
ドローンの操縦と管理に必要な知識と機体特性や関連技術について、また気象学や関連法規に加えてリスク管理への十分な知識が主な出題となります。受験資格はドローン検定3級に合格している者になります。
- 1級の主な筆記試験要点(試験開催は年3回)
ドローンの操縦と管理に加えて設計に必要な専門知識が主な出題となります。受験資格はドローン検定2級に合格している者になります。
筆記試験はマークシート方式です。晴れて各級に合格すると「合格証」カード(他級により付属物あり)が届けられます。このカードが資格を証明するものとなりますので大切に保管しましょう。
▽技能試験
技能試験の受験規定は以下の通りです。
・ドローン操縦士試験(筆記試験3級合格者が受験可能)
・空撮技能試験(筆記試験3級合格者が受験可能)
・FPV技能試験(筆記試験3級合格者が受験可能)
・公認技能員試験(筆記試験2級合格者が受験可能)
ドローン検定の合格率はどのくらいなの?
「ドローン検定の実際の合格率はどのくらいなのか?」と不安な人のために、気になる合格率を探ってみました。
第1回(平成27年9月) 申込者36名 合格者22名(合格率61.1%)
第2回(平成27年11月) 申込者92名 合格者65名(合格率70.6%)
第3回(平成28年1月) 申込者309名 合格者200名(合格率64.7%)
第4回(平成28年3月) 申込者587名 合格者686名(合格率74.1%)
第5回(平成28年5月) 申込者785名 合格者435名(合格率68.0%)
第6回(平成28年7月) 申込者1,017名 合格者686名(合格率67.4%)
第7回(平成28年9月) 申込者1,129名 合格者796名(合格率70.5%)
第8回(平成28年11月)申込者1,090名 合格者772名(合格率70.8%)
第9回(平成29年1月) 申込者1,237名 合格者922名(合格率74.5%)
第10回(平成29年3月)申込者1,034名 合格者771名(合格率74.5%)
第11回(平成29年5月)申込者1,334名 合格者1,025名(合格率76.8%)
現在、各級ごとの合格率は発表されていませんが、ドローン検定全体での合格率は約70~75%とのことで、この数字を見る限りでは、高難易度の検定ではないことがわかります。
今までのドローン検定ごとに合格率が数字で表されていますので、参考にして自信をつけましょう。
ドローン検定合格に向けて!受験勉強はどのように進める?
受験するにあたってどのように勉強を進めていくべきか、ここでは実際にドローン検定に合格した人の感想をいくつかまとめてみました。ご自身の受験時にぜひ参考にしてください。
▽3級合格者
「4級は飛ばして3級から受験をしましたが、受験勉強は直前の1週間前からスタートさせました。テキストの要点を暗記して臨みましたが、思ったより自分には特に難しい部分は無かったように思えます。」
▽3級合格者
「ドローンの教科書という書籍を購入、問題を全て解き試験前に見直すという流れで3級を受験しました。書籍を読んで問題を解くのに1日、見直しで半日ほどあれば十分かと思います。」
▽2級合格者
「実際に受験した時に3級からの出題が多く驚きました。3級の問題をやり直してから2級の勉強に入ることが大切なのだと感じました。また、1級と2級にはテキストが無いため、PDFでレジュメが送られてくるのでそれを元に勉強をしました。」
このように合格者は「丸暗記」「問題を何度も解く」「直前の見直し」などを挙げています。
これから挑戦する人も、ぜひ頑張って合格を手に入れましょう!
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