ビジネスや産業界だけでなく、プライベートでもドローンを操縦する人は増加傾向にあります。それに伴い、ドローンの操縦に関する技能や知識を身につけたいという人も増えています。
そこで、ドローンの知識や技能を習得したことを証明する資格に、ドローン検定があります。ドローン操縦のスキルアップを図るために、ドローン検定の詳細や、ドローン検定を受験できる会場などを把握し、試験に臨みましょう。
そもそもドローンを操縦するのに免許は必要?
車の運転のように、ドローンにも免許が必要なのでは?と考える方もいるかもしれません。しかし、結論を先に言うと、ドローンを操縦するための免許は存在しません。
なお、200g以上のドローンの飛行については航空法が適応されます。飛行禁止地域でドローンを飛行させると、最大50万円の罰金になり、実際、書類送検になったケースもあるために注意が必要です。
200g未満のドローンに関しては、国土交通省の認可も不要で、航空法の規制の適用外です。
とはいえ、ドローンの飛行には墜落がつきものです。航空法の適用外であったとしても、ドローンを墜落させて事故が起これば、その責任を問われます。
ドローンを安全に操縦するための知識や技能を身につけるために、ドローン検定のような資格試験を受けることは決して無駄ではありません。そして、ドローンを活用したビジネスや仕事に就きたい場合、ドローン検定への合格がその近道になります。
ドローン検定とはどんな試験?
ドローンに関する知識や技能を証明する資格試験は、2018年7月現在4種類あります。そのなかでもメジャーな資格が、ドローン検定です。2015年に発足したドローン検定協会によって実施されています。
ドローン検定では、ドローンに関する知識や技能を客観的に評価します。なお、ドローン検定には技能講習は含まれず、試験会場で行われる筆記試験のみです。
試験範囲は、ドローンの基礎、機体特性、工学や気象学、電気電子工学、電波法や航空法などの関連法規となります。
ドローン検定の試験は、マークシート方式です。設問は40問で、4つの選択肢から1つの正解を選びます。80%の正答率で、ドローン検定に合格できます。
ドローン検定のレベルは、1級から4級まであります。3級と4級は誰でも受験可能ですが、2級は3級合格者、1級は2級合格者にのみ、受験資格が与えられます。
ドローン検定は日本全国に会場がある!どこに住んでいても受験可能
ドローン検定を実施するドローン検定協会は、国土交通省の認可を受けた民間団体です。国土交通省はドローン検定協会のような民間団体に、ドローンの操縦者が知識や技能の底上げを図るよう指導を行なっています。
ドローン検定の認知度は高く、試験会場は47都道府県すべてに設置されます。特にドローン操縦者の多い東京都や千葉県などでは、ドローン検定の会場は2つ存在します。
ドローン検定を自分の居住地近くの会場で受験可能なのか気になる方にとって、試験会場が各県に最低1つ設けられていることは朗報です。
ドローン検定以外の民間資格はあるの?
ドローン検定以外にも、ドローンに関する民間の資格試験は存在します。
一般社団法人ドローン操縦士協会が認定するDPA認定資格、DJI JAPANが認定するDJIスペシャリスト、日本UAS産業振興協議会(JUIDA)が認定する無人航空機操縦士資格の3つです。
ドローンの民間資格はドローン検定を含めて4種類ですが、受験者数の多い民間資格はドローン検定です。ドローン検定はどの都道府県にも試験会場が存在しますが、ほかの資格試験の試験会場はその限りではありません。
試験に申し込んだものの、会場に向かう直前になって、自分の住む都道府県ではない場所に会場があったと気づくといったようなことがないよう、試験内容や会場の場所などは、試験に申し込む前にしっかりと調べるようにましょう。
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