ドローン写真測量で必要なソフトって何?代表的なソフトを紹介

更新日: 2021.11.23 公開日: 2020.02.08
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目次

ドローン写真測量に必要なソフト1「自動飛行させるソフト(アプリ)」

ドローン写真測量に必要なのはドローンを自動飛行させるソフト(アプリ)です。

これはウェイポイントと呼ばれるドローンの飛行ポイント作成し、その上を忠実に飛行させるソフトです。

中には測量範囲から飛行ポイントを自動的に算出してくれるソフトもあります。

代表的な自動飛行させるソフトには、DJI社の「GROUND STATION PRO」があげられます。

iPad専用の無料アプリで、「計測撮影 領域モード」を使って測量する範囲や飛行高度、コース間のラップ率などを設定すると、自動でコース作成をして自動飛行による撮影を行います。

ただし、DJI製のドローン以外では使用できない場合があるので注意が必要です。

自作ドローンや産業用ドローンを使う場合は、APMの「Mission Planner」を使うことが多いようです。

Pix4Dの「Pix4Dcapture」はiOSとAndroidの無料アプリで、ドローンの自動飛行と撮影を行うことができます。

写真データを解析するソフトも提供しているので、連携させることができるという点でメリットがあります。

使用するドローンによって使えるソフトとそうでないものがあるので、注意して選ぶようにしましょう。

また、iOSのみに対応しているものや、Androidにも対応しているものがあるので、使用する端末で使えるかどうかを確かめましょう。

 

ドローン写真測量に必要なソフト2「写真データを解析するソフト」

ドローン写真撮影で得られたデータから3次元モデルを作成するためには、写真データを解析するソフトが必要です。

これをSfM(Structure from Montion)処理ソフトとも呼びます。

SfM処理ソフトにはオフラインでパソコンを使って処理をするものと、クラウド上で処理することができるものがあります。

オフラインでの処理の場合は3D処理に強い高スペックのパソコンが必要ですが、クラウド上の場合は月額制でオンライン処理をするのでパソコンのスペックにかかわりなく利用することができます。

Pix4D mapper Pro

Pix4Dはドローン写真を処理しデータ加工するアプリを開発しており、建設用、農業用、不動産向けの3Dモデリング用などに加えて測量用に開発したのが「Pix4D mapper Pro」です。

購入版とクラウド版の両方がありますが、Windowsのみの対応です。

3Dモデル、CADモデル、DSMs、DTMsなど様々な形式でデータをアウトプットすることができます

DroneDeploy

DroneDeply社が提供する3Dマッピングソフトで、ドローン写真をクラウド上でデータ加工するサービスを展開しています。

3Dモデルやオルソモザイクはもちろん、NDVIで農作物の健康状態を測定することもできます。

ドローンの自動飛行からSfM処理まですべて行うことができるメリットがあります。

アメリカ、アジア、ヨーロッパで多くの人に利用されている実績にあるクラウドサービスであること、日本語バージョンもあるようなので、ほかのソフトに比べると使い勝手がいいかもしれませんね。

Terra Mapper

テラドローン株式会社が2017年8月に発売したドローン測量用ソフトです。

デスクトップ版とクラウド版があり、デスクトップ版を購入すると45万円、クラウド版は月額定額制または利用した分だけ支払うプランが用意されています。

低価格でありながら高性能機能が付いていることで注目されており、初期費用を大幅に抑えて利用できるというメリットがあります。

PhotoScan

ロシアのAgisoft社が販売しているデータ加工用ソフトで、ドローンで撮影した複数の写真を3Dモデルに復元することができます。

リーズナブルな価格で、測量にも応用できるため、普及率の高いソフトです。

 

まとめ

測量の分野でも活躍する機会が増えているドローンですが、自動飛行させるためのソフトと写真データを解析するソフトが必要であることが分かりました。

価格や性能にばらつきがありますが、無料のデモ版が利用できるソフトも多いので、まずは試してみることをおすすめします。

測量データを3Dモデルで見える形にできると、会社と現場、顧客が情報を共有できるというメリットがあります。

さらに作業時間の短縮、効率化によって費用削減も可能になるので、ドローン測量ソフトの利用は、ますます一般的になっていくと考えることができます。

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