ドローンライセンス「JUIDA認定資格」とは?

更新日: 2021.11.22 公開日: 2017.09.28
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日々、ドローン市場は拡大し続け、それに伴い多くのドローンスクールが開校しています。そのドローンの知識や安全に操縦できるライセンスとして交付されているのが「JUIDA認定資格」です。ここでは、JUIDA認定資格のあれこれについてご紹介します。

目次

JUIDA認定資格とは

ドローン操縦士やドローンの何らかの資格を取得しようとするとき、「JUIDA認定資格」や「JUIDA認定スクール」という言葉をよく目にするかと思います。
そんなJUIDAとはどんなものなのでしょうか。

JUIDA認定資格を発行しているJUIDAの正式名称は、一般社団法人日本UAS産業振興協議会(Japan UAS Industrial Development Association)と言います。この一般社団法人日本UAS産業振興協議会が、2015年10月に日本で初めてドローン(無人航空機)の操縦士と安全運航管理者養成スクールの認定制度を開始しました。

一般社団法人日本UAS産業振興協議会は、急激に普及し始めたドローンの健全な発展の支援と、無人航空機運航上の安全に関わる知識や高い操縦技能を持つ人材養成を目的とした活動を行っています。現在、全国に約103校あるJUIDA認定スクールでJUIDA認定資格を取得することが可能です。

JUIDA認定資格を取得することで、ドローン飛行の申請が有利になったり、ビジネスとして活動することができたりと、ドローンに関する知識や安全なドローン操縦技能をもっている者として幅広い場面で活用できることでしょう。

JUIDA認定資格の受講内容

JUIDA認定資格は「操縦技能コース」「安全運航管理者コース」の2つに分けられます。

【操縦技能コース】

JUIDA認定資格・操縦技能コースでは、無人航空機概論、ドローン飛行に関わる法律、ルール、自然科学、技術、運用などの座学講習と、実際にドローンを用いた整備、点検、基本操作、応用操作を学ぶ実技講習が行われます。これらの科目を約4日間かけて学んだ後、操縦実技試験が行われ合否が決定します。
万が一、試験に通らなかった場合は再試験を受けることが可能です。

JUIDA認定資格・操縦技能コースの受講料は、各スクールによって異なり、およそ30万円が相場となっています。

【安全運航管理者コース】

JUIDA認定資格・安全運航管理者コースでは、安全管理、安全とリスク対策、リスクアセスメント講習などの座学講習が行われます。
※リスクアセスメントとは:ドローンを飛行する際に、潜在的な危険性を見つけ出し、その危険性を除去することです。

なお、JUIDA認定資格・安全運行管理者コースを受講する際は、操縦技能コースの試験をクリアしていなければ受講することができません。場合によっては、JUIDA認定資格「操縦技能コース」「安全運航管理者コース」の同時受講が可能です。

JUIDA認定資格・安全運航管理者コースの受講料は各スクールによって異なるため、5万円前後が相場となっています。

 

 JUIDA認定資格の申込み・証明書申請方法

ここでは、JUIDA認定資格を取得する際の申込み方法と申請方法についてご紹介します。

(1) 認定スクールを探す

JUIDAが認定しているスクールを探し、講座受講の申し込みをしましょう。
スクールによって、事前説明会を行っているところもあるので、一度問い合わせをすることをおすすめします。

(2) 講座受講

各スクールの講座スケジュールに沿って講習を受けてください。

(3) 修了試験

講座終了後、実技試験を受け、試験に合格すると修了証が発行されます。修了証はこの後のJUIDA認定資格の証明書申請で必要になるので、大切に保管してください。

(4)証明書の申請

講座受講の証明書の申請を行います。
証明書申請には、JUIDA会員である必要があるため、まずは会員登録から行いましょう。

1.JUIDA会員への登録
登録はJUIDAの公式サイト(https://uas-japan.org/)から申し込みが可能です。

2.入会金・年会費の支払い
登録後、審査を経て入会金や年会費の請求書が郵送されてきます。
【正会員(個人)】
・入会金:50,000円
・年会費:10,000円
※一般社団法人日本UAS産業振興協議会の総会に出席し、議決に参加することができます。

【準会員(個人)】
・入会金:5,000円
・年会費:5,000円
※一般社団法人日本UAS産業振興協議会の総会及び議決権はありません。
※ただし、認定スクールを修了した方が登録する場合は、入会金が免除されます。

3.証明書発行
毎月初日に証明書が交付されます。

<証明書申請に必要な資料>
・認定スクール終了証の写し(PDF)
・保険証や免許証などの身分証の写し(PDF)
・証明写真(JPEG)

なお、講座修了日から振込までの期間が3ヶ月以上経った場合は、申請資格が失われます。早めに証明書の申請を行いましょう。

 JUIDA認定資格を受けられるスクール

JUIDA認定資格は、JUIDA認定スクールで講座を受講した方のみ取得できる資格です。
JUIDA認定までには約4日間の受講が必要なため、通いやすい範囲のスクールを選ぶようにしてください。

また、受講スケジュールが異なったり、合宿での受講が可能だったりと各スクールによってその形式は様々です。ほとんどのスクールがスケジュールを公開していますので、自分のスケジュールと照らし合わせて、無理なく通えるスクールを選択しましょう。

JUIDA認定資格を取得できる全国の認定スクールは以下からご覧いただけます。
https://uas-japan.org/

JUIDA認定資格は国家資格ではありませんが、ドローンを操縦するにあたっての最低限の知識を習得できる民間資格です。これから、ドローン市場が拡大するとともに、ビジネスとして活用していこうと考えている方はもちろん、ビジネスを考えていない方も安全にドローンを操縦するためにJUIDA認定資格を取得してみてはいかがでしょうか。

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