200g以上のドローンの飛行には、国土交通省の許可が必要で、国土交通省の認可を受けるために、多くの書類を提出しなければなりません。ドローンの飛行許可の申請期間や必要書類など、確認すべき項目は多くあります。飛行スケジュールにあわせて、しっかりと準備しましょう。
ドローンの飛行許可申請期間に関わる?準備しておきたいチェックリスト
国土交通省のホームページは「無人航空機の飛行に関する許可承認申請書の記載方法について」と呼ばれる文書を公開しています。ドローンの飛行申請に必要な提出書類や記入方法、チェックリストまで網羅します。
国土交通省の許可を受けるために必要な提出書類は、全部で10種類です。
1. 無人航空機の飛行に関する許可・承認申請書
2. 無人航空機の機能・性能に関する基準適合確認書
3. 無人航空機を飛行させる者に関する飛行経歴・知識・能力確認書
4. 飛行の経路の地図
5. 無人航空機及び操縦装置の仕様が分かる設計図又は多方面の写真
6. 無人航空機の運用限界及び無人航空機を飛行させる方法が記載された取扱説明書等の該当部分の写し
7. 無人航空機の追加基準への適合性
8. 無人航空機を飛行させる者一覧
9. 申請事項に応じた飛行させる者の追加基準への適合性を示した資料
10. 飛行マニュアル
追加基準というのは、申請事項に対して必要となる基準です。
たとえば150m以上の高さでの飛行の場合、機体を認識しやすいよう塗装するといった追加基準があり、これらの追加基準を満たすことを証明する必要があります。
資料の最後には、「許可・承認申請書チェックリスト」が記載され、各提出書類で留意すべき項目が赤字で書かれています。
ドローンの飛行許可申請にかかる期間とは?
国土交通省が公開する「無人航空機の飛行に関する許可承認申請書の記載方法について」には、ドローンの飛行許可にかかる申請期間も記載されています。
申請にあたって、飛行予定日の10開庁日前までに、申請書を提出する必要があります。
国土交通省は、書類に不備がないか電子メールで事前確認を行ないますが、10開庁日という申請期間には、確認期間は含まれません。なお、10開庁日という申請期間は、不備のない申請書の場合の提出期限なので注意が必要です。
実際に費やした申請期間ですが、不備がない方の場合、申請日から3日から4日くらいで申請の許可が下りるケースが多いです。しかし、提出書類に不備がある場合は、申請期間はこの限りではありません。
東京航空局と数回のメールのやり取りをし、ようやく申請の許可がおりるケースもあり、申請期間に17日程度かかった事例も存在しますので、余裕をもって申請書類を提出するといいでしょう。
オンラインでドローンの飛行許可申請が可能に!
ドローンの飛行申請は、これまでは紙面による申請だけが可能でしたが、2018年4月2日より、インターネット上での申請も可能になりました。
24時間365日申請書の提出が可能なのは、オンライン申請のメリットと言えます。
申請書の内容を自動でチェックするので、ドローンの飛行申請を初めて提出する方も安心できます。ただし、申請書類が審査されるのは、月曜日から金曜日までの窓口が開く時間に限るので、申請期間を含めて注意が必要です。
オンラインでの申請方法ですが、最初に申請者の情報を登録します。申請者の情報を登録後、申請者のIDが発行されます。ID発行後、機体情報や操縦者の情報を登録します。
「無人航空機に関する許可・承認申請」に必要な情報を入力し、申請書を提出します。その後、提出された申請書類は、地方航空局や空港事務所で審査されます。
内容に不備があると、補正箇所を記載した電子メールが送信されますが、その場合、電子メールの指示に従って、再度申請書を提出するだけです。
24時間365日提出可能なので、オンラインでの申請期間のほうが短くなるように思えますが、航空局等の審査が必要なのは同じです。上述の申請期間を確認したうえで、注意深くオンライン申請する必要があります。
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