ドローンの性能を左右する部分の1つが電池の容量です。見落としがちですが、この電池の容量でドローンの使い勝手の良さが変わります。ここでは、ドローンに使われている電池の容量を最大限活用するために、電池の使用上のポイントについて紹介します。
ドローンに使われている電池ってどんなもの?
ドローンで広く使用されている電池は「リチウムイオン電池」です。このリチウムイオン電池は、私たちにとって身近なところで使われている電池です。例えば、スマートフォン、ノートパソコン、デジタルカメラなど、モバイル機器を中心に使用されています。
リチウム電池の特徴は、エネルギー密度が高く、軽量で高出力なところです。小型でも従来の電池より大容量の電力を持っているため、パワーが必要なドローンの電池として適しているのです。
リチウムイオン電池は軽量、大容量の便利な電池ですが、取り扱いに注意が必要です。この電池に含まれている化学物質は、衝撃が加わるとショートして発火する恐れがあります。そのため、アルミケースや専用のポリ袋に入れて保管、持ち運びをするようにしましょう。
ドローンの電池を長持ちさせるコツは?
電池の寿命は使い方次第で異なります。ドローンを操縦するうえで長持ちさせるコツは、急に加速させたり急停止したりしないことです。急激な動きは電力を要するので、電池に負担がかかります。
また、電池の残量をギリギリまで減らして使うのも電池への負担になります。30パーセントくらいの残量になったら充電するのがおすすめです。電池を充電する際は、過充電にならないように気を付けましょう。
いつでも100パーセントになるように、細かく充電しておきたくなるかもしれませんが、充電回数が多いと過充電につながります。50パーセントくらいの充電量で保管しておくのが望ましいです。
ここで注意したいのが、保管期間です。長期間電池を使わないで置いておくと、今度は過放電となり、電池を痛めることになります。また、高温、低温、多湿な場所での保管を避けるようにします。夏場の車の中など高温になると電池が傷むだけでなく、膨張して使えなくなる恐れもあります。
このように、電池の充電方法、保管方法に気を付けて、電池に負担を与えないようすることが、電池を長持ちさせるポイントです。
ドローンの電池容量や飛行可能時間を比較
ドローンよって、それぞれ電池容量が異なります。しかし、電池容量が大きいからといって飛行可能時間が長いとは限りません。そこで、ドローンの機種ごとに電池容量と飛行可能時間を比べてみましょう。
HUBSA X4 HD
容量380mAh 時間 約6分
RC EYE One Xtreme
容量800mAh 時間 約7分
Phantom3
容量4480mAh 時間 約23分
Inspire1
容量4500mAh 時間 約18分
S1000+
容量10000mAh 時間 約15分
このようにS1000+は10000mAhという大容量ですが飛行可能時間は約15分です。一方、Phantom3は、容量は4480mAhと少ないのに、約23分の飛行時間があります。
様々な機能がついていると、消費電力が多くなるので飛行可能時間は短くなります。そのため、性能がシンプルなドローンの方が、電気効率が良いため、長く飛行させることができます。
ドローンを選ぶときは電池容量だけでなく、使用電力の大きさと飛行可能時間を考慮するようにしましょう。
ドローン選びの際は、電池容量や飛行時間以外でどこに注目すれば良い?
ドローンを選ぶ際には、電池容量以外にも比較するべきポイントがあります。まずは安定した操縦が出来るかどうかです。これは3つのポイントで比較できます。
重量、大きさ
200g未満の小型ドローンは気軽に操縦できますが、やはり軽いものほど風に流されやすいです。重量と大きさは安定性だけでなく、持ち運びやすさも左右するので、用途によってしっかり選びましょう。
気圧センサー
高さを安定させるためのセンサーで、この気圧センサーの有無でドローンの安定度が大きく変わります。
GPSセンサー
位置情報を把握しているため屋外で使用する際に役立ちます。GPSセンサーによる自動帰還機能が付いているドローンもあります。
また、ドローンに欠かせない空撮のクオリティを左右するのがカメラやFPV機能です。特にカメラの解像度は、映像を再生する媒体に合わせて考えると良いでしょう。これらのポイントと、ドローンの用途や、どこに重きを置きたいかを考えておくことで、自分にあったドローンを選ぶことができます。
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