ドローンの追尾機能とは?自動追尾機能つきドローンの紹介と、追尾機能を使う際の注意点についても解説

更新日: 2021.11.19 公開日: 2018.10.04
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近年、追尾機能が搭載されたドローンが増えてきました。多くは、ターゲットを自動追尾して空撮してくれるというものです。今回は、手軽に購入できるおすすめの追尾機能付きドローンの紹介と、追尾機能を利用する際の注意点を解説します。

目次

追尾機能付きのドローンとは?

ターゲットを設定することで、プロポ(コントローラー)が発信する信号をキャッチし、ドローンが自動で追尾してくれる機能です。

例えば、バイクに乗っている人や、走っている人の斜め後ろ上空を飛行しながら、俯瞰的に映像を撮影してくれるといったような機能です。

人間では見ることが難しいアングルからの、リアルでダイナミックな映像が楽しめることから、追尾機能搭載のドローンを購入する人も増えていると言われています。

おすすめの追尾機能付きドローン3選

KUDRONE

参考価格11,800円

クラウドファンディング「Indiegogo(インディーゴーゴー)」で瞬く間に目標額を達成し、話題になったホビードローンです。わずか86gと超軽量ながら、4K空撮や自動追尾に対応しています。「フォローミーモード」が自動追尾に当たります。

低価格なため、初心者でも導入しやすいドローンです。

ただし、非常に軽いため、風で飛ばされてしまう恐れがあります。また、伝送距離も50m程度と短く、飛行可能な時間も8分程度と、本格的に追尾機能を利用したい人には向いていません。

バイクやジョギングなどをスピーディに追尾するよりも、「自動追尾ってどんな感じの機能なのかな?」と、歩きながら試す程度がベストです。

Mavic Air

参考価格103,984円

ドローンメーカー大手DJIが開発した追尾機能付きドローンです。高価ですが、3軸ジンバル、4Kカメラ、3方向障害物検知機能、スマートキャプチャ(手のジェスチャーだけで起動・操作・撮影が可能な機能)など、さまざまな機能が盛り込まれています。

「アクティブトラック機能」を使えば、ターゲットを自動追尾して撮影してくれます。飛行時間も21分と長いため、追尾機能の利用が慣れてきた人はぜひ試してみたい一台です。

Phantom4 PRO

参考価格216,823円

同じくDJIの大ヒットドローン、PhantomシリーズからPhantom4 PROです。ドローンの前後左右、そして、下の5方向障害物認識機能、DRAW(ディスプレイに指で軌道を描くだけでその軌道に沿って自動飛行する機能)などの多彩な機能が魅力です。

「アクティブトラック機能」では、ターゲットを自動で認識・追尾して、被写体に合わせてスピードを調整し、滑らかな映像を撮影してくれます。より本格的かつクオリティの高い追尾機能を楽しみたい人に最適です。

 

ドローンで追尾機能を利用する際の注意点

ドローンの追尾機能を使えば、今まで見たことがないアングルからのリアルでダイナミックな映像を撮影することができます。

しかし、「追尾」と名のつくように、自分の斜め後ろ上空を追尾させることが多いため、障害物に衝突してしまう恐れがあります。

例えば、街路樹の枝、電柱、住宅の屋根などが挙げられます。また、ツーリングを撮影しようと山道で追尾させていると、吹き降ろす風にあおられて飛んで行ってしまったり、対向車に衝突してしまったり、といったリスクも考えられます。

 

自動追尾を楽しむ際は、周辺環境や天候には十分注意する必要があります。

また、国土交通省では、「人(第三者)又は物件(第三者の建物、自動車など)との間に30m以上の距離を保って飛行させること」というドローンの飛行ルールを設けています。30m未満の距離で飛ばす場合、事前に地方航空局長の承認を受ける必要があります。

夢中になって自動追尾している間に、こうしたタブーを犯してしまわないようにしましょう。安全に追尾機能を楽しむためにも、ドローンが健全に発展していくためにも、操縦士の安全意識や操縦技術、判断力などが大切になってきます。

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