ドローンにまつわる民間資格の多くは、操縦技術に関するものです。その中で、筆記試験を実施している企業があります。ドローンの筆記試験には、どのような問題が出るのでしょうか?試験対策におすすめの問題集の紹介と併せて解説します。
ドローンの試験問題ってどんな内容?そもそもドローンの試験とは?
ドローンの試験を実施しているのはドローン検定協会株式会社で、「ドローン検定」という筆記試験を主催しています。
ドローンの民間資格について調べたことがある人は、すでに知っているかもしれないくらい、業界では有名な検定です。
問題は1問2点で50問、4択マークシート方式の試験で、80点以上が合格の基準となります。難易度が高い順に1〜4級に分かれています。
プレテストを除き、試験は2018年5月までに17回開催されていて、のべ17,396人が受験し、12,921人の合格者がいます。
合格者数が最も多いのは3級の8,377人、次いで2級2,620人、1級1,449人、4級475人と続きます。
このことから、まずはほとんどの人が4級を飛び級して、3級から受験することが分かります。
試験の実施日については、ドローン検定ホームページに掲載されていますので、興味がある人はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
なお、試験を受けるには次の条件があり、費用も発生します。
・4級 誰でも受けられる試験です(受験料3,000円)
・3級 誰でも受けられる試験です(受験料5,500円)
・2級 3級合格者が受けられる試験です(受験料12,000円)
・1級 2級合格者が受けられる試験です(受験料18,000円)
※受験料はすべて税込です。
さて、そこで気になるのが、試験にはどんな問題が出るのかという点です。
試験では、用語、ドローン機体に関する基礎知識、ドローンの飛行に関する特性、電気電子工学、航空力学、気象学、関連法規といった分野から、まんべんなく問題が出題されます。
たとえ3級や4級であっても、物理学や工学、気象学、あるいは、関連法規といった分野の基礎的な知識が問われますので、ある程度、試験問題を想定したトレーニングが必要になるかもしれません。
しかし、独学で学ぶには時間も労力もかかり、どうしても非効率になってしまいます。そこで、おすすめの問題集を紹介します。
ドローンの試験対策におすすめの問題集は?
ドローンの試験を受けてみたいと思った人におすすめの問題集は、ドローン検定が販売している「ドローンの教科書」です。
3級、4級の試験問題に対応している「標準テキスト」と、2級の試験問題に対応している「上級テキスト」が販売されています(いずれも税別2,200円)。
もちろん、2015年に施行された改正航空法にも対応していますので、最新の情報や試験問題を学ぶことができます。
回答はもちろん、解説も丁寧に書かれており、試験は受けないという人でも、知識を蓄えるという意味では十分活用できる一冊です。
試験問題を解くことでドローン操縦士に必要な知識が得られる
ドローンの試験ではどんな問題が出題されるのか、そもそもドローンの試験とは何か、そして、試験対策におすすめの問題集を紹介してきました。
ドローンの試験問題を解いていくことで、専門用語やドローンに関する基礎知識、工学や力学、さらにはドローン操縦士に必要な関連法規までをおのずと身につけることができます。
ドローンが普及するにともなって操縦士に求められることは、モラル、安全に飛ばすための確かな技術、そして正しい知識です。
ドローン検定を受けるために試験問題を勉強することで、そのうちの「知識」や「モラル」の基礎となる部分が習得できます。
将来的にドローンを使った仕事に就きたい人はもちろん、趣味でドローンを飛ばしてみたいという人も、ぜひドローンの試験を受けてみてはいかがでしょうか?
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