ドローンのジャイロセンサーってどんな機能?基礎知識やおすすめドローンを紹介!

更新日: 2021.11.19 公開日: 2019.08.08
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ドローンには「ジャイロセンサー」と呼ばれる機能が搭載されており、ドローンを安定して飛行させるために重要な役割を担っています。この記事では、ドローンのジャイロセンサーの基礎知識や、初心者向けのジャイロセンサー搭載のドローンを紹介していきます。

目次

ドローンのジャイロセンサーとは?

ジャイロセンサーとは、「角速度センサー」や「加速度センサー」のことです。角速度センサーとは、「角度の速度を検知するセンサー」で、回転を読み取ることができます。

角速度が「速い」とは、高速で回転しているコマのイメージ、角速度が「遅い」とは、ゆっくり回転しているコマをイメージすると分かりやすいのではないでしょうか。

加速度センサーとは、「一定の時間の中でどれだけ移動したかを検知するセンサー」で、振動や傾きを検知することができます(ただし、速度センサーではないため、速度自体は計測しません)。

例えば、ドローンを飛行中、風にあおられて傾いた時、ジャイロセンサーがその角速度や加速度がどれくらいかを検知すると、コンピューターがドローンを水平に保つためのモーター出力を計算し、それぞれのモーターに伝達します。

こうしたメカニズムによって、ドローンは安定した飛行が可能になります。

身近で分かりやすい例として、スマホが挙げられます。スマホを横向きにすると画面も横向きに変化しますが、これはジャイロセンサーが搭載されているためです。

 

ジャイロセンサー搭載のドローンを選ぶ際のポイント

ジャイロセンサーは、ほとんどのドローンに搭載されています。それだけ基本的なセンサーであり、重要なセンサーということになります。

その中でも6軸ジャイロ搭載のドローンが増えており、一般的に、6軸とは「角速度センサー3軸+加速度センサー3軸」を意味します。

センサーが多いほど、より安定した飛行が可能になります。ジャイロセンサー搭載のドローンを探すときは、6軸ジャイロ搭載のドローンが良いでしょう。

初心者向けでも、6軸ジャイロ搭載のドローンは多数販売されていますので、ドローンを選ぶ際、少しだけ意識してみてください。

 

初心者も安心!6軸ジャイロセンサー搭載のドローンをご紹介

ここまで紹介してきたとおり、ジャイロセンサーは、ドローンを安定して飛行させるために欠かせない機能です。最後に、初心者におすすめの6軸ジャイロ搭載のドローンをご紹介します。

DEERC HS190W

※参考価格5,380円

5千円ほどで手に入る6軸ジャイロ搭載のトイドローンです。折りたためるため、持ち運びに便利です。気圧センサーが搭載されているため、自動で高度維持してくれるほか、自動ホバリングも可能となっています。初心者でも容易に操縦しやすいドローンと言えるでしょう。

手のひらサイズながら、カメラもしっかり搭載されていて、Wi-Fi接続によって手軽にFPVを楽しめるのも魅力です。ワンキーリターンやヘッドレスモードも搭載していますが、重量がわずか23.2gと超軽量のため、屋外での飛行には向いていません。

Holy Stone HS200

※参考価格12,080円

6軸ジャイロのほか、高度維持機能や自動ホバリング機能、ワンキーリターン機能、さらには機体がどこを向いていても操縦者から見た前後左右に動かすことができるヘッドレスモードなど、初心者に嬉しい機能が満載です。

このクラスにしては高解像度とも言える720pのカメラを搭載しています。迫力あるFPVを楽しむことができます。スマホでタッチ操作が可能なスマートタッチモードや、フリップモードで簡単宙返りといった機能も魅力です。重量は116gのため、屋内外どちらでも楽しめます。

Potensic F183DH

※参考価格13,598円

プロポには5.8G液晶モニタを、ドローン本体には720pHDカメラを搭載しており、FPVを楽しめる本格的な6軸ジャイロ搭載のドローンです。気圧センサーによる高度維持機能、自動離着陸、自動ホバリングといった基本的な機能や、ヘッドレスモードなどもしっかり搭載されています。

モード1と2を簡単に転換することができるため、慣れているモードで操縦することができます。トイドローンは飛行時間が短いのですが、予備バッテリーが付属している点も嬉しいポイントです。

 

他にも注目したい高性能センサーの数々

ジャイロセンサーはドローンが安定して飛行するのに欠かすことのできないものであることがわかりましたが、ドローンには他にもたくさんの高性能センサーが搭載されています。より安定した飛行を楽しむために、どのような高性能センサーがあるのかを見てみましょう。

気圧センサー

高度が高くなると気圧は低くなりますが、気圧センサーで気圧を測ることによってドローンの高度を検出することができます。ドローンが自ら高度を把握することによって高度維持をすることが可能です。

無風状態の気圧を検知して高度を検出するので、気圧センサーはドローンの内部に搭載されるのが普通です。気圧センサーは圧力を測定することができますが、ドローンが前方から受ける風の圧力を測定して飛行速度の検出をすることもできます。

超音波センサー

超音波が跳ね返ってくるまでの時間を計測して、地面との距離を検出することができます。地上に近い場所では気圧センサーだけでは正確な高度を検出できませんが、超音波センサーによって高度維持が可能です。

超音波センサーは障害物との距離も検出することができるので、ドローンが障害物に接近しすぎないようにコントロールするのに役立ちます。赤外線センサーによって障害物への接近や衝突を防ぐことのできるドローンもあります。

GPS

GPSはGlobal Positioning Systemの略で、全地球測位システムのことをいいます。GPSはアメリカの衛星システムで、だれでも利用することができます。GPSによってドローンが地球上のどこにいるのかを検出することが可能です。

緯度経度を設定すれば自動飛行が行えますし、同じ場所でホバリングを続けることができます。ボタンを押すだけでホームポイントに戻るように指示できるのもGPSのおかげです。建物の中や障害物によってGPSの受信ができなくなることもあります。

地磁気センサー

地磁気センサーによってドローンが東西南北のどの方向を向いているのかを知ることができます。コンパスとも呼ばれていて、GPSによってドローンがどこにいるのかを知ることができますが、地磁気センサーによってドローンがどの方向を向いているのかを知ることが可能です。

地磁気センサーは常に磁気の影響を受けているので、離陸前に必ずコンパスキャリブレーションを行い調整する必要があります。これを怠るとドローンが暴走する原因になることがあるので注意が必要です。

 

6軸ジャイロセンサー+各種高性能センサーをフル活用できる高性能ドローンおすすめランキング

6軸ジャイロセンサーはもちろん、その他の高性能センサーによってさらに安定した飛行ができる高性能ドローンを紹介します。初心者から上級者までが十分に楽しむことのできるラインナップです。

DJI Mavic 2 Pro

※参考価格185,720円

各種センサーをフル活用してさらにパワーアップしたFlightAutonomyシステムで、より速くダイナミックに、かつ安全な飛行ができるのがDJI Mavic 2 Proです。機体の各側面に障害物センサーが付いているので、全方向障害物検知が可能になり、より安全な飛行ができるようになりました。

最大飛行速度72km/hで被写体を追尾することができ、障害物を回避しながら撮影することができるDJI社が誇る高性能ドローンです。Hasselblad L1D-20cカメラ搭載でプロ仕様の空撮が可能となり、より安全に安定した飛行ができるため、初心者から上級者まで楽しむことができます。

DJI Spark

※参考価格46,518円

手のひらサイズで手軽にセルフィーを楽しむことができるDJI社のミニドローンです。顔認識機能でユーザーの顔を認識してから離陸したり、クイックスタートにより電源を入れて25秒以内に離陸、その場でのホバリングができたりするなど、機能面でも満足度の高い一台です。

ジェスチャーコントロールに対応しているので、手のひらや体の動きで機体を制御したりカメラのシャッターをきったりすることが可能です。障害物センサーが前方についているので安全に飛行することができ、安心できます。小型軽量なので旅行などでのもち運びにも便利です。

 

まとめ

今回は、ドローンに搭載されているジャイロセンサーの機能についての基礎知識をしてまいりました。ドローンが空中で安定するために欠かせないとても重要な機能であることがわかりましたので、ドローン購入の際にはぜひとも注目したいですね。

ジャイロセンサーに加えてドローンには他にも様々なセンサーがあることがわかりました。安定したホバリング、障害物回避など、ドローンを安全に飛行させるために高性能センサーが搭載されています。空飛ぶ物体をコントロールするわけですから、各種センサーの機能を知ってより安全な飛行を心がけたいですね。

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