ドローンを飛ばすためには、様々なドローン規制を把握しておく必要があります。ドローン規制は法律や条例で定められているので、違反してしまうと罰金が科せられることもあります。愛知でドローンを飛ばす場合は、愛知でのドローン規制も調べなければいけません。ここでは、全体の規制だけでなく、愛知でドローンを飛行させるときに注意するべきドローン規制も紹介します。
航空法で定められているドローン規制とは?
代表的なドローン規制は「航空法」です。ドローンは無人航空機に当てはまるため、航空法のルールを守らなければいけません。これは愛知に限らず、全国で共通のドローン規制です。
まず、航空法では以下の3つの場所でのドローン規制があります。これに当てはまる場所での飛行は禁止されており、飛行させたい場合は許可申請が必要です。
空港周辺の上空
愛知の場合、中部国際空港や県営名古屋空港などがあります。また、空港だけでなくヘリポートも含まれます。
150m以上の高さ
ドローンが落ちた時の危険性から、水面や地表から150m以上の高さの空域は許可なく飛行できません。
人口集中地区の上空
5年ごとの国勢調査から設定されるエリアです。国土地理院の地理院地図で調べることができます。
また、飛行方法に関するドローン規制もあり、以下の6つの飛行方法をする場合は許可が必要です。
・日没後の夜間飛行
・肉眼でドローン本体が確認できない距離での目視外飛行
・人もしくは物との距離が30m未満の近距離での飛行
・イベントの上空での飛行
・危険物の輸送
・物の投下
愛知県の条例で定められているドローン規制とは?
法律以外に、各自治体で定められている条例等でドローン規制がされていることがあります。愛知でも、条例によってドローン規制がされています。それが公園でのドローン飛行です。
愛知県都市公園条例では、公園内での「他の利用者に危険を及ぼす恐れのある行為」を禁止しています。この条例により、愛知の県営公園ではドローンの使用が禁止されています。公園は、多くの人が利用し、家族連れなど小さな子供もいます。
その上空を落下のリスクもあるドローンが飛行することは、「危険を及ぼす恐れのある行為」に当てはまるとして、安全上の理由からドローンの使用を禁止しているのです。
同様に、名古屋市都市公園条例により名古屋市内のすべての公園もドローン規制をしており、他の愛知の市町村の多くの公園でも、ドローン規制で飛行が禁止されています。
これまで規制がなくても、新たに公園でのドローン規制が増えることもあります。公園で飛ばす時は、事前にドローンが禁止されていないか確認するようにしましょう。
愛知県内でドローン飛行OKの場所とは?人口密集地域の規制も確認しよう
航空法で禁止されているエリアや公園以外に、国の重要施設の付近や線路の上空もドローン規制されています。また人の私有地でのドローン飛行も避けた方いいでしょう。
そうなると、河川敷や海岸沿いなどがドローンの飛行スポットになります。特に愛知には木曽川、逢妻川、境川など大きな河川があり、河川敷が広いため、ドローン飛行の場所として利用することが多いかもしれません。
愛知での飛行可能エリアを探すには、まず、愛知の「人口密集地域」を調べます。これは国土地理院のサイトで調べることができます。
こちらのサイトで愛知を検索します。赤くなっている部分は人口集中地区なので、飛行が禁止されているエリアです。河川敷などの住所がわからなくても、地図上で河川付近を捜せば、そこが人口集中地域かどうか分かります。
赤くなっていないエリアで良さそうな場所を見つけたら、そこでドローン規制がされていないかを確認します。注意したい点として、たとえ河川敷であっても、行政によってドローン規制がされている可能性があることです。
必ず、そのエリアを管理している行政に一度確認するようにしましょう。そうして初めて、安心してドローンを飛ばすことができます。
この記事と一緒によく読まれている記事
-
ドローンショーの仕組みを解説!演出や操縦はどうやっている?
-
ドローンを使ったスマート農業を解説!農業用ドローンの主な用途とは?
-
ドローンの免許(国家資格)の取得には年齢制限がある?何歳から取得できる
-
水中ドローンの操縦に免許は必要?水中ドローンに関する資格を解説
-
ドローンの操縦に無線技士の資格は必要?必要なケースや資格の取得方法を解説!
-
ドローン測量管理士とは?新しく登場したドローン測量の資格を取得する方法を解説!
-
海でドローンを飛ばす際の規制や必要な許可申請は?海で飛ばす時のルールを解説
-
ドローン国家資格の取り方を解説!取るまでの手順や取得期間はどれぐらい?
-
ドローン国家資格の難易度は高い?試験の合格率や勉強時間はどれぐらい?
-
ドローンを使った橋梁点検とは?メリット・デメリットや橋梁点検で使用される新技術を解説!
-
ドローンの目視外飛行は飛行許可が必要?目視外飛行を行う条件や練習方法を解説!
-
100g未満のドローンを飛ばせる場所を解説!チェックすべき法律や飛行ルールは?